卓上型塗布ロボット
卓上型塗布ロボットの導入を検討しているが、どのタイプ・メーカーを選ぶべきか悩んでいませんか?
卓上型塗布ロボットは、小型で精密な塗布作業を自動化し、生産ラインの効率化と品質向上に寄与する強力なロボットです。しかし、機種や駆動方式、塗布方式によってその特性が異なるため、慎重な検討が求められます。
本記事では、卓上型塗布ロボットの基本的な原理や活用例、種類などをわかりやすく解説し、導入を成功させるために知っておきたい選び方や、注目すべきメーカーの特徴も紹介します。
これを読めば、自社のニーズに合う卓上型塗布ロボットを見つけるための指針が得られるでしょう。
目次
卓上型塗布ロボットとは?原理や活用例を解説
卓上型塗布ロボットは、小型で精密な塗布作業を自動化するためのロボットです。
卓上型塗布ロボットは、通常、モーターやアクチュエータを駆使して、塗料や接着剤を特定の位置に正確に塗布します。多くの卓上型塗布ロボットは、X、Y、Z軸に沿って移動するアームを備えており、その精密な動きにより、高精度な塗布が可能です。
また、センサーやカメラを搭載することで、塗布対象物の形状や位置を自動的に認識し、塗布精度を高めています。これにより、製品ごとの微細な調整が可能となり、一貫した品質維持が可能です。
具体的には、卓上型塗布ロボットは、以下のような用途で活用されます。
これらの用途では、塗布精度が求められるため、卓上型塗布ロボットの導入が特に有益です。また、卓上型塗布ロボットなら、塗布する材料や対象物の形状に応じた調整が簡単にできるため、多品種少量生産に対応できます。
以上が卓上型塗布ロボットの基本情報です。基本情報を押さえた所で、次章では種類ごとに解説していきます
卓上型塗布ロボットを種類ごとに解説
卓上型塗布ロボットは、主に「吐出メカニズム(材料をどう押し出すか)」と「駆動方式(何で動力を得るか)」の2つの観点から分類できます。それぞれに特徴があり、目的や材料によって適切な方式を選ぶ必要があります。
また実際の現場では、これらの方式を単体で使うのではなく、複数の方式を組み合わせたハイブリッド構成で運用されることが多いです。
【吐出メカニズムによる分類】
【駆動方式による分類】
このように、塗布対象の材質や精度要求、用途に応じて、適切な「吐出方式 × 駆動方式」の組み合わせを選定することが、卓上型塗布ロボット導入の成否につながります。
種類について整理できたところで、次章では、卓上型塗布ロボットの選び方を解説します。
導入を成功させるために知っておきたい選び方を解説
本章では、卓上型塗布ロボットの選び方を解説します。導入を成功させるためには知っておきたい内容なので、ぜひご覧ください。
材料対応と作業環境の制約を考慮する
卓上型塗布ロボットを選定する際には、塗布する材料の種類や精度、作業環境の制約を考慮することが重要です。
これらを考慮しないと、塗布精度が不足し、不適切な材料対応が発生する可能性があります。これにより、品質低下や生産ライン停止といった問題が生じることもあるでしょう。
特に、高精度な塗布が要求される製品や、作業スペースが限られている場合には、重要視したい選び方の一つです。
適切に材料対応と作業環境の制約を考慮すると、塗布品質が安定し、作業効率の向上に繋がります。また、メンテナンスの手間が削減され、長期的な運用コストの削減も実現可能です。
塗布精度と制御精度を確認する
塗布量の調整や均一性が求められる場合は、卓上型塗布ロボットの塗布精度と制御精度を重視すべきです。
仮に制御精度を無視して選定を行うと、塗布量のばらつきやムラが発生し、品質や外観に影響が出る可能性があります。特に、高精度な塗布が求められる製品や品質管理が厳格なラインでは、この要素を確認しましょう。
塗布精度と制御精度が適切な卓上型塗布ロボットを選べれば、塗布品質が均一になることで、作業の安定性が高まります。
操作性とプログラムの柔軟性を見極める
卓上型塗布ロボットの選び方として、操作性やプログラムの柔軟性も大事な要素です。特に、直感的なインターフェースや、カスタマイズ可能な動作プログラムが良いでしょう。
もしこの要素を無視して卓上型塗布ロボットを導入すると、従業員の操作ミスや効率の低下が生じ、結果的に生産性に悪影響を与えかねません。
そのため、少人数のオペレーションチームで異なる製品の塗布を行う場合や、頻繁にプログラムを変更する場合には、特に注意が必要です。
操作が簡単で柔軟に対応できる卓上型塗布ロボットを選ぶことで、ライン変更時の負担が軽減され、操作ミスや作業の遅延減少が期待できます。
次章では、当編集部がおすすめする卓上型塗布ロボットメーカーを4つピックアップして紹介します。各社を比較した結果わかった特長も解説しているので、ぜひご覧ください。
卓上型塗布ロボットのおすすめメーカー4つを比較!各社の特長も解説
当編集部がおすすめする卓上型塗布ロボットメーカーを4つ紹介するので、自社で選定・導入する際の参考にしてください。
ジャノメ / JANOME
メーカー名 | ジャノメ / JANOME |
設立年 | 1950年 |
本拠地 | 東京都八王子市 |
概要 | ミシンおよび産業機器メーカー |
ジャノメは、1950年に設立された東京都八王子市を拠点とする、ミシンおよび産業機器を手掛けるメーカーです。ミシン製造で培った高精度位置制御技術を産業機器に応用し、自社グループ内で研究開発から製造、販売、アフターサービスまでを一貫して行っています。
ジャノメの卓上型塗布ロボット「JR3000シリーズ」は、カメラティーチングとワーク補正機能を備え、ワークのずれや高さの変化に対応しながら一定のクリアランスで塗布が可能です。
特に、他のメーカーの卓上型塗布ロボットと比較して、塗布精度と信頼性の高さが強みです。電子機器、自動車、半導体業界向けに、PCBやSMT、組立工程において幅広く活用されています。
武蔵エンジニアリング / Musashi Engineering
メーカー名 | 武蔵エンジニアリング / Musashi Engineering |
設立年 | 1978年 |
本拠地 | 東京都三鷹市 |
概要 | ディスペンサーおよび自動化・省力化塗布装置の総合メーカー |
武蔵エンジニアリングは、1978年に設立され、東京都三鷹市を拠点にディスペンサーおよび自動化・省力化塗布装置の開発、製造、販売を行っている総合メーカーです。ディスペンサー市場においては、国内No.1のシェアを誇り、特に半導体分野で強みを持っています。
同社の卓上型塗布ロボット「SHOTmasterシリーズ」は、ワークの歪み、反り、位置ずれに完全に対応し、樹脂成形品の大きさや形状が異なる場合でも最適な塗布が可能です。
武蔵エンジニアリングの卓上型塗布ロボットは、他のメーカー製品と比較して、精密な塗布精度とフレキシブルな対応力が強みです。半導体、FPD、通信、電子部品業界で広く導入されており、特に精密な塗布が求められる製造工程で活躍しています。
アイエイアイ / IAI
メーカー名 | アイエイアイ / IAI |
設立年 | 1976年 |
本拠地 | 静岡県静岡市 |
概要 | 小型産業用ロボットの総合メーカー |
アイエイアイは、1976年に設立され、静岡県静岡市を拠点に小型産業用ロボットの開発・製造・販売を行う総合メーカーです。豊富な品揃えと基幹部品の内製化によって、高性能・長寿命・コストパフォーマンスに優れた製品を提供しています。
アイエイアイの卓上型塗布ロボット「TTAシリーズ」は、高精度な位置決めと組立が可能で、最大500 x 500 mmの作業エリアと最大30 kgの水平ペイロードを持ちます。
アイエイアイの卓上型塗布ロボットは、他のメーカー製品と比較して、コストパフォーマンスの高さと高精度な位置決め能力が強みです。自動車産業や電子部品産業での導入実績があり、広範な産業分野での活用が期待されています。
エンジニアリング・ラボ / Engineering Lab
メーカー名 | エンジニアリング・ラボ / Engineering Lab |
設立年 | 2021年 |
本拠地 | 東京都北区 |
概要 | 精密塗布装置の開発・製造・販売メーカー |
エンジニアリング・ラボは、2021年に設立され、東京都北区を拠点に精密塗布装置の開発・製造・販売を行っています。特許技術「ツインエア式ディスペンサー」を有し、高速精密塗布のピエゾジェットディスペンサー「X-JET」などを提供しています。
同社の卓上型塗布ロボット「ED20シリーズ」は、XY軸の繰り返し位置決め精度が±3μm以下で、業界最高クラスの精度を誇ります。この精密さにより、微細な塗布が可能です。
エンジニアリング・ラボの卓上型塗布ロボットは、他のメーカー製品と比較して、その卓越した精度と速度が強みです。半導体、電子部品、自動車部品などの精密な塗布を必要とする産業で特に効果を発揮しています。
卓上型塗布ロボット関連記事
卓上型塗布ロボット関連記事はまだありません。