レーザー距離計

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レーザー距離計が登場して以来、測定作業は格段に効率化し、建築や製造の現場はもちろん、ゴルフなどのスポーツシーンでも大活躍しています。しかし多彩な種類があるからこそ、どれを選んでいいか迷いやすいのも事実です。

本記事では、そんなレーザー距離計の基礎知識から用途別の選び方、さらにはおすすめのメーカー情報までを総合的に解説します。さまざまな現場で大きく役立つレーザー距離計を、あなたもぜひ活用してみませんか。

最適な一台を見つけることで、測定の効率化だけでなく、作業品質の向上にも大いに貢献できるでしょう。以下で詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。これを読めば、あなたの作業環境や用途にピッタリ合うモデルが見つけられるでしょう。

目次

レーザー距離計とは? 特徴や活用例などを解説

レーザー距離計とは

レーザー距離計とは、レーザー光を照射して対象物までの距離を瞬時に測定できる機器の総称です。従来の巻尺やメジャーと比較し、正確性や作業効率が格段に向上する点が大きな特徴といえます。主な活用シーンとしては、建築・土木現場での採寸、工場での寸法検査、ゴルフや狩猟などのレジャー用途など、多岐にわたります。

こうしたレーザー距離計のメリットとしては、短時間で距離を測れること、計測データの誤差が少ないこと、手軽さです。一方で、反射するレーザー光を用いるため、鏡面など光を反射しやすい対象や、逆に黒色など光を吸収しやすい対象や表面が凸凹している対象などによっては測定精度に差が出るデメリットも考えられます。

次は、レーザー距離計にはどのような種類があるのかを詳しく解説していきましょう。

レーザー距離計の種類ごとにメリット・デメリットを解説

レーザー距離計の種類とメリット・デメリット

レーザー距離計と一口にいっても、さまざまな種類が存在します。ここでは代表的なタイプを、 「屋外用」「屋内用」「特殊機能」の3つに分けて、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら解説します。

屋外用

屋外向けのレーザー距離計には、ゴルフや狩猟などを想定したモデルと、建築・工事現場の厳しい環境で使うモデルがあります。

ゴルフ・ハンティング向けでは遠距離測定に適したファインダー付きの製品や防水・防塵機能に優れたものが多く、建築・工事用ではタフなボディや長距離でも安定した精度が魅力です。

メリット


    ゴルフ向けなど

  • 遠距離でも正確に測れる高出力レーザー搭載のモデルが多い
  • ファインダーがあることで目標を見失いにくい
  • 防水・防塵機能を備えたタフな製品が多い

  • 建築・工事用など

  • 過酷な現場環境にも耐えるタフな設計
  • 長距離測定でも高い精度を確保できる
  • 補助機能(傾斜測定・メモリ機能など)を搭載しているモデルも豊富

デメリット


    ゴルフ向けなど

  • コンパクトタイプに比べ価格が高め
  • 屋内での使い勝手はあまり想定されていない
  • 視度調整など、操作がやや複雑な場合がある

  • 建築・工事用など

  • 比較的重量があり、大きいモデルが多い
  • ハイスペックな分、コストがかかる傾向
  • 機能が豊富ゆえに、操作を覚えるまでに時間がかかる

屋内用

屋内作業に最適なのが、ハンディタイプ(コンパクトタイプ)と呼ばれるレーザー距離計です。片手に収まる小型サイズのため、建築やDIYはもちろん、狭い室内の測定でも取り回しが良く、手軽に使用できます。電池消費も比較的少ないため、屋内での測定をメインに行う方には非常に便利です。

メリット

  • 軽量・コンパクトで持ち運びしやすい
  • 価格帯が比較的リーズナブル
  • 電池消費が少なく、長時間使用できるモデルが多い

デメリット

  • レーザーの照射出力が低いため、長距離測定には不向き
  • 屋外で強い日差しがある場合、レーザーポイントを視認しにくい
  • 落下や衝撃に弱いモデルもある

特殊機能

工業・製造ライン向けの特殊機能を備えたレーザー距離計は、連続測定の精度や耐久性が重視される点で一般向けのモデルとは一線を画します。ラインに組み込んで自動で計測を行う事例も多く、高温や多湿といった環境下でも安定して稼働できる設計が特徴です。

メリット

  • 長時間運用が可能で安定した測定ができる
  • ライン制御システムとの連携機能が充実している
  • 環境変化(高温、多湿など)にも強いモデルが多い

デメリット

  • 据え置き設置のため、汎用性には欠ける
  • 個人用途にはオーバースペックになりがち
  • 導入コストが高く、メンテナンスも専門的

ここまでレーザー距離計の種類別メリット・デメリットをご紹介しました。次は屋外用途と屋内用途における使い分けの違いを見ていきましょう。

屋外用途と屋内用途のレーザー距離計の違いは?

屋外用途と屋内用途のレーザー距離計の違い

レーザー距離計は屋内と屋外で使用シーンが大きく異なります。屋内ではレーザーポイントが非常に見やすく、光の干渉も少ないためほとんどの機種で問題なく測定できる一方、屋外では太陽光の影響や天候、対象物の材質などの要素によって、測定精度に影響が出る場合があります。防水・防塵性や高出力レーザーを備えたモデルを選ぶことで、屋外でも安定して測定しやすくなるでしょう。

また、屋外用途では測定距離が長くなることも多いため、ファインダーや傾斜測定機能の有無、測定可能距離の上限などにも注意が必要です。逆に屋内用途では、コンパクトさや取り回しの良さを重視し、作業スペースが限られていてもスムーズに使えるモデルが選ばれます。

屋外と屋内で求められる機能は異なることがお分かりいただけたかと思います。では次に、レーザー距離計の原理と使い方について解説していきましょう。

原理と使い方からレーザー距離計を知る

原理と使い方からレーザー距離計を知る

レーザー距離計は、一般的に「パルス法」や「位相差法」などを用いて距離を算出しています。パルス法ではレーザーの発光から対象物に反射して戻るまでの時間を測定し、位相差法ではレーザー光の波のずれを計算することで距離を割り出します。いずれも非常に高速な演算が必要となるため、高精度なセンサーと電子回路が不可欠です。

使い方はいたって簡単で、本体を測定したい対象物に向けてボタンを押すだけです。測定結果は液晶画面などに数値として表示されるため、特別な訓練を受けなくてもすぐに計測をスタートできます。ただし、対象物の反射率や周囲の光量によっては測定誤差が生じる場合もあるため、取扱説明書で示されている使用範囲や注意点を守ることが大切です。

これでレーザー距離計に関する基本的な情報はひととおり把握できたでしょう。続いては具体的な「レーザー距離計の選び方」について解説していきます。

レーザー距離計の比較ポイントと選び方

レーザー距離計の比較ポイントと選び方

レーザー距離計を選ぶ際には、多種多様なポイントがあります。ここでは、特に重要となる3つの観点から選定のヒントをご紹介します。

測定範囲・精度・使用環境

レーザー距離計の選定ポイントとしてまず挙げられるのが、測定範囲や精度、そして実際に使う環境を見極めることです。工場の規模や使用頻度、温度や湿度などの条件によって適切な機能は変わってきます

これらを十分に検討せずに選んでしまうと、正確な測定結果が得られず、生産ラインでのミスやトラブルの原因となる可能性があります。特に高い精度が求められる測定や、過酷な環境で使用する場合は、この選定ポイントをより重要視する必要があるでしょう。

適切に選べば、長期間にわたって安定して高精度の測定ができ、生産性を向上させることが期待できます。

測定対象物

レーザー距離計の選定ポイントとして、測定対象物に合わせたレーザーの種類選びも見逃せません。対象物の材質や色、表面状態によって、最適なレーザータイプやパルス幅、出力は異なります

もし不適切なレーザータイプを選んでしまうと、測定が難しくなる場合や誤差が大きくなり、再測定やトラブル対応に追われて作業効率が低下するかもしれません。特に多様な素材を取り扱う現場や、精度重視の生産工程では、この点をしっかり検討すべきです。

最適なレーザーを選ぶことで、安定した計測が可能となり、全体の作業効率を高めることができるでしょう。

測定結果の表示・管理方法

レーザー距離計の選定ポイントとして、測定結果の表示や管理方法にも注目しましょう。使用者のニーズや工場のシステムとの連携状況によってデータの出力方式は左右されます。

これらを考慮しないと、測定結果の確認や記録がスムーズに行えず、作業が滞る恐れがあります。複数の機器との連携が必要な環境や、正確なデータ管理が求められる場面では、特に重視すべきポイントといえるでしょう。

適切な表示・管理機能を備えたレーザー距離計を選ぶことで、後々の解析や品質管理もスムーズに行え、業務全体の効率化向上に貢献します。

ここまでレーザー距離計の選び方のポイントをお伝えしてきました。次はいよいよ、おすすめメーカーの情報をチェックしてみましょう。

レーザー距離計のおすすめメーカー

ここからは、レーザー距離計の世界で注目を集めるおすすめメーカーをご紹介します。各メーカーの特徴や代表的な製品を知れば、より具体的にイメージがつかみやすくなるでしょう。

TJMデザイン / TJM DESIGN

メーカー名 TJMデザイン / TJM DESIGN
設立年 1945年
本拠地 東京都板橋区
概要 建築用ハンドツールと高級システムキッチンの製造・販売メーカー

TJMデザインは、1945年に創業され東京都板橋区に本拠を置く、建築用ハンドツールや高級システムキッチンを扱うメーカーです。建築用ハンドツールのブランド「TAJIMA」は数多くの製品ジャンルで高いシェアを獲得しており、ニッチ分野でもトップクラスの地位を確立しています。

レーザー距離計としては「ペン型距離計P15」などを展開しており、ペン型のため狭い場所でも操作しやすいのが特徴です。また、ペン型距離計P15の測距精度は±3.0mmです。建築や内装、設備工事など、幅広いシーンで活躍しています。

マキタ / Makita

メーカー名 マキタ / Makita
設立年 1938年
本拠地 愛知県安城市
概要 電動工具、木工機械、空気動工具、家庭用・園芸用機器等の製造・販売メーカー

マキタは1938年設立で、愛知県安城市に拠点を置く電動工具や木工機械などの総合メーカーです。世界第3位の電動工具シェアを誇り、工具を中心とした事業領域で約100年の歴史を培ってきました。

レーザー距離計としては「レーザー距離計 LD050P」などが知られています。機能をシンプルに絞り、小型・軽量であることが強みです。防じん・防滴保護等級 IP54仕様のため、屋外測定などの多い現場におすすめできます。消防局の検査業務に導入されるなど、信頼性の高さにも定評があります。

シンワ測定 / Shinwa Measuring Tools

メーカー名 シンワ測定 / Shinwa Measuring Tools
設立年 1971年
本拠地 新潟県三条市
概要 精密機械器具の製造・販売メーカー

シンワ測定は1971年に設立され、新潟県三条市に本社を置く精密機械器具メーカーです。金属製の曲尺や直尺などからレーザー・光学機器まで幅広い計測機器を手がけており、多様なニーズに応えてきました。

レーザー距離計としては「レーザー距離計 L-MeasureBK 20 大型液晶」が代表的で、液晶画面が大きく視認性に優れています。手ブレ防止として時間差測定を採用しており、他社製品と比べても測定精度が高いのが魅力です。建築関連などの現場のプロに向けて、正確さと扱いやすレーザー距離計を提供しています。

ニコン / Nikon

メーカー名 ニコン / Nikon
設立年 1917年
本拠地 東京都品川区
概要 光学機器メーカー

ニコンは1917年創業の老舗光学機器メーカーで、東京都品川区に本拠地を構えています。カメラや精密機器をはじめとする幅広い光学技術を活かし、多彩な分野で高い技術力を誇ります。

レーザー距離計としては「COOLSHOT 20i GIII」などが有名で、ゴルフシーンに特化したモデルとして定評があります。独自の「LOCKED ON QUAKE」機能により、ピンフラッグを測定した際に振動で知らせる仕組みがあり、ターゲットを捉えやすい点が強みです。ニコンブランドの信頼性から、多くのユーザーから高く評価されています。

京セラ インダストリアルツールズ / KYOCERA Industrial Tools

メーカー名 京セラ インダストリアルツールズ / KYOCERA Industrial Tools
設立年 2018年
本拠地 広島県福山市
概要 パワーツールをはじめとする総合電動工具の製造販売を行う企業

京セラ インダストリアルツールズは2018年設立で、広島県福山市を拠点とする総合電動工具メーカーです。豊富な製品ラインナップを武器に幅広いユーザー層をカバーしています。

同社のレーザー距離計には「LDM-400」などがあり、測定可能範囲が0.3〜40m、測定精度±1.5mmの性能が特徴です。他社と比較しても手に負担がかからない設計になっており、長時間の測定でも疲れにくいという利点があります。距離、面積、体積、辺(三平方の定理)の測定といった多様な用途を想定して開発されています。

以上のように、レーザー距離計を手がける主要メーカーにはそれぞれ独自の強みがあります。目的や環境に合わせて選べば、あなたの業務や趣味をより効率的に、そして正確にサポートしてくれることでしょう。