サーボモーター

【2026年版】サーボモーターとは? 比較ポイントとおすすめのメーカー5社を種類と特徴を押さえながらご紹介

サーボモーターIC
サーボモーターは、産業用機器や精密機器に欠かせない存在ですが、種類や特徴、メリット、選び方など、導入の際には多くの要素を考慮する必要があります。

特に産業用ロボットや協働ロボット、AGV(無人搬送車)といった自動化設備では、関節・駆動軸の精度や応答性がシステム全体の性能を左右するため、サーボモーターの選定は極めて重要です。

例えば、サーボモーターには主に2種類(ACサーボ/DCサーボ)があり、さらに「比較されやすい」モーターとしてステッピングモーターがあります。産業用ロボットに向いているもの、小型ロボットに向いているもの、工作機械に向いているものなど、製品によって求められる品質が異なり、適したサーボモーターも異なってきます。

この記事では、サーボモーターの基本的な構造から、用途に応じた比較、ロボット・自動化設備での選定ポイント、各メーカーの特徴までを詳しく解説します。高精度な制御が求められる場面で最適なサーボモーターを選ぶためのガイドラインとして、ぜひ最後までご覧ください。

目次

最近の更新内容

2026/4/14更新 表記などコンテンツの一部修正

【2026年版】サーボモーターとは? 原理と構造について

サーボモーターの概要と仕組み

サーボモーターは、指示された位置や速度に正確に追従できるモーターです。ロボットアームや工作機械など、高精度な位置決めが求められる場面で広く活用されています。

サーボモーターの動作原理は、以下のようなフィードバック制御に基づいています。

  • 目標値の設定
  • サーボモーターを動かしたい位置や速度などの目標値を設定

  • 現在の位置の検出
  • モーターに取り付けられたエンコーダーなどのセンサーが、現在の位置や速度を検出

  • 誤差の算出
  • 目標値と現在の位置の差、つまり誤差が計算

  • 制御信号の出力
  • 誤差に基づいて、モーターを制御するための信号が生成され、モーターに送られる

  • モーターの駆動
  • モーターは、制御信号に従って回転し、目標値に近づく

  • 繰り返し
  • 上記の過程を高速で繰り返し行うことで、常に目標値に近づけようとする制御が実現

また、サーボモーターは、大きく分けて以下の部品で構成されています。

  • モーター本体
  • 回転運動を生み出す部分

  • エンコーダー
  • モーターの回転角度や速度を検出するセンサー

  • ドライバ
  • モーターを駆動するための回路

  • コントローラー
  • サーボモーター全体の動作を制御する装置

サーボモーター(サーボシステム)の種類と、よく比較される駆動方式

サーボモーターの種類と特徴

サーボは「モーター単体」ではなく、モータ+エンコーダ+ドライバ(アンプ)+制御を組み合わせたフィードバック制御(クローズドループ)の仕組みを指すことが一般的です。

用途・精度・立上げ工数・保全性まで含めて最適な方式を選びましょう。

ACサーボ(産業用途の主流)

ACサーボは、高出力・高トルク・高速応答を両立しやすく、産業用ロボットや工作機械、半導体・FPD装置などで広く採用されています。
近年は、配線省工数(1ケーブル/ワンタッチ)や、絶対位置の扱いやすさ(バッテリレス)など、立上げ・保全のしやすさも選定の重要要件です。

  • 高出力・高トルク:重負荷の駆動に適する
  • 高速回転・高応答:サイクルタイム短縮に貢献
  • 高精度な位置決め:高分解能エンコーダ+制御で追従

DCサーボ(用途が限定される傾向)

DCサーボは、用途や構成によってはメリットがありますが、産業用途ではACサーボが主流です。小型装置、研究・検査用途、低速域での扱いやすさなど、目的が明確な場合に検討されます。

  • 構造が比較的シンプルな構成を取りやすい
  • 低速域での制御性を重視する用途で検討される
  • 装置構成(ドライバ/電源)込みでの相性が重要

比較されやすい:ステッピング(オープンループ/クローズドループも存在)

ステッピングモーターは、一般にパルス入力に応じて一定角度で回転する方式で、開ループでも構成できるのが大きな特徴です。一方で近年は、エンコーダを組み合わせたクローズドループ・ステッピングも普及しており、用途によってはサーボの代替候補になります。「必要な精度・速度・負荷変動(外乱)・コスト」のバランスで比較検討しましょう。

  • 高精度な位置決め(条件次第):パルス数で位置管理
  • 低速域トルク:保持力が必要な用途で有利な場合
  • 構成のシンプルさ:ただし外乱・脱調リスクも評価が必要

サーボモーターの主な用途

サーボモーターの活用方法

サーボモーターは、主に以下のような用途が挙げられます。

産業用ロボット・協働ロボットの関節

サーボモーターは、産業用ロボット・協働ロボットの関節部分に多く用いられるモーターです。その理由は、目標とする位置や速度に正確に追従できる高い制御性にあります。

高精度な位置決め、高速応答性、広い動作範囲、高いトルク密度といった特徴により、ロボットは複雑な動きを滑らかに、そして正確に実行できます。

例えば、自動車の溶接やスマートフォンの組み立てなど、精密な作業が求められる場面で、サーボモーターは欠かせない存在となっています。近年普及が進む協働ロボットでは、力覚センサと組み合わせて人との接触を検知しながら動作するため、応答性と安全機能(STO等)の両立が求められます。

さらに、多様な制御方式に対応できるため、ロボットの動きを柔軟に制御できます。

半導体装置用のXYテーブル

半導体装置のXYテーブルは、半導体ウェハを非常に精密な位置に移動させる装置です。このXYテーブルの駆動源として、サーボモーターが不可欠な役割を果たしています。

サーボモーターは、目標とする位置に正確に移動させることができる高い位置決め精度が特徴です。半導体製造工程では、微細な回路パターンを形成するため、極めて高い位置決め精度が要求されます。

サーボモーターは、この要求に応え、半導体ウェハを正確な位置に配置することで、高品質な製品の製造に貢献しています。

自動ドアの開閉機構

自動ドアの開閉機構には、サーボモーターが広く利用されています。サーボモーターは、エンコーダによるフィードバック制御で目標とする角度や速度に正確に追従できるため、ドアの開閉をスムーズかつ安全に行うことができます。

位置・速度のフィードバック制御により、ドアの開閉角度を細かく制御できるため、障害物検知センサと連携した安全な開閉動作や、乗客の接近速度に応じた動作の調整が可能になります。

また、ソフトスタート・ストップ機能により、ドアの開閉時の衝撃を緩和し、乗客の乗り降りも安全に行うことができます。さらに、ドアの重量や風の影響など、外部からの負荷変動に対して、適切なトルクを発生させることで、安定した動作を維持します。

AGV/AMR(搬送ロボット)の走行・駆動軸

物流倉庫や工場内での自動搬送を担うAGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)にも、走行用駆動軸や旋回軸・昇降軸としてサーボモーターが採用されています。

AGV/AMRでは、決められたルートを正確にトレースするための位置決め精度に加え、荷物の積み下ろし時の低速域での安定トルク、急停止・急加速時の応答性が求められます。また、バッテリ駆動のため、サーボアンプ側の電力効率(回生機能など)も選定の重要ポイントになります。

搬送ロボットの選定については、農業ロボット警備ロボットなど、関連するサービスロボット領域の記事もあわせてご覧ください。

産業用ロボット・自動化設備でのサーボモーター選定のポイント

サーボモーター単体のスペックだけでなく、搭載先のロボット/自動化設備の種類に合わせた選定が、導入後の性能と保全コストを大きく左右します。主要なロボットタイプ別のポイントを整理しました。

ロボット・設備タイプ 重視されるサーボ特性 補足
垂直多関節ロボット(産業用) 高トルク密度・高応答・高剛性 各関節の軸ごとに最適な容量を選定。減速機との組み合わせも重要
スカラロボット 高速サイクル・高精度な位置決め ピックアンドプレース用途では応答性・整定時間が生産性に直結
協働ロボット 低慣性・高応答・安全機能(STO等) 力覚センサと組合せた接触検知、安全トルクオフの標準対応が前提
AGV/AMR(搬送ロボット) 低速安定トルク・回生効率 バッテリ駆動のため電力効率重視。絶対位置エンコーダが有利
工作機械・NC装置 高剛性・高分解能エンコーダ 送り軸の追従精度が加工品質を決定。振動診断機能も有効

※スマートフォンは横にスクロールできます。

いずれの場合も、ロボット/設備メーカー側の指定サーボや推奨ネットワーク規格(例:CC-Link IE TSN、EtherCAT、MECHATROLINK等)を最初に確認すると、選定のブレが少なくなります。

サーボモーターのメリット・デメリット

サーボモーターの強みと課題

サーボモーターには、メリットとデメリットの両方があります。その両方を比較して、サーボモーターに限らずモーターを検討しましょう。

メリット

サーボモーターは、目標とする位置や速度に正確に追従できるモーターです。この高精度な制御により、非常に滑らかな動きを実現しています。

サーボモーターは、エンコーダーと呼ばれる位置検出器を搭載しており、自身の現在位置を常に把握しています。この情報に基づいて、目標位置との誤差を常に補正しながら動作するため、滑らかな動きが可能になります。

また、高度な制御アルゴリズムにより、加速・減速時の振動も抑制され、より滑らかな動きを実現しています。

デメリット

サーボモーターは、ほかのモーターと比較して高価な傾向にあります。その主な理由は、高精度な制御を実現するための高度な技術が搭載されている点にあります。

高コストの要因としては、エンコーダーなどの精密部品、複雑な制御回路、そして高度な制御技術の開発コストなどが挙げられます。これらの要素が組み合わさることで、サーボモーターは高性能かつ高コストな製品となっています。

一方で、高い初期投資に見合うだけのメリットも数多く存在します。高精度な位置決め、高速応答性、柔軟な制御など、サーボモーターは生産性の向上や製品品質の安定化に大きく貢献します。長期的視点で見れば、初期投資は回収でき、さらなる利益をもたらす可能性も秘めています。

コストを抑える方法としては、必要な機能のみを搭載したモデルを選択したり、複数のベンダーから見積もりを取って比較検討したりすることが考えられます。

【2026年最新情報】予知保全・高速ネットワーク対応が”選定要件”に

2026年現在、サーボ選定は「トルクや精度」だけでなく、保全(予知・診断)ネットワーク適合が重要視される傾向です。例えばサーボ側で機械要素(ボールねじ・リニアガイド・ベルト・ギアなど)の摩擦や振動を推定し、劣化の兆候を早期に検知する”機械診断”機能が用意されています。

また、工場全体のデータ活用(IIoT)を進める上で、リアルタイム制御と情報通信を同一ネットワーク上で扱える仕組み(TSN対応など)も注目され、対応可否が比較ポイントになりやすいです。

13の比較ポイント | サーボモーターの選び方

サーボモーターの選定基準

サーボモーターを選ぶ際は、以下の13の点を考慮することがおすすめです。

使用目的や用途

サーボモーターを選ぶ際には、用途に合わせて最適なモーターを選ぶことが重要です。ACサーボモーター、DCサーボモーター、ステッピングモーターのそれぞれに特徴があり、適した用途が異なります。

以下の表を参考に、サーボモーターを選んでみてください。

特徴 適した用途
ACサーボモーター 高出力、高トルク、高速回転、高精度な位置決め 産業用ロボット、協働ロボット、工作機械、NC工作機械など、高負荷かつ高速な動作が求められる装置
DCサーボモーター 構造がシンプル、低速域での高精度、応答性が良い 小型ロボット、計測・検査機器、ホビー用途など、低電圧・小容量で精密な動きが求められる装置
ステッピングモーター パルス数で位置管理、低速域での高トルク、開ループ制御が可能 プリンター、3Dプリンタ、半導体・検査装置の軸送り、自動販売機など、開ループ制御で十分な場合や、低速域での高トルクが必要な場合

※スマートフォンは横にスクロールできます。

滑らかさ

滑らかさとは、制御性能の高さの表れであり、製品の品質や作業効率に大きく影響します。滑らかな動きを実現するためには、モーター本体の精度はもちろん、駆動回路や制御プログラムの最適化が重要です。

滑らかなサーボモーターには、以下のような特徴があります。

  • 高精度な位置決め
  • 目標とする位置に正確かつ素早く到達できるため、滑らかな動きを実現

  • 低振動
  • 動作中の振動が少なく、安定した動きが可能

  • 高速応答性
  • 外部の変化に素早く対応できるため、滑らかな動きを維持

滑らかな動きが要求される用途としては、半導体製造装置、精密機器の組み立て、ロボットの関節部などが挙げられます。これらの分野では、製品の品質や生産性が、サーボモーターの滑らかさに大きく左右されます。

一方で、自動販売機における商品の出し入れや簡易な自動ドアなど、高い精度や高速性が求められない場合、簡易な構造のサーボモーターでも十分です。

回転力・トルク

トルクは、モーターが回転する力のことです。トルクが大きいほど、重いものを動かしたり、強い抵抗に打ち勝ったりすることができます。用途によって必要なトルクは異なり、適切なトルクのモーターを選ぶことが重要です。

トルクが大きなサーボモーターには、以下のような特徴があります。

  • 高負荷に対応
  • 重いものを動かしたり、大きな抵抗に打ち勝ったりすることが可能

  • 加速性能が高い
  • 短時間で高速回転を実現

  • 安定した動作
  • 外乱に対して安定した動作が可能

サーボモーターは、産業用ロボット、工作機械、搬送装置など、大きな力を必要とする用途に適しています。例えば、自動車のボディを溶接するロボットや、大きなワークを加工する工作機械など、高負荷な作業に対応する必要があります。

一方で、大きなトルクが不要な小型ロボットや計測機器、カメラなど、精密な動きが求められる機器では、小さなトルクで十分な場合が多いです。

精密度

精密度は、目標の位置や速度にどれほど正確に追従できるかを示す指標です。高精度なサーボモーターは、微細な動きや繰り返し精度が要求される用途に適しています

精度が高いサーボモーターには、以下のような特徴があります。

  • 高分解能エンコーダ
  • モーターの回転角度を細かく検出できるため、高精度な制御が可能

  • 高性能な制御回路
  • 外乱に対して安定した制御を行い、高精度な動きを実現

  • 機械的な精度
  • モーター本体の機械的な精度が高く、ガタや振動が少ないため、高精度な動きが可能

精度が高いサーボモーターは、半導体製造装置、精密機器の組み立て、医療機器など、微細な動きや繰り返し精度が要求される用途に適しています。例えば、半導体ウェハ上に微細な回路パターンを形成する工程や、精密部品を組み立てる工程など、高い精度が要求される場面で活躍します。

反応速度・応答性

応答性とは、外部からの指令に対してどれだけ素早く反応し、目標の状態に到達できるかを示す性能です。応答性の高さは、迅速かつ正確な動作が求められる場面で威力を発揮します。

応答性が高いサーボモーターには、以下のような特徴があります。

  • 高速な制御回路
  • 高速な演算処理を行い、モーターを迅速に制御可能

  • 低慣性
  • モーター自体の回転体が軽く、回転速度を素早く変化可能

  • 高剛性
  • 外力に対して変形しにくく、安定した動作を維持

応答性の高いサーボモーターは、ロボットの関節部、NC工作機械の送り軸、半導体製造装置など、高速かつ正確な動作が求められる用途に適しています。例えば、ロボットが物体を掴んで移動させる際、目標の位置に素早く移動する必要があります。

一方で、自動販売機の商品の出し入れなどそれほど高速な応答性が求められない用途では、性能が過剰(オーバースペック)になり、コスト増につながる可能性があります。用途の要求水準に合わせて最適なクラスを選びましょう。

耐久性能

耐久性能は、過酷な環境や長時間の連続運転においても安定して動作できる能力を指します。耐久性の高さは、製造ラインや物流現場など、高い稼働率が求められる環境でその真価を発揮します。

耐久度が高いサーボモーターには、以下の特徴が挙げられます。

  • 冷却性能が高い
  • 発熱を抑え、長時間の連続運転に対応可能

  • 耐振動・耐衝撃性が高い
  • 外部からの衝撃や振動に強く、安定した動作を維持

  • 耐腐食性が高い
  • 湿気や化学物質に強く、過酷な環境下でも使用

耐久性が高いサーボモーターは、自動車製造ライン、食品製造工場、物流倉庫など、過酷な環境下で長時間稼働する必要がある設備に適しています。これらの現場では、頻繁な起動・停止や振動、高温多湿といった過酷な条件下で動作するため、高い耐久性が求められます。

一方で、家庭用機器など、使用環境が比較的穏やかな製品では、耐久性よりもコストや小型化が優先される場合があります。また、短時間での実験や研究用であれば、耐久性よりも高精度や高速性が重視されることがあります。

サイズと重量

サイズと重量は、設置スペースや可搬性、そしてモーターの出力に大きく影響します。用途に合わせて最適なサイズと重量のモーターを選ぶことが重要です。

サイズと重量が大きなサーボモーターには、以下の特徴があります。

  • 高出力
  • 大きなトルクを出力でき、重い負荷を駆動可能

  • 高剛性
  • 大きな外力にも耐えられ、安定した動作が可能

  • 冷却性能が高い
  • 大型のヒートシンクを搭載でき、長時間の連続運転に対応可能

サイズと重量が大きなサーボモーターは、産業用ロボットの大型関節部、工作機械の主軸、クレーンなど、大出力が必要な用途に適しています。例えば、自動車のボディを溶接するロボットや、大型のワークを加工する工作機械など、高負荷な作業に対応する必要があります。

一方で、協働ロボット・ドローン・小型の産業用ロボットなど、軽量化が求められる用途では、小型・低慣性のサーボモーターが使用されます。また、計測機器やカメラなど、小型で高精度な動きが求められる機器でも、小型のサーボモーターが使用されます。

電源要件

電源要件は、モーターの正常動作に不可欠です。定格電圧を供給しないと、トルク不足やモーターの破損を招きます

電流は負荷に応じて適切に供給されるべきで、過不足があると過熱や回路損傷のリスクがあります。周波数も指定通りでなければ回転速度や振動に影響を及ぼします。

費用価格

コストは、性能、機能、ブランド、購入数量などにより変動します。高性能なモーターは高価ですが、最適な選択とは限りません。

コスト削減のためには、必要な性能を見極め、複数のメーカーを比較し、標準品や中古品の検討が有効です。また、購入時期によっても価格が変わるため、キャンペーン期間などを活用することが推奨されます。

安全機能(STOなど)

人と設備が近い現場(協働ロボットや人と共存する搬送ロボットなど)では、安全機能を前提に選ぶケースが増えています。
安全要求(停止のさせ方、復帰手順、リスク低減)に合う機能・構成を確認しましょう。

通信方式・ネットワーク適合(CC-Link IE TSN/EtherCAT/MECHATROLINK等)

サーボ単体の性能だけでなく、PLC/コントローラや上位システムとつながるネットワーク適合が、立上げ工数と将来拡張を左右します。自社設備で標準化している規格(例:CC-Link IE TSN、EtherCAT、MECHATROLINK等)に合うかを最初に確認すると、ムダな追加機器や改造を避けやすくなります。

配線・立上げ工数(1ケーブル、ワンタッチ、設定支援)

量産設備ほど、配線や試運転の手間がコストに直結します。1ケーブル化やワンタッチ接続、設定支援ツールの有無を比較すると、導入後の差が出やすいポイントです。

保全性(診断・ログ・寿命予測・後継機/移行情報)

24時間稼働の現場では、復旧速度が重要です。故障診断、ログ、寿命予測、予備品入手性、後継機への移行情報まで含めて比較しましょう。

選定時のワンポイントアドバイス

サーボモーターを選ぶ際は、モーター本体のスペックだけでなく、自社の制御ネットワーク規格(CC-Link IE TSN、EtherCAT、MECHATROLINKなど)に適合するかを最初に確認しましょう。

いくら高性能でも、PLC(コントローラー)側の通信規格と合致しないと、本来の性能を出しづらかったり、変換器や追加改造でコストが膨らむ原因になります。

サーボモーターを製造するおすすめのメーカー5社

サーボモーターを製造する企業

サーボモーターを製造する主なメーカーには、以下の5社が挙げられます。

安川電機 / YASKAWA ELECTRIC

安川電機は、1915年に創立され、福岡県北九州市に本社を置く、日本を代表する電機メーカーです。主にサーボモーター、インバータ、産業用ロボットなどの分野で事業を展開しています。

サーボモーターは産業用ロボット、工作機械、半導体製造装置などで活用されており、同社は製品・ソリューションとして用途別の情報も公開しています。産業用ロボット「MOTOMAN」シリーズと同社サーボ技術の組合せは、ロボット市場で広く導入されています。

三菱電機 / Mitsubishi Electric

三菱電機は、1921年に設立され、東京都千代田区に本社を置く日本の大手総合電機メーカーです。家庭用電器から産業用機器、人工衛星まで幅広い製品を提供しています。

特に、FA機器やパワー半導体、エレベーターなどの分野で国内トップシェアを誇ります。サーボモーターにおいても、高性能で信頼性の高い製品を提供し、産業自動化の分野で重要な役割を果たしています。

配線省工数(ONEコネクタ/1ケーブル)やバッテリレス絶対位置エンコーダなど、立上げ・保全のしやすさを重視した特長も整理されているため、導入検討時の比較材料にしやすいのもポイントです。

ファナック / FANUC

ファナックは、工作機械用CNC装置や産業用ロボットなど、工場の自動化設備に特化した製品で高い評価を得ています。特にCNC装置やロボット分野で、世界的にトップクラスの実績を持つ企業として知られています。自社の産業用ロボットとサーボを一体で設計・供給できる点が、選定上の強みとして評価されています。

シーメンス / SIEMENS

シーメンスは、ドイツを本拠とする世界的な総合電機メーカーで、産業オートメーションとデジタル化の分野で強みを持ちます。サーボドライブ/モーション分野でも、エンジニアリング環境との親和性を含めて幅広く展開しています。

ロックウェル・オートメーション(Rockwell Automation)

ロックウェル・オートメーションは、1903年にアメリカで設立された、産業オートメーションと情報技術のリーディングカンパニーです。特にAllen-Bradleyブランドのサーボモーターで知られています。

これらのサーボモーターは、高いパフォーマンス、効率、信頼性を提供し、さまざまな産業用途に対応しています。Kinetix®シリーズは、システム出力を増大させ、マシンの寿命を延ばし、柔軟性を高めることで、競争力と収益性を維持するための優れたソリューションを提供します。

統合モーションや診断・ドキュメント整備も含め、立上げ・運用のしやすさを重視する現場では比較対象になりやすいメーカーです。

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