EV充電器とは?3種類の比較方法とおすすめのメーカー8社を解説
  • 最終更新日:2024年4月1日
EV充電器は、近年の電気自動車の普及に伴い、多くの店舗や施設での導入が進められていますが、具体的にEV充電器とはどのようなものなのでしょうか。

種類やスペック、構造にはさまざまなものが存在し、適切な選択をしないと場所に対する充電ニーズに応えられず赤字になってしまったり、粉塵や塩害の影響で数年程度で充電器が不調を起こしてしまう可能性があります。

また、利用シチュエーションや目的に合わせた最適な充電器を選ばなければ、充電時間の非効率や設置場所の制約などの問題が発生する可能性もあります。

貴社が設置を考えている場所に対する最適なEV充電器を選定できるよう、この記事ではEV充電器の種類と選び方、代表的なメーカー8社を解説します。


EV充電器とは?

3つのEV充電方式と構造

EV充電器とは、電気自動車(EV)の動力となるバッテリーを再充電するための機器を指します。

その基本的な構造として、電気を供給する充電口、充電器とEVをつなぐ充電ケーブル、そして充電条件や安全性を管理する充電制御装置が主要な要素となります。

EV充電器には、以下の3種類があります。

  • 普通充電器:一般的な家庭や事業所に設置されるもの.。出力が低めのため、40kwバッテリーの充電に12時間程度という長時間が必要。
  • 急速充電器:高出力で、短時間での充電が可能。40kwバッテリーを1時間程度で充電可能。
  • ワイヤレス充電器:電磁誘導方式と磁界共鳴方式という2つの主要な技術でEVバッテリーの充電が可能。

EV充電器を理解して選定するには、基礎充電、経路充電、目的地充電の3つのうち、想定設置場所がどの充電用途と相性が良いのか理解する必要があります。

概要 設置場所
シーン
基礎充電 主に自宅や職場で行われる日常的な充電 普通充電器を使用し、自宅の
ガレージや職場の駐車場など
経路充電 主に自宅や職場で行われる日常的な充電 普通充電器を使用し、自宅の
ガレージや職場の駐車場など
目的地充電 訪問先での長時間の滞在中に行われる充電 普通充電器や急速充電器を使用し、商業施設や宿泊施設など

次のセクションでは、それぞれの充電用途に対応した4種類のEV充電器とその特徴についての比較を次にご紹介します。どの充電器が貴社と相性が良いか知りたい方は、次のセクションに読み進めてください。


3種類のEV充電器を比較

3種類のEV充電器と比較

電気自動車(EV)の普及に伴い、多様なEV充電器が市場に登場しています。

それぞれの充電器は、特有のメリットやデメリット、最適な設置場所や使用シチュエーションがあります。以下では、主要な3種類の充電器について、その概要や特徴、適した使用場面を詳しく解説していきます。

貴社の業態や目的と相性が良さそうな充電器を確認しましょう。


普通充電器

普通充電器とは、一般的な家庭や事業所に設置される充電器で、送電線で送られる交流電流をそのままEVに供給する機器のことを指します。これは、車が使用されない時間を活用して長時間充電を行う基礎充電の主要な手段として利用されています。

この充電器の最大の強みは、出力が低いために設置コストや電気料金が安いことです。日常の走行において、自宅や職場などでの長時間駐車時に十分なバッテリー残量を確保することが可能です。

しかし、急速充電器との比較で見ると、その出力の低さが充電に時間がかかるというデメリットとしてあります。

具体的には、バッテリー容量40kWhのEVをゼロから満充電する場合、約12.5時間が必要となります。また、コンセント型の場合、専用の車載充電ケーブルが必要であり、これが高価であることも考慮が必要です。

普通充電器は、自宅や職場などでの基本的な充電で使用されることが多いです。車を使用しない時間を有効に利用して、日常的な走行に必要な充電を確保できます。

急速充電器

急速充電器とは、電気自動車(EV)への高電圧、大電流の供給を実現する充電機器のことを指します。

直流電源を使用し、出力は50kW以上のものが主流となっています。この急速充電器は、移動途中での短時間の充電が求められる「経路充電」において、主要な役割を果たしています。

この充電器の最大の特徴は、出力が高いため短時間でEVのバッテリーを大幅に充電できる点にあります。

普通充電器との比較で見ると、普通充電器では半日を要するゼロからの満充電が、急速充電器を使用すると30分~1時間程度で完了可能です。

しかし、その強力な充電能力は設置コストや電気料金の高くなることが多いです。さらに、高出力によるバッテリーの劣化や発熱の問題、30分自動停止機能による充電不足などの課題も存在しています。

設置場所としては、高速道路のサービスエリアや商業施設など経路充電が必要となるポイントに設置されることが多いです。

急速充電器は、その出力の高さから短時間の充電が求められる場面での利用が最適です。

ワイヤレス充電器

まだ研究開発段階の製品が多いですが、ワイヤレス充電技術も進化を遂げています。各ワイヤレス充電方式は、独自の特長や利点、そして改善点を持っています。

次の2つのセクションでは、ワイヤレス充電器の主要な2つの方式に焦点を当て、その概要や適用シチュエーションについて解説します。

停車中に充電する方式

停車中に充電するワイヤレス充電器は、近年の技術革新により、EVの充電方法の新たな選択肢として注目されています。

この充電器の核心技術は、地上に設置された送電コイルから、EVの受電コイルへと非接触で電力を伝送することです。

停車中に充電する方式のワイアレス充電のメリットは以下の2つに集約されます。

  • 充電作業が簡易化されるため、商用EVドライバーが年間で20〜120時間以上の充電作業時間を削減可能
  • コード接続をせずとも、普通の充電器や一部の急速充電器と同等以上の充電が可能

一方で、この技術にはいくつかの課題もあります。例えば、専用の送受電コイルの設置には数千万円程度の高額な設備投資が必要となります。

さらに、電磁波による電磁波による発熱や、ペースメーカーなどの医療機器への影響の懸念や、高出力での充電による発熱や感電を避けるを回避するための安全基準確立など、現在議論されている課題もあります。

この停車中のワイヤレス充電方式は、特に自宅や職場での長時間駐車や、商用EV、シェアリングEVなどの充電頻度が高いシチュエーションに最適です。

走行中に充電する方式

走行中に充電するワイヤレス充電器は、近年のEV技術革命において前面に出てきた新しい充電手段として注目を浴びています。

この充電方式には以下のような特徴があります。

  • 道路上に設置された送電コイルから、走行中のEVへと非接触で電力を伝送すること(充電作業が不要)
  • EVのバッテリー容量を削減することで、車両の軽量化やコストの削減が可能
  • 再生ブレーキ技術との組み合わせにより、エネルギー効率の向上が見込める

しかし、この技術には以下の2つの課題が残されています。

一つは費用面の課題で、1km分の走行中に充電可能な設備を設置するには数千万円から数億円程度の資金が必要という点です。

もう一つは車両の事故や舗装工事などで外部の物質がコイル間に入った時の充電効率の低下や火災・故障などのリスク課題があることです。

2023年現在ではまだ研究開発中の企業が多いため、普及が進んでから導入を検討することがおすすめです。

ここまで、3種類のEV充電器の特徴を比較しました。それぞれ使用場面が異なるために、設置を想定している場所に適した充電器を選ぶことが重要です。

次のセクションでは、それぞれの充電器がどのような場面で使用されるのか、充電方式と交えてご紹介します。

貴社が設置を検討している場所においてはどの充電器が適しているのか知りたい方は、このまま読み進めてください。


6つのポイントでEV充電器を比較

EV充電器を選定する6つのポイント

EV充電器選びにおける最も重要な6つのポイントに焦点を当てます。充電スピードや料金、設備の価格、さらには使用温度範囲といった要因が、選択の決め手となります。

以下では、これらの変数の中でのメリット、デメリット、そして最適な充電方法を明らかにしていきます。


充電器の用途

EV充電器の選択にあたり、使用シーンや用途を正確に理解し、それに適した充電器を選ぶことが非常に重要です。以下に、主な充電用途とそれに適した充電器の特性を詳しく比較してご紹介します。

概要 設置場所
シーン
基礎充電 主に自宅や職場で行われる日常的な充電 普通充電器を使用し、自宅のガレージや職場の駐車場など
経路充電 主に自宅や職場で行われる日常的な充電 普通充電器を使用し、自宅のガレージや職場の駐車場など
目的地充電 訪問先での長時間の滞在中に行われる充電 普通充電器や急速充電器を使用し、商業施設や宿泊施設など

これらの充電用途を考慮すると、充電器の出力に応じた適切な設置場所やシーンが明確になります。

急速充電器は移動途中や滞在時間が短い場所での使用が推奨され、普通充電器はEVの長時間保管や滞在する場所での利用が最適です。

このように、各充電器の用途を理解し、それに適した場所やシーンでの利用を心がけることで、EVの利便性や経済性を最大限に活かすことができます。

設置可能な環境(防塵性・塩害対応)

EV充電器の設置場所を選ぶ際、その環境に適した充電器を選択することが非常に重要です。特に、防塵性や塩害対応といった性能は、海岸に近い場所や粉塵が多い場所での設置可否や充電器の長寿命と安定した動作保証に大きく関わります。

防塵性は、充電器が外部の粉塵や汚れから保護されていることを示します。

例えば、IP65を超える充電器は、屋外や工場、倉庫、さらには海岸や砂漠などの環境でも安心して使用できます。一方、IP45以下の数値を持つ充電器は、防塵性が低いため、粉塵の少ない環境での使用が推奨されます。

一方、塩害対応仕様の充電器は、特に海岸沿いや砂漠地帯などの塩害が激しい場所での使用に適しています。

これらの充電器は、IEC60529のIP67やIP68といった防水性を持ち、充電器内部の金属部品には防錆処理が施されています。これにより、激しい塩害環境でも確実に動作し、長寿命を保証します。

各充電器の防塵性や塩害対応の性能をしっかりと比較し、それに適した環境での使用を心がけることで、EV充電の安定性や効率性を最大限に活かすことができます。

使用温度範囲

EV充電器の使用温度範囲は、その性能や耐久性、そして設置場所の選択肢に大きな影響を与えます。

-20度から60度、-40度から40度など使用温度範囲が広いEV充電器は、-30度程度の寒冷地や熱帯地域でも確実に動作し、24時間365日の運用が可能です。
特に、動作温度範囲が-20度から60度のモデルは、さまざまな環境下での設置が可能で、運用の幅が広がります。しかし、その分価格は高く、動作温度範囲が-10度から40度のものと比べて数十万円程度高額になります。

一方、動作温度範囲が狭いEV充電器は、価格面でのメリットがありますが、寒冷地や熱帯地域での使用は困難です。動作温度範囲が-10度から40度のモデルは、特定の環境下での使用を前提としており、設置場所が限定される傾向があります。

特に、東北地方や北海道などでEV充電器の導入を検討する場合は、使用温度範囲を確認した上で充電器を導入することがおすすめです。

充電スピード

充電スピードは、電気自動車(EV)のバッテリーへの電力供給速度によって、適している充電用途が異なります

急速な充電スピードが持つ最大の利点は、短時間での大量充電が可能となることです。

具体的には、出先や目的地で30分から1時間程度での短時間充電が実現し、航続距離の延長や充電スタンドの高効率利用が可能となります。特に、経路充電や目的地充電が必要な場面で活躍します。

しかし、高速充電はバッテリーの発熱や劣化を引き起こす可能性があり、それに伴うコストも増加するというデメリットがあります。

普通の充電スピードを持つ充電器は、EVのバッテリーを12時間程度かけてゆっくりと充電することを特徴としています。この特性は、自宅での夜間充電やレジャー施設の駐車場などでの充電に最適です。

充電設備の価格

充電設備の価格は、充電器の種類や出力、設置場所、規模、さらには電力会社や補助金制度により大きく変動することがあります。

充電設備の価格が高い場合、充電器が高性能でリアルタイムで使用状況がわかる通信機能などの性能がついていたり、銃で速度が早く、普通充電器より10倍も高速な充電能力があったりすることが多いです。

しかし、この高価な設備は、EV充電器のオーナーにとって初期投資や維持費の負担となり、EV充電器の導入が難しくなる可能性があります。

対照的に、充電設備の価格が低い場合、初期投資や維持費が抑えられるというメリットがあります。一方で、普通充電器は価格面で急速充電器よりも優れていますが、その代わりに充電時間は10時間以上と長くなる欠点があります。

充電料金

充電料金とは、EV充電器を使用する際に必要となる電気代(=電費)を指します。EV充電器をどのように貴社のビジネスで活かすかによって、電費の設定を調整する必要があります。

高額な電費と安価な電費のメリットとデメリットは、それぞれ以下の通りです。

メリット デメリット
高い
電費
充電器の設置・維持管理コストの
早期回収が見込める
EVユーザーの負担が増えて
客離れが発生する可能性がある
安い
電費
EVユーザーの集客に繋がりやすい 利益が薄く、コスト回収に時間がかかる

EV充電器を貴社の新たなビジネスの柱にするのであれば、一定の利益を確保ができる価格設定が必要です。一方で、EV充電をしに来た人に対して別の商品を販売したい場合は、安い電費をきっかけに来店してもらえるチャンスを作れます。

そのため、EV充電を貴社のビジネスにどのように活かすのか、考えながら電費を設定する必要があります。

ここまで、EV充電器を選定する上で比較すべき6つの点をご紹介しました。次のセクションからは、EV充電器を製造する主要な企業とその比較をご紹介します。

貴社の業態や場所にぴったりなEV充電器のメーカーを探したい方は、このまま次のセクションを読み進めてください。


EV充電器を製造しているおすすめメーカー8社の比較

EV充電器を製造するメーカー企業

電気自動車(EV)の充電器は、その性能や機能によってさまざまなメーカーから提供されています。普通充電器から急速、ワイヤレスまで、各メーカーが持つ独自の技術や強みが反映された製品が数多く存在しています。

以下では、各種充電器を製造する主要なメーカーと、その特徴や市場での位置づけの比較を深堀していきます。


普通充電器を製造する企業3社

普通充電器は、日常的な利用に最適化されたEV充電器として広く普及しています。この分野での主要なメーカーとして、日東工業、パナソニック、そして新電元工業が挙げられます。

それぞれの企業を比較して貴社に最適な機械・メーカーを探しましょう。

日東工業 パナソニック 新電元工業
充電スピード 30分で約60km走行可能 30分で約60km走行可能 30分で約60km走行可能
充電料金 電力会社が定める一般家庭向けの電気料金が適用 電力会社が定める一般家庭向けの電気料金が適用 電力会社が定める一般家庭向けの電気料金が適用
充電設備の価格 200Vコンセントタイプ:15,000円~ 200Vコンセントタイプ:15,000円~ 200Vコンセントタイプ:15,000円~
使用温度範囲 -20℃~40℃ -20℃~40℃ -20℃~40℃
防水・防塵性能 IP44 IP65 IP55
塩害対応
ポート数 1ポート 1ポート 2ポート
設置方法 据え置き型、壁掛け型、埋込型 据え置き型、壁掛け型 据え置き型、壁掛け型
保証期間 3年間 2年間 2年間

日東工業

日東工業は、1948年に設立された電気機器の専門メーカーとして、長い歴史を有しています。主に配電盤や制御盤、そしてEV充電設備の製造・販売を手掛けています。

特に、日東工業の普通充電器「Pit-2Gシリーズ」は、通信機能を持つモデルとシンプルなモデルの2種類がラインアップされており、設置形態の柔軟性や安全性の高さ、そして長い3年間の保証期間など、多くの強みを持っています。

このような特徴から、公共施設や商業施設、住宅の駐車場など、様々な場所での導入が進められています。

特に、出力やケーブル長さなどの豊富なラインアップや、高い信頼性を誇るJARI認証品など、他のメーカーとの比較でもその優れたコストパフォーマンスが際立っています。

パナソニック

パナソニックは、1918年に創業し、その長い歴史を通じて、家電製品から住宅設備まで、様々な製品を提供してきました。

その中でも、EV充電器「ELSEEV(エルシーヴ)」シリーズは、パナソニックの技術力を集約した製品として注目されています。特に、6kW出力モデルは充電スピードが従来の約2倍と、業界内でも高評価を受けています。

また、AiSEG2との連携機能やデザイン性、そして高い防塵性能は、他のメーカーと比べても際立った特長となっています。特に、防塵性がIP65という高スペックを持つことで、粉塵が多い場所でも安心して利用可能です。

パナソニックの充電器は、公共施設や事業所、住宅など、多岐にわたる場所での導入が進められており、その信頼性と実績は確かなものとなっています。

高性能かつデザイン性のある充電器をお探しの方には、パナソニックの「ELSEEV」シリーズが最適です。

新電元工業

新電元工業は、1949年の創業以来、電源機器の開発と製造に注力してきました。この長年の経験と技術力を基盤に、2010年からはEV充電器の分野にも進出しています。

特に注目されるのは、彼らの急速充電器「SDQCシリーズ」です。このシリーズは、国内初となる150kW出力モデルを含む、様々な出力選択が可能で、1基でEV2台を最大90kWで同時に充電できるという特長を持っています。

また、新電元工業の充電器は2つのポートを持っているため、他社製品と同じ費用で2台分の充電設備を設置することができる点も大きな強みです。さらに、独自の「見せない普通充電器」は、その名の通り、操作ボタンや表示部を省略したデザインで、設置場所や利用方法に柔軟に対応可能です。

新電元工業は、高効率電源技術を持ち、その信頼性は多くのメーカーや施設で認められています。例えば、埼玉県飯能市のメッツァビレッジなど、様々な場所での導入実績を持っています。

急速充電器を製造する企業3社

GREEN CHARGE ハセテック GSユアサ
充電スピード 30分充電で約300km走行可能 30分充電で約300km走行可能 30分充電で約300km走行可能
充電料金 電力会社が定める一般家庭向けの電気料金が適用 電力会社が定める一般家庭向けの電気料金が適用 電力会社が定める一般家庭向けの電気料金が適用
充電設備の価格 200万円~ 150万円~ 100万円~
使用温度範囲 -20℃~40℃ -20℃~40℃ -20℃~40℃
防水・防塵性能 IP44 IP65 IP55
ポート数 2ポート 2ポート 1年間
設置方法 据え置き型 据え置き型、壁掛け型 据え置き型
塩害対応 ×
充電ケーブルの長さ 10m 15m 10m
保証期間 2年間 2年間 1年間

GREEN CHARGE

2022年の設立とは思えないほどの急成長を遂げたGREEN CHARGEは、アツミテックの子会社として、先進のEV用コネクター技術を持ち合わせています。

この企業が扱う「GQC-50」という急速充電器は、最大出力50kWを誇り、60kWhの車をわずか1時間でフル充電することができます。その上、従量課金型のサービスは、充電量に応じて料金が発生するため、ユーザーにとって経済的にも非常に魅力的です。

通信機能の付加により、充電器の状態のリアルタイム把握や早期のトラブル発見、さらには遠隔操作が可能となり、メンテナンスやトラブル対応の手間を大きく軽減しています。再生可能エネルギーの活用やアツミテックのコネクター技術の採用により、環境への取り組みや充電器の安全性、信頼性も高まっています。

近い将来、飲食店や商業施設での急速充電が一般的になることを見越し、GREEN CHARGEは23年度内に100台の充電器設置を目指しています。

ハセテック

1919年の創業から長い歴史を持つハセテックは、パワーエレクトロニクスやメカトロニクス、そして特筆すべきアルミ溶接加工の技術を背景に、2009年よりEV急速充電器の市場に進出し、日本全国でその実績を築いています。

同社の「SCシリーズ」という急速充電器は、最高50kWの出力を誇り、60kWhの車を1時間程度でフル充電できます。

ハセテックの強みは、特に充電コードの長さ。他社製品よりも5m長い15mのコードを持ち、設置場所の制約を受けにくいのが特徴です。また、60kWで約60分という高速な充電能力や、航空宇宙用溶接規格の取得など、品質と信頼性を兼ね備えています。

低コストかつ高性能を謳うハセテックの急速充電器は、数々の施設や事業での採用例が増えています。コストパフォーマンスや先進技術を求める方にとって、ハセテックは避けて通れない選択肢です。

GSユアサ

GSユアサは、2004年にユアサコーポレーションと日本電池の経営統合により誕生した、信頼性の高い電池メーカーです。

同社は、自動車用・バイク用バッテリーから宇宙・航空用リチウムイオン電池まで、多岐にわたる製品を展開。特に、2010年から市場に投入したEV充電器は、その技術力と経験を活かした高品質な製品として知られています。

GSユアサの「EVC-50KA」急速充電器は、24kWhの容量を持つ自動車をわずか30分で80%まで充電する能力を誇ります。さらに、その充放電器「VOXSTAR」は、V2H非対応のCHAdeMO対応車種にも充放電が可能な点が特筆されます。

また、ワイヤレス給電技術を活用した「D-Broad EV」などの開発も進めており、時代のニーズに応える製品展開をしています。

その強みとして、長年のリチウムイオン電池の開発技術や知見、そして設備費用の低さが挙げられます。特に「VOXSTAR」は、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金の補助対象として認められているのが大きなアドバンテージとなっています。

ワイヤレス充電器を製造する企業3社

ワイヤレス充電技術は、電気車両の利便性を新たな次元へと引き上げる革命的な技術として注目を集めています。その最前線で活躍する企業として、ダイヘン、GSユアサ、そしてニチコンの3社が挙げられます。

これらの企業は、各々が持つ長年の技術ノウハウや独自のビジョンをもとに、先進的なワイヤレス充電器を市場に提供しています。特に、急速充電器の分野では、これらの企業はその技術力を存分に発揮し、多くのユーザーから信頼を得ています。

ダイヘン GSユアサ
充電スピード 30分充電で約300km走行可能 30分充電で約300km走行可能
充電料金 電力会社が定める一般家庭向けの電気料金が適用 電力会社が定める一般家庭向けの電気料金が適用
充電設備の価格 150万円~ 150万円~
使用温度範囲 -20℃~40℃ -20℃~40℃
防水・防塵性能 IP65 IP65
ポート数 2ポート 2ポート
設置方法 据え置き型 据え置き型と壁掛け型
塩害対応
保証期間 2年間 2年間

ダイヘン

ダイヘンは、1919年の創業以来、溶接・切断機器や産業用ロボットなどの分野で培った技術を、EV充電器にも活かしています。ワイヤレス給電技術を取り入れた「D-Broad EV」は、停めるだけでの充電が実現し、利便性を追求しています。

このような技術力とノウハウは、ダイヘンが持つ他の分野での長年の経験から来るものであり、その高品質とアフターサービスの良さは多くの導入事例からも確認できます。

ワイヤレス充電器の技術革新や利便性を追求するダイヘンの製品に興味を持たれた方は、詳しい情報やお見積りを知りたい場合、以下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

GSユアサ

GSユアサは、2004年のユアサコーポレーションと日本電池の経営統合以降、先進的な電池技術を中心にその名を轟かせています。

特に、自動車やバイク用のバッテリー、さらには航空・宇宙・海洋開発用のリチウムイオン電池など、幅広い領域での技術展開が特徴です。

現代のEV充電器分野では、GSユアサはワイヤレス給電技術に注力。特に「D-Broad EV」というシステムは、停めるだけで充放電が可能という利便性を持ち合わせています。

この技術は、長年のリチウムイオン電池や充電器の開発ノウハウから生まれたもので、業界内でも高い評価を受けています。


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