AMRとは?11種類のAMRと導入のメリット、おすすめのメーカーを解説
  • 最終更新日:2024年5月22日
コロナ禍の自動化ニーズから、AMR(自律走行搬送ロボット)が注目されています。

一方で、AMRが具体的にどのような業務を自動化できるのか、知らない方が多いのではないでしょうか。

AMRはものを運ぶだけではなく、さまざまな業務で人と協業できます。

この記事では、11種類のAMRの特徴と、導入のメリットや選び方について解説しています。

細かい情報まで網羅的に紹介しているので、この記事を参考に自社へのAMR導入を検討しましょう。

AMR(自律走行搬送ロボット)とは?

AMR(自律走行搬送ロボット)とは?

AMRとは、自律走行搬送ロボットと呼ばれている搬送業務を行うロボットです。

自ら判断し人や障害物の回避ができるため、人と共同で搬送業務を行えます。

たとえば、物流センターでは、繊細な商品のピッキングは人が行い、指定の場所までの運搬をAMRが行うというような役割分担がされています。

AMR(自律走行搬送ロボット)とAGV(無人搬送車)との違いとは

AMR(自律走行搬送ロボット)とAGV(無人搬送車)の違いを以下の表にまとめました。

AMR AGV
走行方法 自律走行 誘導走行(ガイドが必要)
人との協業 不可
導入期間 準備期間は不要 準備期間が必要
障害物への対応 回避、ルートの再設定 停止
コスト 比較的高価 比較的安価
柔軟な運用
(レイアウト変更など)
レイアウト変更にも柔軟かつ自動で対応 ガイドの再設置など、対応工数が発生

機能面ではAMRがすべての項目で優れています。
人との協業を目的としているため、柔軟な対応も可能です。

コストについても、製品単体で考えるとAGVが比較的安価ですが、導入までの準備工数や、運用の工数を考慮すると、AMRの方がトータルでは安くなることもあります。

実際の運用をイメージしながら選定すると良いでしょう。

11種類のAMR(自律走行搬送ロボット)とその特徴

11種類のAMR(自律走行搬送ロボット)とその特徴、用途や事例

AMRは用途によって以下の11種類に分類できます。

  • 基礎型AMR
  • 手動ローディングAMR
  • 昇降式AMR
  • 牽引用AMR
  • フォークリフトAMR
  • 人協働AMR
  • コンベア式AMR
  • モバイルピッキングAMR
  • 重量物・大型用AMR
  • 仕分けAMR
  • その他AMR

それぞれのARMについて、特徴と利用に適した業界について解説します。

基礎型AMR

基礎型AMRは、AMRの中でもっとも基本形となるタイプで、主に以下の特徴を持っています。

特性 説明
自律性 あらかじめ設定されたルートや環境内で自律的に移動
センサーやカメラ、AI技術を用いて障害物を避けながら、目的地までの最適なルートを計算し移動も可能。
汎用性 様々な基本的な運搬作業に対応できるように設計されており、
特定のタスクに特化した機能よりも、広範な用途での使用が可能。
拡張性 様々なアタッチメントやモジュールを追加することで、その機能を拡張し、
異なるタイプの作業に対応できる柔軟性を持つ。

基礎型AMRはこのような汎用性から、多岐にわたる業界やシナリオで利用されています。特に以下の3つの業界での使用が顕著です。

産業 活用例
製造業 製品の部品や材料の運搬、製造ライン間の物流の自動化などに
使用される作業効率の向上と人手不足の解消に貢献する。
物流・倉庫業 商品のピッキング、仕分け、梱包ラインへの運搬など、
倉庫内での物流作業の自動化に利用される特にEコマースの拡大に伴う
注文処理のスピードと正確性の向上が求められる場面で重宝されている。
小売業 店舗内の補充作業や在庫管理などに利用され、顧客体験の向上とオペレーションコストの
削減に役立つ閉店後の清掃作業などにも活用されることもある。

基礎型AMRは、これらの業界や用途だけでなく、病院での薬剤や機材の運搬、オフィスビルでの書類運搬など、さらに多様なシナリオにも適応可能です。

その自律性、汎用性、拡張性を生かして、様々な場面で活躍の場を広げています。

手動ローディングAMR

手動ローディングAMRは、荷物や物品の積み下ろしを人の手で行うタイプのAMRです。

手動ローディングAMRの特徴は以下の通りです。

特性 説明
人間との協働性 荷物の積み込みや積み下ろしは人が行うこの協働作業により、
特定のタスクにおいて人の柔軟性とロボットの効率性を組み合わせることができる。
高い適応性 さまざまな種類の荷物や物品に対応できるように設計されているそのため、
異なるサイズや形状のアイテムを運ぶ際にも、柔軟に対応することが可能。
コスト効率の良さ 完全自動化されたシステムに比べて導入コストが低い場合が多く、
特に中小規模のオペレーションでの導入が可能。

手動ローディングAMRはその特性を活かし、特に以下のような業界やシナリオで活躍しています。

分野 活用例
物流・
配送センター
配送センターや物流倉庫では、荷物の仕分けや搬送に手動ローディングAMRを活用
人が荷物をAMRに積み込み、所定の場所まで運搬させることで、
物流プロセスの効率化と迅速化を実現。
製造業 製造ラインでは、部品の運搬や半製品の移動に手動ローディングAMRを活用
特に複数の加工工程間での素早い材料の移動が求められる場合に有効。
小売業の
バックルーム
小売業では、店舗のバックルームや在庫保管エリアでの商品の移動にこのタイプのAMRを使用
商品を棚に補充する作業や、オンライン注文に応じたピッキング作業の効率化に貢献。

このタイプのAMRは、自律的な移動能力と人間の操作の組み合わせを特徴としており、特定の用途や環境で非常に効果的な働きをします。

昇降式AMR

昇降式AMRは、荷物を一定の高さまで昇降させる機能を備えた高度に自律的なロボットです。

昇降式AMRの特徴は以下の通りです。

特性 説明
昇降機能 異なる高さの棚や台に荷物を移動させる作業を自動化。
自律性 環境を認識し、障害物を避けて移動できるので高度に効率的なルートでの運搬が可能。
柔軟性と安全性 昇降機能を備えることで、より多様な物流作業に対応可能
安全センサーやアルゴリズムを用いて、人間や他の機械との安全な共存が図られている。

昇降式AMRは、その特性を生かして特に以下の業界や場面で利用されています。

応用領域 活用事例
倉庫・物流センター 在庫管理や商品のピッキング作業で重宝される。異なる高さにある棚から商品を取り出したり、
商品を棚に戻したりする作業を自動化することで、作業効率を大幅に向上。
製造業 製造プロセスの中で、部品や半製品を異なる工程間で移動させる際に利用
製造ライン上の異なる高さの機械への部品の供給や完成品の回収に有効。
Eコマースの
フルフィルメント
センター
高速で正確な商品のピッキングと梱包ラインへの供給を実現し、
Eコマース事業者の物流効率化に貢献。

昇降式AMRは、これらの業界での利用に留まらず、病院での機材や薬品の運搬、または大学や研究施設での機器や試料の移動など、さまざまな場所でその有用性を発揮します。

高い自律性と特化した昇降機能を通じて、物流や製造プロセスの効率化と安全性の向上に貢献するでしょう。

牽引用AMR

牽引用AMRは、カートや台車などを牽引して、物品や材料を特定の場所から別の場所へ輸送するために設計されています。

牽引用AMRの特徴は以下の通りです。

特性 説明
大量輸送能力 複数のカートや台車を一度に牽引する能力を有しているため、大量の物品や材料を同時に運搬可能。
柔軟な
ルート選択
環境を認識し、障害物を避けながら最適なルートを自律的に選択して目的地まで移動でき、
このため、変化する作業環境にも柔軟に対応可能。
効率的な
物流作業
一定のルートを定期的に運行することで、生産ラインの材料供給や製品の運搬など、物流作業を効率化。

牽引用AMRはその機能性から、特に以下のような業界やシナリオで活用されています。

分野 活用例
製造業 生産現場内での部品や材料の輸送に使用。特に自動車産業など大規模な製造ラインがある業界では、
効率的な材料の運搬が重要であり、牽引用AMRが活躍。
物流・倉庫業 倉庫内での商品の移動や、出荷準備のための製品の一か所への集約など、
物流センターでの幅広い作業に牽引用AMRを利用。
空港 チェックインカウンターから飛行機までの荷物の運搬に牽引用AMRを活用
機内食の運搬や清掃用具の移動などに活用。

これらの業界や用途に加えて、病院での医療器具や薬剤の大量運搬、大学キャンパス内での書類や物資の移動、大型施設での設備保守用具の運搬など、牽引用AMRは多様なシナリオでその効果を発揮します。

大量輸送のニーズがある場合に特に有効であり、作業の効率化と安全性の向上に役立つでしょう。

フォークリフトAMR

フォークリフトAMRは、伝統的なフォークリフトの機能に自動化と自律性を組み合わせた進化形です。

これらのロボットは、重い荷物やパレットを持ち上げ、指定された場所へ運搬することに特化しています。

フォークリフトAMRの特徴は以下の通りです。

特性 説明
自動化と
持ち上げ能力
パレットや重量物を自動的に持ち上げ、運搬する能力を持つ
これにより、人手による操作を必要とせず、作業の安全性と効率を大幅に向上。
高度な
ナビゲーション
センサー、カメラ、そして時にはAI技術を用いて、環境を認識し、
障害物を回避しながら目的地まで自律的に移動

これにより、狭い通路や複雑な倉庫内でも精確にナビゲートすることが可能。
柔軟性と
スケーラビリティ
多様な貨物に対応可能であり、様々な物流や製造プロセスにおいて、
必要に応じて迅速に配置や調整が可能。

フォークリフトAMRは、その高い持ち上げ能力と自律性を活かして、特に以下の業界や場面で活躍しています。

業界 活用例
物流・倉庫業 大量の商品や材料をパレットに乗せて保管・運搬する倉庫や物流センターで、
効率的な荷物の移動や積み替え作業に使用。
製造業 製品の原材料や完成品を工場内で運搬する際に使用。特に、重量物の扱いが多い産業、
例えば自動車製造や重機械製造などで、生産効率と安全性の向上に役立つ。
建設業 建材の運搬や、工事現場内での資材の移動に利用される。
建設現場の厳しい環境下でも精確かつ安全に作業が可能。

フォークリフトAMRは、これらの場面での利用に留まらず、農業での大型資材の運搬や、特殊な環境下での物資輸送など、さらに多岐にわたる用途でその能力を発揮します。

自動化と自律性を組み合わせることで、作業の安全性を高め、生産性を向上させることに貢献するでしょう。

人協働AMR

人協働AMRは、人間と直接協力して作業を行うことができるロボットで、特に安全性と柔軟性が重視された設計になっています。

これらのロボットは、人間の操作者と密接に協働しながら、物流や生産プロセスを支援します。

人協働AMRの特徴は以下の通りです。

特性 説明
安全性と
協働性
高度なセンサーとソフトウェアがあり、
これにより、人間とロボットが同じ空間で同時に作業を行うことが可能。
直感的な
インターフェース
直感的なインターフェースが設計されており、これにより、トレーニングの必要性が低減される。
柔軟な
適用性
異なる作業内容に対して柔軟に対応できるように設計されており、様々なアタッチメントやツールを装着することで、幅広いタスクに適応する。

人協働AMRは、その柔軟性と人間との協働に重点を置いた設計のため、特に以下のような業界や場面で活躍しています。

産業 活用例
製造業 組み立てラインや検査ラインで、人間の作業者と協力して部品の運搬や製品の組み立てを支援。
作業の精度を向上させるとともに、作業者の負担を軽減できる。
物流・倉庫業 倉庫内でのピッキング作業や荷物の仕分け作業で、作業者をサポート。
人間が難しいと感じる重い荷物の運搬や、繰り返し作業の負担を軽減し、作業効率を向上する。
医療・ヘルスケア 病院や介護施設で、薬剤や医療器具の運搬、患者の移動サポートなど、
医療スタッフの業務をサポートします。 人協働AMRは、医療現場での作業負担を減らし、
患者ケアの質の向上に貢献。

これらの業界以外にも、小売業での在庫補充、ホテルでの客室サービス提供、教育機関での教材運搬など、人協働AMRはさまざまな場面でその利便性と効率性を発揮しています。

人間とロボットの協働が重視される未来の労働環境において、人協働AMRはますます重要な役割を担うことになるでしょう。

コンベア式AMR

コンベア式AMRは、上部にコンベアベルトまたはローラーシステムを搭載しており、自動的に物品を載せたり下ろしたりすることができるタイプのロボットです。

このタイプのAMRは、特に物流や生産ラインにおける自動化において重要な役割を果たします。

コンベア式AMRの特徴は以下の通りです。

特性 説明
自動積み下ろし
機能
コンベアベルトまたはローラーで自動で荷物を積み下ろし可能で、
人手を介さずに効率的に物品を移動させることが可能。
連携性と
柔軟性
既存の固定コンベアシステムやピッキングステーションと
連携して動作するように設計されており、 柔軟に物流ラインに組み込むことが可能。
効率的な
物流プロセス
自律的にナビゲートし、最適なルートで目的地へ物品を運ぶことができ、
物流プロセスの効率化と高速化を実現。

コンベア式AMRは、その高度な自動化機能と柔軟性から、特に以下のような業界やシナリオで利用されています。

業界 活用例
物流・配送センター Eコマースの物流センターや配送センターで、商品のピッキング、
梱包ラインへの輸送、出荷準備などのプロセスに活用。
特に、注文品を迅速に処理し、出荷する必要がある場面で効果を発揮。
製造業 製品の組み立てラインや品質検査ステーション間の部品や製品の移動に使用される。
生産効率の向上とフロア内の人員配置の最適化に役立つ。
空港の荷物処理 空港での荷物のソーティングや輸送プロセスにも導入されることがあり、
手荷物の迅速かつ正確な分類と輸送を支援し、全体のオペレーション効率を向上させる。

これらの業界や用途に加えて、製薬業界での原料や製品の安全な輸送、食品加工業界での製品の移動といった、衛生的な環境を要する場面でもコンベア式AMRはその力を発揮します。

自動化と効率化を求めるあらゆる産業において、コンベア式AMRは重要な役割を果たすでしょう。

モバイルピッキングAMR

モバイルピッキングAMRは、倉庫や物流センターにおけるピッキング作業を自動化し、効率化するために設計された自律移動ロボットです。

これらのロボットは、倉庫内での商品の収集と仕分けを支援するために、人間の作業者と協働しながら動作します。

モバイルピッキングAMRの特徴は以下の通りです。

特性 説明
人間との協働 作業者と協力してピッキング作業を行うよう設計。
作業者が指定された商品をピックし、ロボットが次の位置へと案内する。
効率性の向上 従来の手作業に比べてピッキング時間を大幅に短縮し、人手によるエラーを減少させる。
作業者の移動時間を削減し、全体的な作業効率を向上させることができる。
柔軟性 異なるサイズや形状の商品に対応するために、多種多様なピッキング作業に適応できるように設計。
倉庫のレイアウト変更にも柔軟に対応可能。

モバイルピッキングAMRは、特に以下のような業界や場面で活用されています。

セクター 活用例
Eコマース物流センター 高い注文量と迅速な出荷が求められるEコマース業界において、作業効率の向上が重要。
オンラインでの注文品を迅速にピッキングし、顧客への出荷準備を行うために使用。
小売業の配送センター 店舗への補充商品のピッキングや、オンライン注文の顧客への直接配送を行うために利用。
商品の正確な仕分けと迅速な処理が求められる。
製薬業界の倉庫 製薬業界では、正確性が特に重要。正確なピッキングと追跡が可能であり、
薬品の取り扱いにおけるエラーを最小限に抑えることができる。

これらの業界以外にも、自動車部品の物流センターや食品配送センターなど、正確かつ迅速なピッキング作業が要求される多くの場面で、モバイルピッキングAMRがその効率性と精度を発揮しています。

物流の自動化と効率化を目指す企業にとって、この技術は貴重なアセットとなるでしょう。

重量物・大型用AMR

重量物・大型用AMRは、特に大型の物品や重量物の運搬に特化して設計された自律移動ロボットです。

これらのロボットは、高い耐荷重性能と強力な駆動システムを備え、通常のAMRでは扱うことが困難な大きな荷物や重い負荷を安全かつ効率的に移動させる能力を持っています。

重量物・大型用AMRの特徴は以下の通りです。

特性 説明
高耐荷重能力 数百キログラムから数トンに及ぶ重量物を運搬するために設計されており、
強力なモーターと頑丈な構造を有する。
高度な
ナビゲーション技術
重量物を運搬する際の安全性を確保するため、高度なナビゲーション技術と障害物回避機能を備えており、
複雑な工場環境や倉庫内でも精確に移動することが可能。
柔軟な運用 特定の運搬任務に応じて、様々なアタッチメントやアクセサリーを装着できるモデルが多く、
作業の柔軟性が高い。

重量物・大型用AMRは、特に以下の業界や場面でその能力を発揮します。

産業 活用例
製造業 大型の製品部品や重い原材料の運搬に使用。たとえば、自動車製造や重機械製造など、
大規模な製品を扱う工場では、部品の運搬や組み立てラインへの供給に不可欠。
建設業と
エンジニアリング
建設資材や重機器の現場への移動に利用される。
建設現場では、安全性と効率性が特に求められるため、
重量物・大型用AMRは作業の効率化とリスクの低減に貢献する。
物流・倉庫業 大規模な物流センターや配送センターでは、荷物の迅速な仕分けと輸送が重要。
大型商品やパレット積みの商品の運搬に使用され、倉庫内の効率的なスペース利用や、
出荷プロセスの高速化に役立つ。

これらの業界での活用に加え、重量物・大型用AMRは、港湾でのコンテナ運搬や、特殊な環境下での作業用機器の移動など、さまざまな特殊な用途にも適応可能です。

高い耐荷重能力と安全性を兼ね備えた設計により、重量物・大型用AMRは多岐にわたる産業で重要な役割を果たしています。

仕分けAMR

仕分けAMRは、倉庫や物流センターでの商品の仕分け作業を自動化するために特化したロボットです。

これらのロボットは、商品を正確に仕分けし、配送の効率化と精度向上を目的として設計されています。

仕分けAMRの特徴は以下の通りです。

特徴 説明
高度な
分類能力
バーコードスキャナー、RFIDリーダー、視覚認識システムなど、さまざまな技術を用いて商品を識別し、指定されたエリアへ正確に分類する。
効率的な
物流プロセス
人手を介することなく自動で商品を仕分けることにより、
物流センターや倉庫の作業効率を大幅に向上させる
また、人間のエラーを削減し、作業の正確性を高める。
柔軟性と
スケーラビリティ
異なるサイズや形状の商品に対応するための柔軟な設計がなされており、
物流の需要変動に応じてスケールアップやスケールダウンが容易に行える。


仕分けAMRは、その高度な仕分け能力と効率性を活かして、特に以下のような業界や場面で利用されています。

用途 説明
Eコマース物流センター オンラインショッピングの増加に伴い、迅速かつ正確な商品の仕分けと配送が求められる
注文に基づいた商品のピッキングと仕分けを自動化し、出荷プロセスの高速化に貢献する。
小売業の配送センター 小売チェーンの店舗向けに商品を仕分け、各店舗のニーズに合わせた配送を効率化。
製薬業界の物流 商品を正確に仕分けし、適切な病院や薬局への配送を支援する。


これらの業界のほか、郵便物や宅配便の仕分け、食品配送センターでの品質に敏感な商品の取り扱いなど、さまざまな場面で仕分けAMRの活用が進んでいます。

正確で迅速な仕分け作業を実現することで、仕分けAMRは物流と配送の未来を変革するでしょう。

その他AMR

その他にもさまざまな用途や環境に導入できるAMRが開発されています。

ここでは以下のAMRについて特徴を解説します。

  • 運搬用AMR
  • 掃除用AMR
  • 点検用AMR
  • 除菌用AMR
  • 農業用AMR
  • 警備用AMR

運搬用AMR

  • 柔軟な運搬能力:様々なサイズや形状の物品を運搬できる
  • 自律的なナビゲーション:複雑な環境を自律的にナビゲートし、障害物を回避しながら目的地まで物品を運搬する
  • 多業種適用可能:物流・倉庫業、製造業、病院など、広範囲の業界で使用される

掃除用AMR

  • 自動清掃機能:床の掃除、ゴミの吸引、拭き掃除などを自動で行う
  • 環境認識能力:床面の種類を識別し、最適な清掃モードを選択する
  • 広範囲適用:オフィスビル、商業施設、公共施設などで利用される

点検用AMR

  • 高精度センサー:温度、湿度、ガス濃度などを測定する高精度センサーを搭載
  • 定期的・継続的監視:工場や施設の設備を定期的に点検し、継続的に監視する
  • データ収集と分析:収集したデータを分析し、異常があれば即座に報告する

除菌用AMR

  • UV-C光除菌:紫外線C光を用いて、空間の除菌を行う
  • 化学薬品不使用:化学薬品を使用せず、安全かつ効果的に除菌する
  • 医療施設での利用:病院やクリニックなど、衛生管理が特に重要視される場所で使用される

農業用AMR

  • 自動播種・収穫:種をまく、成長した作物を収穫する作業を自動で行う
  • 土壌・作物監視:土壌の状態や作物の成長を監視し、最適な農業管理をサポートする
  • 効率的な資源管理:水や肥料の使用を最適化し、資源の無駄遣いを減らす

警備用AMR

  • 監視・パトロール機能:指定されたエリアを自律的にパトロールし、異常を検知する
  • リアルタイム報告:監視カメラやセンサーを通じて収集した情報をリアルタイムで報告する
  • 夜間監視能力:暗視カメラや赤外線センサーを装備し、夜間でも監視活動を行う

AMRは得意とする作業に応じて多種多様な機能を有しています。

利用したい作業に合わせてAMRを選定しましょう。

AMRを導入するメリット

AMR(自律走行搬送ロボット)の強み

AMRを導入するメリットは以下の5点です。

  • 省人化による人手不足の解消
  • 作業者の負担の軽減
  • 作業効率の向上
  • 品質の安定
  • コストの削減

それぞれ解説します。

省人化による人手不足の解消

AMRを導入自動化技術を利用して作業に必要な人手を減らせます。

ロボットとAIが組み合わさっているため、24時間365日、高い一貫性をもって、繁忙期になっても追加人員を補充することなく、ビジネスの成長を支える柔軟性を提供します。

この機械を導入することで、特に倉庫や工場内での物品の運搬、ピッキング作業、仕分け作業など、人間の労働力に依存していた多くのタスクを自動化します。

これにより、労働集約型の業務において人手不足の問題に対処し、人間の作業者をより戦略的かつ創造的な業務に再配置することが可能になります。

AMRの導入は、単に人手不足を解消するだけでなく、企業全体の競争力を高めるための戦略的な投資となり得ます。技術の進化とともに、これらのメリットはさらに拡大し、様々な産業でのAMRの活用が進むことが期待されています。

作業者の負担の軽減

AMRに作業の一部だけでも補助してもらうことができれば、現場での作業負担が軽減できます。

人材不足を食い止めようにも、従業員が慢性的に業務負担や待遇に対して不満を持っていると、離職していく従業員数は減りません。AMRを導入すれば、作業員の負担が減るので仕事の満足度や健康と安全性が工場し、結果的に人材の定着を見込むことができます。

単純作業はロボットにまかせて、より個人の能力が問われる重要な仕事に人員を配置できるようになるため、組織の発展にも寄与します。

作業者の負担軽減は、単に労働環境を改善するだけでなく、企業の生産性向上、人材の質の向上、そして最終的には組織全体の競争力強化に貢献する重要な要素です。AMRの導入は、これらの良い結果を実現するための鍵となります。

作業効率の向上

AMRは人間の作業者と比較して疲労せず、一定の性能を維持し続けるため、生産性を大幅に向上させることができます

AMRは独自のセンサーとソフトウェアを用いて環境を認識し、プログラムされたタスクを自律的に実行します。

これにより、商品のピッキング、梱包、運搬などの作業が迅速かつ正確に行われます。

場合によっては人間よりミスなく効率的に作業が進んだり、市場や顧客の要望に対して迅速な対応も可能になるため、従業員のみならず会社の事業成長や改善も見込むことができます。

AMRの導入による作業効率の向上は、単に時間とコストを節約するだけでなく、企業のサービス品質を高め、市場競争力を強化するための重要なステップです。技術の進化に伴い、これらのロボットはさらに高度なタスクを効率的にこなすことができるようになり、そのメリットは増大していくでしょう。

品質の安定

AMR(自律移動ロボット)を導入することでサービスの品質が安定しやすく、人間の作業者によるばらつきやエラーを大幅に減少させることができます

特に、製造プロセス、物流オペレーション、在庫管理などの分野で、一貫した品質を維持することが非常に重要です。

昇給をしなければならない人間の従業員とは違い、AMRであれば一定のコストでプロセスを自動化し、同時に作業環境を監視し、データを収集することで、品質管理の効率化と精度向上を実現します。

品質の安定により、企業は長期的な競争優位を築き、持続可能な成長を実現することができます。AMRの導入は、品質管理の効率化だけでなく、全体的なビジネスパフォーマンスの向上に寄与する重要な戦略となります。

コストの削減

AMR(自律移動ロボット)の導入は、短期的および長期的なコスト削減に大きく寄与します。

これらのロボットは、人間の作業員に依存することなく、倉庫内の物品運搬、ピッキング作業、製品の仕分けといった物流プロセスを自動化します。

特に、人件費が高い地域や単純であるにもかかわらずコストが高い業務などをAMRに置き換えることができれば、一気にコストを抑えた事業運営が可能になります。

この自動化により、作業の効率化はもちろんのこと、人件費の削減、作業時間の短縮、エネルギー使用量の最適化が実現します。

さらに、AMRは作業の精度を高めることで、不良品の発生や材料の無駄遣いを減らし、これもまたコスト削減に繋がります。

AMRの導入は、労働集約型のプロセスを効率化し、コスト削減を実現するための有効な手段です。これにより企業は、より競争力のある価格設定が可能になり、市場での優位性を確保できます。

AMRを導入するデメリット

AMR(自律走行搬送ロボット)の弱み

AMRを導入するデメリットは以下の2点です。

  • AMRの通行スペースの確保が必要
  • 導入・維持のためのコストが必要

それぞれ解説します。

AMRの通行スペースの確保が必要

AMR(自律移動ロボット)の導入には、AMRが効率的に動作するための適切な通行スペースの確保が必要です。

これは、特に既存の施設や狭い作業環境において、一定の課題をもたらします。

AMRはセンサーやカメラを用いて自律的にナビゲートしますが、障害物や狭い通路、人間との共有スペースなど、運用環境によってはその効率が低下する可能性があります。

そのため、AMRのための通行ルートを確保し、障害物の除去やレイアウトの最適化が必要になる場合があります。

このデメリットによる不利益を最小限に抑えるには、以下のことを実施することがおすすめです。

  • レイアウトの再設計:施設内のレイアウトを見直し、AMRの移動に適した広い通路とクリアなルートを確保し、必要に応じて、作業ステーションの位置調整や不要な障害物を撤去
  • 柔軟性のあるAMRの選択:狭いスペースや複雑な環境でも効率的に動作する設計のAMRを選択
  • 人間との共存に配慮した運用設計:ロボットに依頼する工程と人間がやる工程を分けて安全対策を徹底し、適切なサインやガイドラインを設置
  • 段階的な導入:全域ではなく、特定の区域やプロセスからAMRの導入を始め、徐々に運用範囲を拡大することで、レイアウト変更の影響を最小限に抑えつつ、効果を検証

これらの方法を通じて、AMRの導入に伴う通行スペースの確保が必要というデメリットを最小限に抑え、AMRのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能になります。

導入・維持のためのコストが必要

AMR(自律移動ロボット)の導入は、初期投資としての購入コストや設定コスト、さらには維持管理に関わる運用コストが伴います

特に中小企業やスタートアップにとって、このコストは大きな負担となる可能性があります。

初期投資には、ロボット自体の購入費用のほか、導入に必要なインフラ整備やソフトウェアのカスタマイズ、スタッフのトレーニング費用などが含まれます。

また、長期的には、定期的なメンテナンス、ソフトウェアのアップデート、必要に応じた修理や部品交換など、維持管理にも継続的なコストが発生します。

このデメリットによる不利益を最小限に抑えるには、以下のような方法を取ることが考えられます。

  • 徹底した事前計画:AMR導入の目的と期待される効果を明確にし、必要な機能を持つAMRを選択することで、無駄なコストを避けます
  • レンタルまたはリースの検討:必要な期間だけ機器を利用し、最新の技術に低コストでアクセス可能
  • 段階的な導入:全面的な導入ではなく、まずは小規模な試験運用から始め、徐々に導入範囲を拡大することで、リスクとコストを抑えられる
  • 政府補助金や助成金の活用:一部の国や地域では、技術革新や生産性向上を目的とした企業への補助金や助成金を活用可能

AMR導入におけるコストは、その利益を最大化するための投資と考えることが重要です。これらの戦略を通じて、導入・維持コストを効果的に管理し、AMRのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能になります。

8つの選定基準 | AMRの最適な選び方

8つの選定基準-AMR(自律走行搬送ロボット)の最適な選び方

AMRを選定する際は以下のポイントを意識して選定しましょう。

  • 用途
  • 積載重量
  • 車両スピード
  • ダウンタイム率
  • 頑丈さ
  • 分解のしやすさ
  • 拡張性
  • 価格

それぞれの要素で注目すべき点を解説します。

用途

AMRの選定において用途を考慮する必要がある主な理由は、AMRの能力と機能がその用途に適しているかどうかを確認するためです。

異なるAMRは異なる技術仕様を持ち、特定の作業や環境に最適化されています。

用途に合わせて適切なAMRを選定することで、効率性、生産性の向上、そして投資の最大化を図ることができます。

用途にあわないAMRを選ぶと、却って作業効率が落ちたり、それによりコストの無駄遣いが発生してしまいます。作業の安全性も低下するため、AMRを導入する際は、具体的に何を解決したいのか、何に活用するのかを明確にする必要があります。

代表的なAMRの使用例は以下で改めてまとめているので、参考にしてください。

タイプ 説明
基礎型 AMR 一般的な運搬作業に適用され、製造業や物流センターでの基本的な物品の移動に使用。
手動ローディングAMR 手動での荷物の積み下ろしが必要な環境、例えば小売店の裏側での商品運搬に最適。
昇降式AMR 異なる高さの棚に物品を置く必要がある倉庫や配送センターでの使用に適する。
牽引用AMR 大量の貨物を一度に運ぶ必要がある製造ラインや物流センターで役立つ。
フォークリフトAMR 重い物品やパレットの運搬が必要な製造業や大規模な物流センターに最適。
人協働AMR 人間の作業者と協力して作業を行う必要がある環境、
例えばピッキング作業や検品作業がある倉庫に適する。
コンベア式AMR 連続した物流プロセスが必要な製造工場や自動化されたパッケージングラインに最適。
モバイルピッキングAMR Eコマースの物流センターや小売のバックオフィスでの注文に基づくピッキング作業に役立つ。
重量物・大型用AMR 特に大型または重量のある物品を扱う場合、
例えば建設資材の運搬や重工業での使用に適する。
仕分けAMR 配送センターや郵便局など、効率的な仕分け作業が求められる場所での使用に最適。


積載重量

積載重量は、AMRが安全に運搬できる最大荷重を指します。

この指標を考慮する理由は、選定されたAMRが実際の運搬ニーズに適合しているかを確認するためです。適切な積載重量のAMRを選択することで、効率的かつ安全に物品を移動させることが可能になり、運搬作業の生産性を最大化できます。

積載重量が大きなAMRのメリットと用途

積載重量が大きなAMRのメリットは以下の通りです。

  • 大量の物品運搬:一度に大量の物品や重量物を運搬できるため、作業効率が大幅に向上する
  • 用途の幅広さ:重い物資の運搬が必要な多くの産業で使用することができ、用途が広がる
  • コスト効率:一度に多くの荷物を運べるため、運搬にかかる総コストを削減できる

積載重量が大きなAMRは、以下の場面や用途で活躍します。

  • 製造業:重い原材料や完成品の運搬
  • 物流・倉庫:大量の商品をパレットごと移動させる作業
  • 建設業:建材や工具など、重量物の運搬

積載重量が小さなAMRのメリットと用途

積載重量が小さいAMRのメリットは以下の通りです。

  • 柔軟性:小規模なスペースや狭い通路でも容易に操作できる
  • エネルギー効率:小さい荷物を運搬するため、消費するエネルギーが少なくなり、運用コストが下がる
  • 安全性:軽量なため、人間や他の設備との衝突時におけるリスクが低減される

積載重量が小さいAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • オフィスや病院:書類や薬品などの軽量物品の運搬
  • 小売業:商品の補充やピッキング作業
  • 展示会やイベント:パンフレットや小物の配布物の運搬
積載重量に応じてAMRを選定することは、特定の運搬ニーズに最適なソリューションを提供し、効率的かつ安全な作業環境を実現するために不可欠です。

各AMRの能力と実際の運搬タスクを照らし合わせることで、最も適切な機種の選定が可能となります。

車両スピード

AMR(自律移動ロボット)の選定において車両スピードを考慮する必要がある理由は、作業の効率性、安全性、および環境適応性を最適化するためです。

運搬作業の時間効率を高めるには、タスクの性質に応じた適切なスピードで動作するAMRを選択することが重要です。

また、AMRの速度は、人間や他の機械との安全な共存や、特定の環境での適切な運用にも影響を及ぼします。

車両スピードが早いAMRのメリットと用途

車両スピードが速いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 作業効率の向上:速いAMRは、短時間で多くの運搬作業を完了させることができ、全体的な作業効率を向上させる
  • ターンアラウンドタイムの短縮:迅速な運搬能力により、製品や物品のターンアラウンドタイムが短縮され、生産性の向上に役立つ
  • 高いスループット:高速運転により、同じ時間内により多くのタスクをこなすことが可能になり、特に高い需要が見込まれる環境でのスループット向上に貢献する

車両スピードが速いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 大規模倉庫や物流センター:広い範囲での迅速な物品運搬が求められる環境
  • 製造ライン:生産プロセスの各ステップ間での素早い材料や部品の運搬が必要な場合
  • 緊急物資の配送:医薬品や緊急物資を迅速に配送する必要があるシナリオ

車両スピードが遅いAMRのメリットと用途

車両スピードが遅いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 安全性の向上:遅いスピードは、人間や他の機器との衝突リスクを減らし、特に混雑した環境や狭いスペースでの安全性を高める
  • 精密作業への適用性:低速で精密な動作が求められるタスクに適しており、細かな位置決めや繊細な物品の取り扱いに有利
  • エネルギー消費の削減:速度が遅いほど、一般的にエネルギー消費が少なくなり、運用コストを削減できる

車両スピードが遅いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 病院やオフィス:人間が多く行き交う狭い通路や混雑したエリアでの医薬品や書類の運搬
  • 精密機械の組み立て工場:精密部品の取り扱いや正確な位置に部品を配置する作業
  • 研究施設やラボ:実験材料の運搬や化学薬品の取り扱いなど、安全性が最優先される環境

車両スピードの選定は、目的とする作業内容、作業環境、安全性要件、そしてコスト効率など、多くの要因を総合的に考慮することが重要です。

適切なスピード設定のAMRを選択することで、目的に合った最適な運搬ソリューションを実現できます。

ダウンタイム率

ダウンタイム率は、AMRが稼働可能な時間に対するメンテナンスや修理による停止時間の割合を指します。

ダウンタイム率を考慮する必要がある理由は、ロボットの稼働率が直接生産性や効率性、運用コストに影響を与えるためです。

高い稼働率(低いダウンタイム率)を持つAMRは、長時間にわたって信頼性高く作業を行うことができ、運用中の予期せぬ停止による損失を最小限に抑えることができます。

ダウンタイム率が短いAMRのメリットと用途

ダウンタイム率が短いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 高い生産性:ダウンタイムが少ないことで、より長い時間稼働し、生産性を向上させられる
  • 運用コストの削減:予期せぬ停止が少ないため、修理やメンテナンスにかかるコストを削減できる
  • 信頼性の向上:ダウンタイムが短いAMRは作業プロセスにおいて高い信頼性を提供し、計画通りの作業進行が可能

ダウンタイム率が短いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 24時間稼働の物流センター:注文処理や商品の出荷作業が連続して行われる場所
  • 高い生産性が求められる製造業:生産ラインでの連続稼働が必要な環境
  • 緊急性の高いサービスを提供する病院:医薬品の配送や検体運搬など、タイムリーな対応が求められる場所

ダウンタイム率が長いAMRのメリットと用途

ダウンタイム率が長いAMRが持つ直接的なメリットは少ないですが、メンテナンスやアップデートにより、長期的な性能向上や機能追加が期待できる場合があります。 また、ダウンタイムが長いことで、より徹底したメンテナンスが行われる可能性があり、その結果として長期的には信頼性の向上に繋がる場合もあるでしょう。 ダウンタイム率が長いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 定期的なメンテナンスが計画的に行われる環境:使用頻度が低い時期やオフピークタイムにメンテナンスを行い、ピーク時の稼働を確保する場合がある
  • 実験的なプロジェクトや試験運用:新技術のテストやデータ収集を目的とした使用では、ダウンタイムが長くても許容される場合がある

ダウンタイム率を最小限に抑えることは、AMRの運用において非常に重要です。

選定プロセスでは、メンテナンスの容易さ、信頼性、およびサポート体制をしっかりと評価し、ビジネスのニーズに最適なAMRを選択することが求められます。

頑丈さ

AMRの頑丈さは、その耐久性と信頼性を直接的に反映します。

特に運搬作業が行われる環境が過酷である場合や、重量物を扱う必要がある場合には、AMRが物理的なストレスや環境条件に耐えうる頑丈さを持つことが重要です。

頑丈なAMRを選定することで、長期的な稼働と低メンテナンスコストを実現します。

頑丈さが高いAMRのメリットと用途

頑丈さが高いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 高い耐久性:過酷な環境条件や物理的な衝撃に耐えることができ、長期間にわたって安定した性能を維持する
  • 低メンテナンスコスト:頑丈な設計は、頻繁な修理や部品交換の必要性を減少させ、全体的な運用コストを削減する
  • 幅広い適用性:厳しい環境でも使用できるため、多様な業種や作業条件に適応可能

頑丈さが高いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 製造業:重い部品の運搬や、油や化学物質など厳しい環境下での作業
  • 建設現場:建材の運搬や、粉塵が多い環境での作業
  • 屋外運搬:不整地や気象条件が変化する屋外での物品運搬

頑丈さが低いAMRのメリットと用途

頑丈さが低いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 軽量化:頑丈さをある程度犠牲にすることで、軽量化を実現し、運動性能やエネルギー効率を向上させられる
  • コスト削減:頑丈さが低いAMRは、製造コストが低く抑えられることが多く、初期投資を減少させられる

頑丈さが低いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • オフィスや病院内:比較的安定した環境での軽量物品の運搬や書類の配達
  • 展示会やイベント:人が多く集まる場所での情報資料や軽食の配布

頑丈さを選定基準として考慮することは、AMRの運用目的と環境に最適なロボットを選ぶ上で欠かせないポイントです。

環境条件や扱う物品の性質を正確に把握し、それに適した耐久性を持つAMRを選定することが、効率的で信頼性の高い運用を実現する鍵となります。

分解のしやすさ

分解のしやすさは、メンテナンスや修理、アップグレードの際にAMRのコンポーネントに容易にアクセスできるかどうかを示します。

この特性を考慮する理由は、ロボットの稼働時間を最大化し、メンテナンスや修理にかかる時間とコストを削減するためです。

また、分解がしやすい設計は、部品の交換やシステムのアップグレードを容易にし、AMRの寿命を延ばすことにも繋がります。

分解がしやすいAMRのメリットと用途

分解がしやすいAMRのメリットは以下の通りです。

  • 迅速なメンテナンスと修理:必要な部品に容易にアクセスできるため、メンテナンスや修理が迅速に行える
  • コスト削減:専門的な技術者や長時間の労働が不要となり、メンテナンスコストが削減される
  • 長期的な稼働の促進:部品の簡単な交換やアップグレードにより、AMRの寿命が延長される

分解がしやすいAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 頻繁なメンテナンスが必要な環境:過酷な環境下での運用や、高頻度でメンテナンスが求められる製造ラインなど
  • 技術的なアップグレードが予想される用途:技術が進化しやすい分野で使用する
  • 例)最新のセンサーや通信技術を組み込む必要がある場合など

分解がしにくいAMRのメリットと用途

分解がしづらいAMRのメリットは以下の通りです。

  • 高い耐久性と信頼性:分解がしづらい設計は、高い耐久性と外部からの影響に強い構造を意味することが多い
  • 防塵・防水性能:密閉性が高く、粉塵や水の侵入を防ぐため、特定の環境下での使用に適する。

分解がしづらいAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 屋外や過酷な環境での使用:建設現場、農業、屋外の物流など、粉塵や水、温度変化が激しい場所
  • 特定の産業分野での使用:食品産業や医薬品産業など、衛生的な環境が求められる場所での運用

分解のしやすさをAMRの選定基準に含めることは、長期的な運用コスト、メンテナンスの容易さ、そしてロボットの柔軟性と寿命に直接影響します。

AMRを選定する際には、運用する環境の特性や将来のニーズを考慮し、最も適切な設計のAMRを選択することが重要です。

拡張性

AMRの拡張性は、将来的なニーズの変化や成長に対応できるかどうかを示します。

業務量の増加、新しいタスクへの適応、または技術的な進歩による機能追加など、時間と共にAMRに求められる能力は変化します。

変化する要求に柔軟に対応できるAMRを選定することは、長期的な投資効率と運用の柔軟性を確保するために不可欠です。

拡張性が高いAMRのメリットと用途

拡張性が高いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 将来的な成長への対応:業務の拡大や新たな作業要件に容易に適応できるため、追加の投資コストを抑えられる
  • 技術的進化への対応:新しいセンサーやソフトウェアのアップデートを組み込むことで、最新の技術トレンドに追従できる
  • カスタマイズの柔軟性:特定の用途や作業環境に合わせてカスタマイズできるため、使用の範囲が広がる

拡張性が高いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 急成長するEコマースの物流センター:注文処理能力の向上や、新しい商品カテゴリーへの対応が必要な場合
  • 技術研究開発施設:最先端の研究や実験に対応するため、新しいセンサーや機能の追加が頻繁に必要な環境
  • 多種多様な製品を扱う製造業:異なる製品ラインへの迅速な切り替えや、カスタムオーダーへの対応が求められる場合

拡張性が低いAMRのメリットと用途

拡張性が低いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 初期コストの削減:特定の機能やタスクに特化して設計されたAMRは、拡張機能を省略することでコストを抑えられる
  • 運用の簡素化:必要最小限の機能に限定されることで、運用やメンテナンスが簡単になり、ユーザーにとって扱いやすい

拡張性が低いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 単一の特定タスクに特化した環境:特定の作業のみを長期間継続するような場所、例えば特定の物品のみを運搬する専用ラインなど
  • 小規模企業やスタートアップ:当面のニーズを満たすための低コストのソリューションが求められる場合

拡張性を考慮することは、将来的なビジネスの成長や技術の進化に柔軟に対応できるAMRを選択する上で重要です。

一方で、拡張性が低いAMRでも、特定の条件下や特化した用途では高い価値を提供することが可能です。

選定プロセスでは、現在および将来の運用要件を慎重に検討し、最も適切なAMRを選択することが重要となります。

価格

AMRの選定において価格を考慮する必要があるのは、投資対効果と予算の制約がビジネスの意思決定において重要な役割を果たすためです。

価格はAMRの機能、性能、耐久性、そして技術の先進性を反映することが多く、購入や運用にかかるコストを把握することは、長期的なROI(投資収益率)の評価や運用計画の立案に役立ちます。

価格が高いAMRのメリットと用途

価格が高いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 高度な機能性と性能:価格が高いAMRは、先進的なナビゲーションシステム、高い運搬能力、複雑な作業環境に適応する能力など、高度な機能を備えていることが多い
  • 高い信頼性と耐久性:より高価なモデルは、厳しい使用条件下でも長期間にわたって安定した性能を提供することが期待でる
  • サポートとメンテナンス:継続的な技術サポートやメンテナンスプランが含まれることが多く、運用の安心感を与える

価格が高いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • 大規模な物流センターや製造工場:24時間体制での運用や、複雑な物流タスクを効率的にこなす必要がある環境
  • 高度な技術が求められる特殊環境:化学物質や高価値商品を扱う場所、厳しい衛生基準が求められる医薬品業界など

価格が低いAMRのメリットと用途

価格が低いAMRのメリットは以下の通りです。

  • 初期投資の削減:低価格のAMRを導入することで、初期投資を抑えることができ、予算に制約のある企業でも自動化を実現できる
  • リスクの低減:初期コストが低いことで、導入に伴うリスクを低減し、小規模なテストや試験運用が容易になる

価格が低いAMRは以下の場面や用途で活躍します。

  • スタートアップや中小企業:限られた予算内での運用改善や、小規模な作業エリアでの効率化を図りたい場合
  • 単純なタスクを担当する場所:オフィスや病院内での書類や軽量物品の運搬、小売店での製品補充など

価格はAMR選定において重要な要素であり、機能性とコストのバランスを考慮して最適なモデルを選択することが重要です。

ビジネスの具体的なニーズと予算に基づき、最もコスト効率の良い自動化ソリューションを導入することが、成功への鍵となります。

AMRを製造する企業4社を紹介

AMR(自律走行搬送ロボット)を製造するメーカー4社を紹介

AMRを製造する企業の中から以下の4社の特徴を解説します。

  • シナノケンシ
  • 寺岡精工
  • ダイヘン
  • 住友重機械工業

自社の希望を実現できるメーカーを選びましょう。

シナノケンシ

シナノケンシは1918年に創業した、モーターを軸に事業展開してきた企業です。

モーターを軸にAMRを含む様々なロボットを製造・販売しています。

同社のAMRの特徴は以下の通りです。

  • 導入しやすく、スモールスタートに最適
  • 安心の品質とサポート
  • 生産システムや外部設備との連携が可能

大規模な投資の前にまずはお試しで導入したい企業の要望に応えられるでしょう。

寺岡精工

寺岡精工は1925年に創業した、電子はかり、電子計量値付システム、自動計量包装値付機などの電子機器メーカーです。

寺岡式敏感自動バネ秤からスタートし、ラベルプリンターや脱臭機など様々な機械を製造するようになりました。

同社のAMRの特徴は以下の通りです。

  • 物流現場の人手不足解消に貢献するAMR型ピッキングカート
  • 初心者にもやさしい使いやすさ・正確さ

AMRにピッキングや計量のような運搬以外の作業も任せたい企業におすすめです。

ダイヘン

ダイヘンは1919年に創業し、柱上変圧器の専門多量生産からスタートした企業です。

その後、電気溶接機、電力用ヒューズや溶接機などを製造しながら発展してきました。

同社のAMRの特徴は以下の通りです。

  • まるで人がモノを運ぶように、自在に、臨機応変にガイドレス走行
  • 工場内搬送とリフタによる積荷の上げ下ろしも自動化
  • タブレット上で経路と作業内容を指示
  • オムニホイールによる全方向移動
  • ルート調整の時間短縮

重量物の運搬や上げ下ろしを自動化したい企業に適しています。

住友重機械工業

住友重機械工業は1888年に創業し、機械・器具の製作と修理からスタートした企業です。

その後、生産関連およびインフラ関連から最先端技術分野まで幅広い事業に進出しました。

同社のAMRの特徴は以下の通りです。

  • 高い汎用性・柔軟性
  • APIの公開
  • スモールスタート

独自の機能を開発したい企業は、APIが公開されている同社のAMRを利用しましょう。