業務用寿司ロボットの種類と比較方法、おすすめメーカー3選をご紹介
  • 最終更新日:2024年11月19日
寿司ロボットとは、寿司のシャリ玉を作ってくれたり巻き寿司の米をシート状に敷いてくれたりするロボットです。

今のレストランやスーパーマーケットでにぎり寿司や巻き寿司を導入したいものの、投資した価格分のリターンを得られないことを心配していませんか?

寿司ロボットを使えば、キッチンのオペレーションへの負担を1/2程度に圧縮しての寿司メニューの提供が可能です。

貴社がビジネスチャンスを逃さないよう、今回の記事では寿司ロボットの種類と選び方、具体的な寿司ロボットのメーカーを3社ご紹介します。

監修者
top-ishii-san

株式会社トップ アジア事業部 石井亨

2021年、株式会社トップに入社。
前職ではBtoB、BtoCの営業を経験。寿司を通じて海外と日本の懸け橋になるべくトップ社へ入社。現在は、アジアエリアを担当。
寿司マシンバックパッカーとしてアジア中を駆け回り、販路を開拓中。



寿司ロボットの種類

シャリ玉ロボットと巻き寿司ロボットの比較解説

寿司ロボットには主に2種類存在します。一つはシャリ玉を成形するシャリ玉ロボット、もう一つは巻き寿司を作成する巻き寿司ロボットです。

いずれの寿司ロボットも回転寿司店、レストランや和風居酒屋、スーパーマーケットなどの食品工場で導入されています。

寿司ロボットを導入することで人が握るコストの半分で、2倍近くの量のシャリ玉や巻き寿司を、寿司職人レベルのクオリティで作れるので重宝されています。

この2種類の寿司ロボットは寿司作りの異なる工程に特化しており、業務効率を大幅に向上させることが可能です。それぞれの機械の特徴を以下でご紹介します。

シャリ玉ロボット

シャリ玉ロボットとは、名前の通り、寿司のシャリ(酢飯)を一定の大きさと形に成形することに特化したロボットです。

ロボットでシャリを作ったあと、ネタ(具)を手で上から乗せる使い方が一般的です。

シャリ玉ロボットには以下の特徴があります。

  • シャリ玉ロボットは職人が作るシャリの硬さ、大きさと形のシャリ玉を再現
  • 人が作るより半分程度のコストで
    1分20個、もしくはそれ以上の生産が可能
  • 回転寿司やスーパーの寿司生産の他、
    和風居酒屋などで導入

巻き寿司ロボット

巻き寿司ロボットとは、寿司職人が手作業で行う巻き寿司の製造工程を自動化するロボットです。

巻き寿司ロボットには、米を均一に敷き詰めるだけのロボットと、米を敷き詰めた後に巻く工程までまとめて実施するロボットがあります。

それぞれの使い分け方とメリットは以下の通りです。

  • 細巻きや太巻きなど規格内の巻き寿司を製造する場合は巻く工程まで自動化
  • 唐揚げロールなどオリジナルの巻き寿司を作る場合は米を海苔の上に敷く機能のみがおすすめ
  • 均一の厚さで米を敷き詰められる上、
    1分間で2~4本分の酢飯を敷ける効率の高さを誇る
  • 回転寿司店やイベント用のケータリング、巻き寿司をサイドで提供するレストランに最適

鉄火巻や納豆巻きなどの通常の巻き寿司だけでなく、花見やお祭りなどの季節のイベントに合わせた特別なデザインの巻き寿司も作成可能です。

次のセクションでは、実際に寿司ロボットを選ぶ際に必要な3つのポイントをご紹介します。

3つの比較ポイント | 寿司ロボットの選び方

寿司マシンと企業の選び方

寿司ロボットの選び方を誤ると、業務の効率化どころか、逆にトラブルが発生することがあります。

業態や用途と寿司ロボット自体の堅牢性を比較することがおすすめです。ここでは、寿司ロボットを選ぶ上で比較すべき3つのポイントを解説します。

監修者のコメント
株式会社トップ 石井亨

株式会社トップ アジア事業部 石井亨

特に品質、生産性、価格で悩む方が多いです。

機械が握ると美味しくないのでは? と思う方もいらっしゃるかと思いますが、大手寿司チェーン店やスーパーマーケットなどで口にするお寿司は、寿司ロボットで製造していることが多いです。
日本でお寿司が普及した背景には寿司ロボットの存在が影響しているといっても過言ではありません。

従業員一人あたり1日平均何貫作り、売上はいくらを見込むのか?
店舗規模によって寿司ロボットを導入するか否か、また、どんな機械を導入すべきかが変わります。

ご自身のビジネスプランに最適な機械を選びましょう。



業態や用途に合った寿司ロボットを選ぶこと

寿司ロボットの導入を検討する際、最も重要なのは店の業態に合った機械を選ぶことです。業態に合わない寿司ロボットを選ぶと、投資が無駄になるだけでなく、業務の効率が下がることもあるため注意が必要です。

以下は業態に合った寿司ロボットの選び方の例です。

業態に合った寿司ロボットの選び方

  • 回転寿司店や食品工場のような大量生産が求められる業態では、1時間あたり5,000個、6,000個ものシャリ玉を作れる高速なロボットが最適
  • 和食居酒屋など他のメニューを提供しながら寿司を提供する場合はロボットの生産性よりも機械のコンパクトさが重要

貴社の業態だと何人ほどのお客様が寿司を食べるのか、1時間あたり何個・何本の寿司が必要なのかを計算する必要があります。

堅牢性が高い寿司ロボットを選ぶこと

堅牢性が高い寿司ロボットを選ぶことで、寿司ロボットの稼働年数を伸ばせ、費用対効果が上がります

また、使い方やメンテナンスも寿司ロボット長持ちのコツです。

寿司ロボットを長持ちさせる方法

  • 外側の隙間が少ないシンプルな構造のロボットを選ぶと汚れによる不調を起こしづらい
  • 汚れに気を使って定期的な拭き上げなどで、8年間、もしくはそれ以上使い続けられる
  • 手に食べ物の汚れがついた状態で使用すると、数年程度で不調や故障につながる

寿司ロボットを選ぶ際は、目的に合った種類やスペックを選ぶだけでなく、想定している使い方で壊れづらい製品を選んで、投資対効果を最大化させましょう。

予算に合った価格や支払い方ができる製造メーカーを選ぶ

価格の条件が合うロボットを取り扱うメーカーを選ぶことも重要です。

予算に合った寿司ロボットを購入できないと投資金額分の回収がうまくいかなかったり、資金繰りに悪影響を及ぼしたりすることがあります。

そのため、予算に合わせて生産効率を下げたり機能を限定することで、寿司ロボットを購入することを検討する必要があります。

例えば、一般的に1時間2,000個のシャリ玉を作れるロボットは150万円から200万円程度します。 しかし生産効率を落として1時間1,200個程度の寿司ロボットを選べば、70万円程度にまで初期投資コストを下げられます。

また、製造メーカーによっては後払いや分割払い、レンタルなど、資金状況に合った料金支払に対応してくれることがあります。資金状況や予算にあわせて価格提案や支払い方の提案をしてくれるメーカーを選ぶことで、最小限の負担で寿司ロボットの導入が可能になります。

寿司ロボットを導入する際は、予算に対応してくれるメーカーやトップのように価格が明確になっているメーカーを選びましょう。

ここまで寿司ロボットの種類と選び方3点についてご紹介しました。これらを踏まえて、次のセクションでは貴社に最適なロボットを製造する企業をご紹介します。貴社に最適なメーカーをお探しの方は、このまま読み進めてください。

寿司ロボットを製造するメーカー3選

寿司マシンを製造する会社・企業

寿司ロボットは、トップ、鈴茂器工、オーディオテクニカの3社が主要メーカーとして知られています。これらの企業は、寿司ロボットの製造においてそれぞれ独自の特徴と技術を持ち合わせており、多岐にわたるニーズに応えています。

ここでは、具体的にそれぞれのメーカーとその特徴をご紹介します。


トップ
鈴茂器工
オーディオ
テクニカ
シャリ玉ロボット
巻き寿司ロボット
相性の良い業態 都心のレストランや
和風居酒屋
持ち運びが必要な業態
回転寿司店、食品工場 都心のレストランや
和風居酒屋
持ち運びが必要な業態
強み 世界最小のシャリ玉
ロボットを開発
1時間5,000個以上の
高効率なシャリ玉生成
巻き寿司ロボットが高品質で
口の中でほろっとほぐれる
食感を精度高く再現



トップの製品についてもっと詳しく知りたい方は、以下のボタンからカタログをダウンロードしてご覧ください。

マブチモーターのカタログを詳しく読む

また、寿司ロボットの具体的なお見積りや導入のご相談がございましたら、ぜひ以下のボタンよりお問い合わせください。貴社に最適な担当者をご紹介いたします。

JET-Globalに問い合わせる

鈴茂器工

鈴茂器工は寿司ロボット業界のパイオニアであり、業界内で有名な大手企業の一つです。国内の売上シェアが高く、国内外で人気のあるメーカーです。

ホッパーの容量は最大8キログラムでほかのメーカーより大きく、最小限の手間で多くの寿司生産を目指す際に役立ちます。

その他の特徴は、以下の通りです。

  • 1時間あたり5,000個、6,000個のシャリ製造に対応する機械を取り扱う
  • シャリボックスやシャリ玉トレーなどの周辺機器にも対応
  • スーパーマーケットや回転寿司店などの業態から大きな支持

鈴茂器工は新たに回転寿司を開店する場合にバックヤードで必要な機材を一手に揃えられるほか、豊富な人材とその高い技術力から、貴社の寿司ロボット導入をしっかりサポートしてくれます。

高効率な寿司ロボットをご希望の方には、鈴茂器工の寿司ロボットがおすすめです。

オーディオテクニカ

オーディオテクニカは、音響機器メーカーとして世界的に有名な企業ですが、寿司ロボットの製造も手がけています。音響機器で高い評判を得ているように、寿司ロボットにおいても機能とお客様サポートの観点で好評です。

同社製品の具体的な特徴は以下の通りです。

  • 手をかざすだけでシャリを製造してくれるハンドセンサー搭載の寿司ロボットやゴミが入りにくい構造のロボットでユーザビリティの高い機械を製造
  • ユーザビリティの高さと堅牢性を兼ね備えた寿司ロボットなどの製品を展開

音響技術から寿司ロボットへと展開したオーディオテクニカの製品は、業界で注目される存在となっています。



この記事を読んで、寿司ロボットが気になった方は、以下のボタンよりお気軽にお問い合わせください。

JET-Globalに問い合わせる