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製造現場や物流倉庫の自動化を担うAMR(自律走行搬送ロボット)への関心が高まる一方、『AMRを導入してみたいが、何から始めればいいかわからない』『AGVとどう違うの?おすすめが知りたい』『導入で失敗したくない…』という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

事前の知識や準備なしに導入を進めると、期待外れの性能や予期せぬトラブルに見舞われ、大きな損失に繋がるリスクもあります。

そこで、本記事では、AMRの基本から種類、メリット・デメリット、失敗しないための3つのおすすめな選び方、導入ステップ、注意点、おすすめメーカーの解説まで、皆さまの疑問や不安を解消するために必要な情報を網羅的に解説しています。

貴社におすすめなAMRを選び抜き、自動化と生産性向上を成功させるために、ぜひご活用ください。

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目次

AMRとは? AGVとの違い、特徴、活用例を解説

AMRとは? AGVとの違い、特徴、活用例を解説

近年、製造現場や物流倉庫を中心に、人手不足の解消や生産性向上の切り札として「AMR」の導入が加速しています。しかし、「AMRとは具体的に何なのか?」「よく聞くAGVとはどう違うのか?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

このセクションでは、AMRの基本的な定義から、AGVとの違い、主な特徴、そして具体的な活用事例と導入効果について分かりやすく解説します。

基本的なAMRの定義

AMRとは、Autonomous Mobile
Robotの略称で、日本語では「自律走行搬送ロボット」と訳されます。その名の通り、AMRの最大の特徴は「自律走行能力」にあります。

従来の搬送ロボット(AGV)が床に貼られた磁気テープなどのガイドを必要としたのに対し、AMRは搭載されたセンサー(LiDARやカメラなど)を用いて、周囲の環境をリアルタイムに認識・把握する点が特徴です。

そして、SLAM(スラム:Simultaneous Localization and
Mapping)と呼ばれる技術などを用いて、自ら地図を作成しながら自己位置を推定し、人や障害物を避けながら目的地まで最適な経路を判断して走行することができます。

簡単に言えば、「自分で考え、判断し、移動できる賢い搬送ロボット」がAMRなのです。

AMRとAGV(無人搬送車)の主な違い

AMRとしばしば比較されるのがAGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)です。どちらも自動でモノを運ぶロボットですが、その仕組みと特性には大きな違いがあります。

比較項目 AMR (自律走行搬送ロボット) AGV (無人搬送車)
走行方式 センサーによる自律走行(SLAM、ランドマーク等) ガイド(磁気テープ、QRコード等)に沿った走行
経路設定 検知して自動で回避・迂回 基本的に障害物の前で停止
柔軟性 高い(レイアウト変更に容易に対応) 低い(ルート変更に手間とコスト)
導入工事 原則不要(マッピング作業が主) ガイド敷設工事が必要
導入期間 変化の多い環境、複雑な搬送、人との協働が必要な環境 固定ルートでの単純搬送、大量搬送
導入に適した環境 変化の多い環境、複雑な搬送、人との協働が必要な環境 固定ルートでの単純搬送、大量搬送
適した環境 変化の多い環境、複雑な搬送、人との協働が必要な環境 固定ルートでの単純搬送、大量搬送
本体コスト 比較的高価な傾向 AMRより安価な傾向
トータルコスト 導入・運用コスト含めるとAGVより安価になる場合もある ガイド敷設・変更コストが嵩む場合がある

このように、AMRはAGVに比べて柔軟性と環境適応能力に優れている点が違いです。一方で、AGVは決められたルートを確実に走行することに長けています。

どちらが良いというわけではなく、導入環境や目的に応じて適切な方を選択することが重要です。

AMRの主な特徴

AMRが注目される理由は、その優れた特徴にあります。主な特徴をまとめると以下のようになります。

  • 高度な自律走行能力
    SLAM技術などにより、周囲の状況を把握し、人や障害物を避けながら自律的に目的地へ移動します。未知の環境でもある程度対応可能です。
  • 柔軟性の高さ
    床面にガイドを敷設する必要がないため、工場の生産ライン変更や倉庫のレイアウト変更にもソフトウェアの設定変更だけで迅速かつ容易に対応できます。AGVでは難しかった複雑な経路設定や、状況に応じた動的なルート変更も可能です。
  • 人との協働が可能
    センサーと高度な制御技術により、人や他の機器が存在する環境でも安全に運用できるように設計されています。作業者と同じ空間で、安全に連携しながら作業を進めることができます。
  • 導入の容易さとスピード
    物理的なガイド敷設工事が不要なため、AGVに比べて導入にかかる時間と手間を削減できます。既存の工場や倉庫の稼働を止めずに導入を進めやすい点もメリットです。
  • 優れた拡張性
    複数台のAMRを連携させ、全体の搬送効率を最適化する「フリート管理システム(群制御システム)」を利用できます。これにより、物量の変動に合わせて柔軟に稼働台数を調整することも可能です。

これらの特徴により、AMRは従来の自動化設備では対応が難しかった、変化の激しい現場や複雑な作業への適用が期待されています。

導入のメリット・デメリットは?

AMR導入の主なメリット

AMRを導入することで、企業は以下のような多くのメリットを享受できます。

AMR導入の主なメリット

  • 生産性の向上
    24時間365日の稼働が可能となり、設備の稼働率を高めます。人による搬送作業のムラや待ち時間を削減し、安定した搬送を実現します。
  • 省人化と人手不足の解消
    単純な搬送作業を自動化することで、慢性的な人手不足の解消に貢献します。
    作業者をより付加価値の高い業務へシフトさせることができます。
  • 柔軟な生産・物流体制の構築
    レイアウト変更や生産品目の変更に容易に対応できるため、変化に強い現場を実現します。
    AGVでは難しかった複雑な動線や、多品種少量生産にも柔軟に対応できます。

AMR導入における主なデメリット・課題

多くのメリットがある一方で、AMR導入には以下のようなデメリットや、事前に検討・対策すべき課題も存在します。

AMR導入における主なデメリット・課題

  • 初期投資コスト
    AMR本体の価格に加え、複数台を管理するフリート管理システム、上位システムとの連携費用など、導入にはまとまった初期投資が必要です。一般的にAGVよりも高価になる傾向があります。
  • 導入環境の整備
    床面の状態: AMR(特にSLAM方式)の走行精度は床の平坦さや材質に影響を受ける場合があります。事前の確認や整備が必要になることもあります。
    通路幅の確保: 安全なすれ違いや障害物回避のため、十分な通路幅が必要です。
    安定したWi-Fi環境: AMRの制御や連携には安定した無線LAN環境が不可欠です。特に広範囲での運用や多数台導入の場合は、電波強度や安定性の確認・増強が必要です。
  • 運用体制の構築と人材育成
    AMRの設定、日常的なメンテナンス、トラブル発生時の対応など、運用を担当する人材の育成や確保が必要です。現場作業員に対して、AMRとの安全な共存ルールや操作方法に関する教育・周知が不可欠です。

これらのデメリットや課題を事前に把握し、適切な対策を講じながら導入計画を進めることが、AMR導入を成功させる鍵となります。

AMRの主な活用事例と導入効果(製造業、物流倉庫など)

AMRの主な導入効果は以下になります。

  • 工程間搬送
    部品や仕掛品、完成品などを、必要なタイミングで自動的に次の工程へ搬送します。
  • 部品供給
    生産ラインの作業者の元へ、必要な部品が載った棚やカートを自動で届けます。
  • 人との協働が可能
    センサーと高度な制御技術により、人や他の機器が存在する環境でも安全に運用できるように設計されています。作業者と同じ空間で、安全に連携しながら作業を進めることができます。

次に、活用事例を確認します。

  • 物流倉庫(EC、3PLなど)における活用例
    ピッキング補助 : 作業者が歩き回る代わりに、AMRが商品棚を作業ステーションまで搬送します。
    仕分け・搬送 : 入荷した商品を保管棚へ運んだり、出荷する商品を集荷場所へ運んだりします。
  • 病院
    検体、薬剤、食事、リネン類などの院内搬送。
  • 小売
    バックヤードから売り場への品出し、在庫管理補助。
  • オフィス
    書類や郵便物の部署間配送。


これらの導入により、各現場では人手不足の解消、生産性・作業効率の向上、作業品質の安定化、従業員の負担軽減、安全性の向上といった効果が期待できます。

AMRは、単なる搬送の自動化にとどまらず、工場や倉庫全体のオペレーションを最適化し、より付加価値の高い業務へ人材をシフトさせるための重要なソリューションとなっています。

この章では、ANRの基本的な情報や、活用例を確認しました。次の章ではどのような種類のAMRがあるのかを解説します。自社に適したAMRの選定のために、ご参考ください。

AMRを種類ごとに解説

AMRを種類ごとに解説
一口にAMRと言っても、その機能や形状は様々です。

AMRは、主に「どのように自律走行するか(誘導方式)」と、「どのような形状で、どのような作業に使われるか(形状・用途)」という2つの観点から分類することができます。ここでは、それぞれの分類について代表的な種類を見ていきましょう。

誘導方式による分類

AMRの「自律走行」を実現するための技術(誘導方式)には、いくつかの種類があります。それぞれに得意な環境や特徴があります。

SLAM方式 (スラム方式)

SLAM(Simultaneous Localization and
Mapping)は、「自己位置推定と環境地図作成の同時実行」を意味する技術です。搭載されたLiDARセンサー(レーザースキャナー)やカメラなどで周囲の壁や柱、設備などをスキャンし、リアルタイムに環境地図を作成しながら、その地図上で自分がどこにいるかを判断して走行します。

SLAM方式の主なメリット

  • ガイド敷設が不要で、導入時の初期工事がほとんどない。
  • レイアウト変更に柔軟で、ソフトウェア設定で経路変更が可能。
  • 障害物を認識し、自律的に回避・迂回できる。

SLAM方式の主なデメリット

  • 周囲の環境(特徴物の少ない場所、明るさの急変、床の反射など)によっては、走行精度が不安定になることがある。
  • 高度なセンサーや処理能力が必要なため、比較的高価になる傾向がある。

ランドマーク方式

あらかじめ工場や倉庫の壁、柱などに反射板やQRコードといった「ランドマーク(目印)」を設置し、AMRがそのランドマークをセンサーで読み取ることで自分の位置を特定し、目的地まで走行する方式です。

ランドマーク方式の主なメリット

  • 周囲の環境変化(人やモノの移動など)の影響を受けにくく、安定した走行が期待できる。
  • 特定の地点で高い位置決め精度が求められる場合に有効。

ランドマーク方式の主なデメリット

  • 事前にランドマークを設置・登録・管理する手間とコストがかかる。
  • ランドマークが隠れたり、汚れたり、認識範囲外になったりすると走行に支障が出る。

(参考) 磁気テープ/光学テープ追従方式

床に貼られた磁気テープや特定の色のテープをセンサーで読み取り、その線に沿って走行する方式です。

※注意事項

磁気テープ/光学テープ追従方式は、自ら地図を作って経路を判断するわけではないため、厳密にはAGV(無人搬送車)の技術として分類されます。AMRの特徴である「自律性」は低いと言えます。ただし、市場には簡易的なAMRとして紹介されたり、他の誘導方式と組み合わせたハイブリッド型が存在したりするため、参考情報として記載します。

磁気テープ/光学テープ追従方式の主なメリット

  • 走行ルートが明確で、単純な搬送においては高い確実性を持つ。
  • 他の誘導方式に比べて、比較的安価に導入できる場合が多い。

磁気テープ/光学テープ追従方式の主なデメリット

  • 自律性は低く、基本的に障害物を回避できない(停止する)。
  • 経路変更にはテープの貼り替え作業が必要で、手間とコストがかかり柔軟性に欠ける。

形状・用途による分類

AMRは、搬送するモノや作業内容に合わせて、様々な形状や機能を持っています。ここでは代表的なタイプをご紹介します。

棚搬送型(GTP: Goods to Person)

主に物流倉庫のピッキング作業で活躍するタイプです。ロボット本体が可動式の専用棚の下に潜り込み、棚全体を持ち上げて、作業者が待機するピッキングステーションまで自動で搬送します。作業者は歩き回ることなく、ロボットが持ってきた棚から商品を取り出すだけで済みます。

棚搬送型の主なメリット

  • 作業者の歩行距離を削減し、ピッキング生産性を劇的に向上させる。

棚搬送型の主なデメリット

  • 専用の棚やピッキングステーションなど、周辺設備への投資も必要になる。
  • システム全体の導入コストが比較的高くなる傾向がある。

潜り込み型・牽引型

台車やカート、パレットなどの下に潜り込んで連結し搬送する潜り込み型(持ち上げ機構を持つものもある)や、後部に連結した台車などを引っ張って(牽引して)搬送する牽引型のAMRは、主に製造ラインへの部品供給、工程間の仕掛品搬送、完成品の搬送、空容器の回収といった用途で活用されています。

潜り込み型・牽引型の主なメリット

  • 既存の台車やカゴ車などを流用できる場合があり、導入コストを抑えやすい。
  • 多様な搬送物に対応でき、比較的重量のあるものも運べるモデルがある。

潜り込み型・牽引型の主なデメリット

  • 台車などとの連結・解除の動作が必要になる。
  • 搬送物と合わせたロボットの全長や全高が大きくなり、通路幅などに注意が必要な場合がある

デッキ搭載型(コンベア付きなど)

ロボット本体の上部(デッキ)に、荷物を直接載せて搬送するタイプです。デッキがフラットなものだけでなく、ローラーコンベアやリフター(昇降装置)などが搭載されており、他の自動化設備(コンベアライン、加工機など)との間で荷物の自動受け渡しができる高度な機能を持つものもあります。

デッキ搭載型の主なメリット

  • 様々な形状の搬送物に対応できる。
  • コンベアなどを搭載することで、他の設備と連携した自動化ラインを構築しやすい。

デッキ搭載型の主なデメリット

  • 別途自動化)を考慮する必要がある。

協働型(人との作業を想定)

特に人と同じ空間で安全に作業することを重視して設計されたAMRです。

障害物検知センサーなどの安全機能が強化されているほか、ロボットの進行方向や状態をライトの色やパターン、音声などで周囲の人に分かりやすく伝え、スムーズな共存を促す機能を持つものもあります。特定の形状を指すわけではなく、上記の各タイプに協働機能が強化されている場合があります。

協働型の主なメリット

  • 人との接触リスクを低減する安全設計により、安心して同じ空間で運用できる。
  • 人とのスムーズな連携を促し、作業効率の低下を防ぐ工夫がされている。

協働型の主なデメリット

  • 安全性を最優先するため、走行速度が他のタイプより抑えられている場合がある。
  • 高度なセンサーや機能を持つため、比較的高価になる傾向がある。


このように、AMRには様々な誘導方式や形状・用途のタイプが存在します。導入を検討する際には、自社の環境、搬送したいモノ、実現したい作業内容に合わせて、最適な種類のAMRを選ぶことが重要です。

次の章では、AMRを選ぶ際に重要になる判断基準を解説します。自社にとって最適なAMRを導入するために、是非ご一読ください。

失敗しないAMRの選び方:3つの重要ポイント

失敗しないAMRの選び方:3つの重要ポイント

ポイント1:工場環境への適合性(走行・誘導方式とセンサー)

AMRがその能力を最大限に発揮できるかどうかは、稼働する「環境」に左右されます。どんなに高性能なAMRでも、環境に適していなければ安定稼働は望めません。導入前に以下の環境要素を十分に調査し、それに適合するAMRを選びましょう。

確認すべき環境要素

確認項目 主な確認内容・考慮点(要約)
床面 材質、状態(平坦性、凹凸、濡れ・油・粉塵等)、勾配を確認。走行精度や安定性、タイヤ選定に影響。
通路幅 AMR本体幅に加え、安全なすれ違いや障害物回避に必要なスペースが確保されているか。特に狭い箇所に注意。
レイアウトと障害物 走行経路上の固定/移動障害物の種類・頻度を把握。
照明環境 明るさの変化(外光、消灯、暗所)がSLAM(特にカメラ等)の精度に影響する可能性あり。

【補足】
上記の環境要素は、AMRが期待通りに走行し、その性能を発揮するための大前提となります。机上の情報だけでなく、実際の現場での確認やテスト走行(PoC)を通じて、見落としがないか慎重に検証することが重要です。

環境によっては、AMRの導入自体が難しい場合や、選択できる機種・誘導方式が限定される可能性もあります。

選定のポイント

上記の環境調査結果に基づき、最適な誘導方式(SLAMか、ランドマークか、あるいは併用か)、環境に適したセンサーの種類と性能(LiDARの視野角・検知距離、カメラの有無、超音波センサーの搭載など)、そして足回り(タイヤの材質・径、サスペンションの有無など)を備えたAMRを選定することが重要です。

可能であれば、実際の導入環境でPoC(Proof of Concept:概念実証)を行い、走行性能や安定性を事前に検証することをお勧めします。

ポイント2:複数台連携の効率性(群制御システム)

1台だけでなく、複数台のAMRを導入して運用する場合、個々のロボットの性能以上に重要になるのが、それらを統合的に管理し、効率的に連携させる「フリート管理システム(群制御システム)」の機能です。

このシステムの性能が低いと、AMR同士が干渉して渋滞したり、非効率な動きをしたりして、期待した生産性が得られない可能性があります。

確認すべき機能

確認項目 主な確認内容・考慮点(要約)
最適なタスク割り当て 各AMRの状況(位置、バッテリー残量等)を考慮し、効率的にタスクを割り振る機能。
高度な交通管制 複数台走行時の交差点整理、ルート最適化、渋滞・デッドロック回避など、円滑な流れを維持する機能。
インテリジェントな充電管理 バッテリー残量を監視し、作業の合間などを利用して自動で充電させ、停止時間を最小化する機能。
リアルタイムな稼働監視 全AMRの位置、状態、バッテリー等を管理画面で一元的に可視化し、状況把握を容易にする機能。
拡張性と連携 将来的な台数増への対応能力、およびWMS/MES等上位システムとの連携インターフェースの有無。

【補足】
これらのフリート管理システムの機能は、特に複数台のAMRを効率的かつ安定的に運用するための「司令塔」であり、システム全体のパフォーマンスを左右します。

個々のAMRの性能だけでなく、システム全体として最適化されているか、またメーカーによる機能差も大きいため、デモンストレーション等で実際の動きをよく確認することが不可欠です。

選定のポイント

導入予定の台数、想定される搬送の頻度や複雑さ、将来的な拡張計画などを考慮し、必要な機能を十分に満たすフリート管理システムを提供しているメーカー・機種を選びましょう。

また、デモンストレーションやシミュレーションを通じて、実際の運用に近い状況でのシステムの挙動や処理能力を確認することが重要です。

ポイント3:人との協働性(安全性・情報伝達)

AMRは、多くの場合、人が働くエリアで稼働します。そのため、人との接触事故を防ぐ物理的な安全性はもちろんのこと、作業者がAMRの近くで安心して作業できるための心理的な安全性への配慮も極めて重要です。

安全対策や周囲への情報伝達が不十分だと、事故のリスクが高まるだけでなく、作業者が不安を感じてしまい、結果的に生産性を阻害する要因にもなりかねません。

確認すべき機能

  • 信頼性の高い安全機能

    • 障害物検知センサー
      LiDAR、カメラ、超音波センサーなどを組み合わせ、死角を減らし、様々な大きさや材質の障害物(特に低くて小さいものや黒っぽいもの)を確実に検知できるか。センサーの保護構造も確認しましょう。
    • 安全規格への準拠
      ロボットの機能安全に関する国際規格(例:ISO 3691-4)などに準拠しているかを確認しましょう。すべての機種が必ずしも取得しているわけではありませんが、第三者認証の有無は安全性の目安となります。
  • 分かりやすい情報伝達機能

    • ロボットの意図表示
      進行方向、右左折、一時停止、充電中といったAMRの状態や次の動作を、LEDライトの色や点滅パターン、床面へのプロジェクションマッピング、音声案内などで周囲の人に分かりやすく伝える機能があるか。

選定のポイント

自社の作業環境で、人とAMRがどのように関わるか(通路を共有するだけか、近接して共同作業を行うかなど)を具体的に想定し、求められる安全レベルと、作業者が不安なく働けるための情報伝達機能を備えた機種を選びましょう。

可能であれば、実際に現場の作業員にもデモンストレーションを見てもらい、センサーの反応や表示の分かりやすさについて意見を聞くことも有効です。


これら「環境適合性」「複数台連携の効率性」「人との協働性」という3つのポイントを、自社の状況に照らし合わせて総合的に評価・検討することが、失敗しないAMR選び、ひいては導入プロジェクト成功への近道となります。

機種選定に迷う場合は、複数のメーカーに相談したり、専門のインテグレーターにアドバイスを求めたりすることも有効な手段です。

この章では選び方で重要になる3つのポイントを解説しました。次に、実際に導入する際にはどのようなプロセスを踏むのか紹介します。AMRの導入を考えている場合は導入のイメージの参考にしてください。

AMRの導入プロセス:5つのステップ

AMRの導入プロセス:5つのステップ

AMRの導入は、単にロボットを購入して現場に置けば完了するものではありません。導入効果を確実に引き出し、現場に定着させるためには、計画的なプロセスを踏むことが重要です。ここでは、一般的なAMR導入のプロセスを5つのステップに分けて解説します。

step1
現状分析と目標設定
「なぜAMRを導入するのか?」――すべての始まりは、この問いに明確に答えることから始まります。まずは、自社の現状を分析し、AMRによって解決したい具体的な課題を特定しましょう。

 

現状分析

「どの工程の、どのような搬送作業に、どれくらいの時間や工数がかかっているのか?」、「人手不足、生産性のボトルネック、作業負荷の高さ、コスト増など、具体的な課題は何か?」をデータ(搬送回数、時間、距離、人員数、コストなど)に基づき、定量的に現状を把握し、課題を明確にします。現場へのヒアリングも欠かせません。

目標設定

明確になった課題に基づき、「AMR導入によって何を実現したいのか」という具体的な目標を設定します。目標は、「〇〇工程の搬送工数を△△%削減」「ピッキング作業者の歩行距離を□□%短縮」「導入後1年で搬送担当者を〇名省人化」など、測定可能で具体的なものにすることが重要です。

step2
導入環境の調査
次に、AMRが実際に稼働する現場の環境を詳細に調査・分析します。これにより、導入の実現可能性を評価し、後続の機種選定に必要な情報を収集します。

 

物理的環境の調査

物理的環境の調査では、AMRが安全かつ効率的に走行できるかを確認するため、現場の状況を多角的に把握することが不可欠です。

まず、通路の幅(最小幅やすれ違い箇所)、曲がり角の角度、見通し、柱や固定設備の配置といったレイアウトを、図面だけでなく実地測定を交えて正確に確認します。

次に、AMRの走行安定性や精度に関わる床面について、材質、平坦度、凹凸や段差の有無とその大きさ、スロープなどの勾配、そして濡れ・油・粉塵といった表面の状態に至るまで詳細に調査します。

さらに、走行経路上の障害物として、固定された設備はもちろん、一時的に置かれる可能性のあるパレットや台車、さらには人やフォークリフトといった移動物の動線や頻度も把握する必要があります。

加えて、場所や時間帯による明るさの変化や暗所の有無といった照明環境も、センサーの性能に影響を与えるため、忘れずに確認すべき重要な要素です。

インフラ環境の調査

AMRを安定して運用するためには、インフラ環境の調査も不可欠です。

特に、AMRの制御やシステム連携に必須となるWi-Fi環境については、稼働エリア全域における電波強度、カバレッジ(通信範囲)、通信の安定性、セキュリティ方式を詳細に確認する必要があります。

複数台を運用する際には、ネットワーク全体の負荷に耐えうるかの検証も重要となります。また、AMRの継続的な稼働に欠かせない電源についても、充電ステーションの設置場所候補をリストアップし、各候補地で必要な電源容量を確保できるか事前に確認しておくことが求められます。

その他の調査

搬送するモノの形状、サイズ、重量、荷姿(パレット、コンテナ、カートなど)や既存の作業手順、安全ルール、構内交通ルールなど

step3
要求仕様の定義とPoC(概念実証)
Step1で設定した目標とStep2の環境調査結果に基づき、最適なAMRの機種・メーカーを選定します。そして、可能であればPoC(Proof of
Concept:概念実証)と呼ばれるテスト導入を行い、実環境での性能や適合性を検証します。

 

機種選定

機種選定とPoC(概念実証)のステップでは、まず設定した目標と調査した環境条件に基づき、AMRに求めるべき機能・性能(例えば、誘導方式、可搬重量、走行速度、バッテリー稼働時間、必要な安全機能レベル、フリート管理システムの機能など)を要求仕様として具体的に定義します。

次に、この要求仕様をもとに複数のメーカー・機種を候補としてリストアップし、カタログスペック、導入実績、価格、サポート体制などを多角的に比較検討して候補を絞り込みます。

PoCの計画と実施

続いて、絞り込んだ候補機種についてPoC(概念実証)を計画・実施します。

実際の導入環境、あるいはそれに近いテスト環境で試験的に運用し、基本的な走行性能(直進、カーブ、スロープ走行など)、障害物回避能力、タスク実行の確実性、バッテリーの持続時間、現場作業員との親和性といった項目を、事前に定めた期間や評価基準に沿って評価することが重要です。

評価と最終選定

最後に、このPoCの結果を詳細に分析・評価し、導入効果の期待値や潜在的な課題を把握した上で、最終的に導入する機種とメーカーを選定します。PoCを経ることで、机上検討だけでは見えてこない実環境での挙動や課題を事前に把握でき、導入後のミスマッチというリスク低減させることが可能になります。

step4
システム構築とインテグレーション
導入するAMR機種が決定したら、いよいよ実際の導入作業に入ります。AMR本体だけでなく、フリート管理システムや、必要に応じて上位システム(WMS/MESなど)との連携も含めたシステム全体を構築し、稼働できる状態にします。

 

システム構築

まず導入するAMRの台数から具体的な走行ルート、充電ステーションの配置、詳細な運用ルール、安全対策、システム連携方式に至るまでを最終決定する詳細設計

この設計に基づき、必要に応じて床面の補修、Wi-Fiアクセスポイントの増設・移設、充電エリアの確保、安全確保のためのマーキングや区画整理といった環境整備を進めます。

AMR本体の搬入と設置、フリート管理システムのインストールとパラメータ設定、現場環境のマッピング(地図作成)、走行ルートや進入禁止エリアの設定、搬送タスクの設定など、実際の導入・設定作業を行います。

システム連携(インテグレーション)

既存のWMS(倉庫管理システム)やMES(製造実行システム)といった上位システムとの連携が必要な場合には、インターフェース開発、設定、接続テストといったシステム連携(インテグレーション)の作業もこの段階で実施します。

総合テスト

そして最後に、構築されたシステム全体が実際の運用に近い条件下で設計通りに動作するか、要求された性能を満たしているか、長時間の連続稼働に耐えられるかなどを検証するための総合テストを行います。

このステップでは、AMRメーカーやシステムインテグレーターとの緊密な連携が不可欠です。

step5
運用・保守体制の構築
AMRシステムは導入して終わりではありません。その効果を持続的に享受し、さらに向上させていくためには、適切な運用・保守体制を構築することが重要です。

 

運用ルールの策定と教育

まず、日常的な操作方法、トラブル発生時の対応手順、安全上の注意点などを盛り込んだ運用ルールを策定し、関係者全員への周知と教育を徹底します。

日々の稼働状況の監視、清掃やバッテリー管理などの簡易メンテナンス、トラブル発生時の一次対応などを担う担当者を任命し、必要な知識・スキルの育成も行います。

保守計画の立案

長期的な安定稼働のためには、メーカーと連携して定期点検スケジュール、消耗品(タイヤ、バッテリー等)の交換基準、ソフトウェアアップデート計画などを盛り込んだ保守計画を立案し、併せて故障時のサポート体制を確認しておくことも重要です。


これらの5つのステップを着実に実行することが、AMR導入プロジェクトを成功に導き、その効果を最大限に引き出すための鍵となります。各ステップで関係者間の十分なコミュニケーションを取りながら、計画的に進めていきましょう。

次の章では、AMRを導入する際の注意点と対策を解説します。AMR導入が失敗しないために、ご確認ください。

AMR導入における注意点と対策

AMR導入における注意点と対策

AMR導入は多くのメリットをもたらす可能性がある一方で、事前に考慮し、対策を講じておくべき注意点もいくつか存在します。これらを軽視すると、導入が失敗に終わったり、予期せぬトラブルに見舞われたりする可能性があります。ここでは、特に重要となる5つの注意点とその対策について解説します。

安全性への配慮とリスクアセスメント

人と共存する環境で稼働するAMR導入では、安全性の確保が最も重要です。まず労働安全衛生法に基づきリスクアセスメントを実施し、危険源の特定とリスク評価を行います。

その評価結果を踏まえ、人やモノとの接触といった重大事故リスクを許容可能なレベルまで低減させるため、多層的な安全方策を計画的に講じることが不可欠です。

具体策として、AMR本体の信頼性の高い安全機能(高精度センサー、自動減速・停止、非常停止ボタン、ISO
3691-4準拠など)を確認し、運用環境での物理的対策(動線分離、マーキング、安全柵設置等)を検討・実施が挙げられます。

さらに、走行速度制限や優先ルール、異常時対応手順などの運用ルールを明確化し周知徹底します。導入後もヒヤリハット事例の分析等を通じて、リスク評価と安全対策を継続的に見直し改善していくことが求められます。

現場作業員との連携と教育

AMRは現場作業員と共存するため、作業員の不安・抵抗感や知識不足は導入の妨げや事故・トラブルの原因になり得ます。

これを防ぐには、導入初期から現場と丁寧にコミュニケーションを図り、導入目的や現場への影響、安全性等を説明して疑問や不安に応え、理解と協力を得ることが不可欠です。

現場代表者のプロセス参加も当事者意識を高め有効でしょう。また、基本操作、安全ルール(距離・優先順位等)、非常停止、異常時対応などに関する継続的な教育・訓練も導入前後で必要です。さらに導入後も現場の意見や提案を収集・活用し、運用改善や安全強化に繋げることが、AMRの現場定着と効果最大化の鍵となります。

通信環境(Wi-Fi)の整備と安定性

多くのAMRはWi-Fi連携を前提とするため、安定した通信環境が不可欠です。通信が不安定だとAMRの停止や誤動作、連携失敗を招き、システム全体のパフォーマンス低下に繋がります。

これを避けるには、導入前に専門家によるサイトサーベイで運用エリア全体の電波強度、カバレッジ、干渉状況、安定性を正確に把握することが極めて重要です(特に死角となり得る箇所も要確認)。

その結果に基づき、適切なアクセスポイントの選定・設置・設定を行い、メーカー推奨要件に準拠した信頼性の高いWi-Fiインフラを構築します。

多数台運用を見込む場合は十分な帯域やアクセスポイントの処理能力も考慮して設計し、導入後も通信状況の継続監視と問題発生時に迅速対応できる保守体制を整えることが安定稼働を持続させる上で望ましいです。

投資対効果(ROI)の試算と継続的な評価

AMR導入には少なくない初期投資が伴うため、投資に見合う効果が得られるか事前に冷静に評価することが経営的失敗を避ける上で重要です。

導入前には慎重なROI試算が必要で、まず本体費用から関連費用まで含めた総投資額を正確に算出し、次に人件費削減や生産性・品質向上等の効果額を目標値に基づき試算。

これらから投資回収期間を見積もり導入の経済的妥当性を判断します(キャッシュフロー等の考慮で精度向上)。数値化しにくい負担軽減や安全性向上等の定性的メリットも判断材料に加えることが望ましいです。導入後もKPIを定期測定し計画値と比較評価、未達の場合は原因分析と改善策実行という継続的な取り組みが求められます。

法規制や関連規格への準拠

AMR導入・運用では関連法規・安全規格の遵守が不可欠で、違反は罰則や事故時の責任問題に繋がりかねません。

対策として、まず労安法や電波法等の関連法規を確認します。次に安全規格、特に重要規格ISO
3691-4(産業用移動ロボット安全要求事項)
へのAMRの準拠状況を確認し、JIVA等の業界ガイドラインも参考にします。メーカーへの規格準拠状況や第三者認証(TÜV等)取得有無の確認も有効です。

確認した法規・規格・指示は社内規程やマニュアルへ確実に反映させましょう。法規・規格は改正されるため、常に最新情報を把握するよう努めることが重要です。


これらの注意点とその対策を事前に十分に検討し、計画に織り込むことで、AMR導入に伴うリスクを低減し、導入効果を最大化することが可能になります。

最後に、AMRを製造、もしくは販売しているメーカーを紹介します。

おすすめのAMRを製造・販売する主要メーカー紹介

おすすめのAMRを製造・販売する主要メーカー紹介
この章では、国内外で自律走行搬送ロボット(AMR)を製造しているメーカー、または販売代理店として取り扱いを行っている企業を紹介します。自社の希望を実現できるメーカーを選びましょう。

ロボットバンク / RobotBank【メーカー】

メーカー名 ロボットバンク / RobotBank
設立年 2022年
本拠地 東京都新宿区
概要 AIシステムの受託開発・導入コンサルティングやロボットに関する研究開発、製造、販売事業など

東京都新宿区に本社があるロボットバンクは2022年に設立されました。AIシステムの受託開発、導入コンサルティングやロボットに関する研究開発、製造、販売事業、ロボットDXソリューション事業などに取り組んでおり、各国にあるネットワークを駆使して先端技術の導入や企業の生産性革新を推進できることが強みです。

同社は、自律走行搬送ロボット「Starシリーズ」を提供しています。

このシリーズの最大の特徴は、遠隔自動展開および革新的なマルチセンサーフュージョンセンシング技術による環境への適応力にあります。AIのディープラーニングにより、スムーズなルートを作成することで、複雑な環境でも安定した位置決めをすることができます。

また、OTAのアップデートやリモートによるトラブル解決、定期的な点検など、さまざまなアフターサービスも充実しているのも特徴です。

「Starシリーズ」は、食品・非食品の製造現場、物流倉庫、運輸・運送業など、幅広い業界で導入されています。

寺岡精工 / Teraoka Seiko 【メーカー】

メーカー名 寺岡精工 / Teraoka Seiko
設立年 1947年
本拠地 東京都大田区
概要 計量器・POSシステム・自動計量包装機などの製造・販売メーカー

1947年に設立され、東京都大田区に本社を置く寺岡精工は、計量器やPOSシステム、自動計量包装機などを手がけるメーカーです。長年培ってきた技術を活かし、省人化・効率化を実現する独自のソリューションを多数展開している点が強みです。

同社は、自律走行式ピッキングカート「PKGA-4400」を提供しています。

このAMRの最大の特徴は、高精度な重量検品機能です。ピッキング作業と同時に商品の重量を自動で計測し、数量の間違いや異なる商品を選んでしまった場合でもリアルタイムで検知できるため、ピッキングミスの防止に貢献します。

「PKGA-4400」は、食品・非食品の製造現場、物流倉庫、運輸・運送業、卸売・小売業など、正確性が求められる幅広い業界での導入が想定されており、実際に物流センターなどでの導入事例も報告されています。

ダイヘン / DAIHEN 【メーカー】

メーカー名 ダイヘン / DAIHEN
設立年 1919年
本拠地 大阪市淀川区
概要 電力機器、産業用ロボット、溶接機などを手がける総合電機メーカー

1919年に設立され、大阪市淀川区に本社を構えるダイヘンは、電力機器、産業用ロボット、溶接機などを製造する総合電機メーカーです。電力機器や半導体製造装置用の高周波電源など、多角的な事業展開と安定した製品供給力が強みとなっています。

ダイヘンが提供するAMRは「AiTran(アイトラン)」シリーズで、用途に応じてLift(リフト型)、Trailer(牽引型)、Fork(フォークリフト型)の3モデルがラインナップされています。

AiTranシリーズの特筆すべき点は、独自のワイヤレス給電システム「D-Broad」に対応していることです。これにより、充電のために稼働を停止する必要がなく、24時間連続での運用が可能となり、充電作業の手間やダウンタイムのリスクを削減できます。

この連続稼働性能を活かし、主に製造業の工場や物流現場において、搬送作業の自動化や省人化を目的とした活用が想定・推奨されています。また、一部では実際の導入事例も報告されています。

住友重機械工業 / Sumitomo Heavy Industries 【代理店】

メーカー名 住友重機械工業 / Sumitomo Heavy Industries
設立年 1934年
本拠地 東京都品川区
概要 総合重機械・産業機械メーカー

1934年設立、東京都品川区に本社を置く住友重機械工業は、総合重機械・産業機械メーカーとして知られています。減速機、精密機器、プラスチック加工機械、搬送システムなど、幅広い産業機械分野において国内外でトップクラスの技術力と豊富な実績を誇ります。

同社が取り扱うAMRは「KeiganALI」です。KeiganALIは株式会社Keiganが開発し、住友重機械精機販売株式会社が販売代理店として取り扱っています。

KeiganALIの大きな魅力は、導入の手軽さです。スマートフォンやタブレットを使って短時間で設定が完了し、専門知識がなくても容易に導入できます。また、現場のレイアウト変更や作業内容の変更にも柔軟に対応できる点も、他のAMRと比較した場合の強みと言えるでしょう。

その導入のしやすさから、製造業における部品加工の工程間搬送や、物流業での倉庫内搬送はもちろん、美容ディーラーの物流拠点やレストランでの配膳まで、実際に多様な業界での導入事例が公開されています。


ここまで、本記事を御覧いただきありがとうございました。何かご不明点がございましたら、以下からお気軽にお問い合わせください。

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