水中ロボットとは? 各種類の特徴、導入事例や選び方、おすすめメーカーなどをご紹介
水中ロボットは、海中での探査や作業を支援するために開発された技術であり、特にAUVやROVが多くの分野で利用されはじめています。
しかし、「水中ロボットとは何なのか」をまだご存知でない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、水中ロボットの種類や選び方・比較のポイント、そして各メーカーや企業が提供する製品について詳しく解説しています。
各水中ロボットは、海洋調査、環境モニタリング、そして石油・ガス業界などで活躍し、それぞれ異なる特徴を持っています。
水中ロボットとは何なのか、その基本的な知識を押さえながら、比較ポイントも網羅しているので、水中ロボットの導入を検討し始めた方はぜひお読みください。
水中ロボット全製品(37件)
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メーカー / 代理店:CHASING / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:よりパワフルなモーター、より多彩なマウント、ハイブリッド給電に対応:CHASING M2 PROは、CHASING M2のアップグレード版で、プロフェッショナルや産業用途向けに設計された軽工業用水中ロボット。バッテリーとAC給電(オプション)のハイブリッド給電に対応。よりパワフルなモーターで、多彩なマウントが可能に 8基のスラスター搭載による全方向に360度移動:CHASING M2 PROは、8基のスラスターを搭載するフルベクトルレイアウトで、360度全方位に移動可能。ワンタッチで任意の姿勢で正確なホバリングが可能なため、狙った視点で撮影・観察することができる 強力なパワーの砂巻込み防止モーターと4ノットのアンチフロー機能:砂巻込み防止モーターは150Wで、CHASING M2のモーターに比べて50%パワーアップ。また、全方向に対し4ノット(2m/s)の水の流れに耐えるアンチフロー機能を搭載 最大潜航深度150メートル―より深く、より多くの発券のために:CHASING M2 PROの防水レベルは150mにパワーアップ。より深く水中を探索できるように 4K EIS手ぶれ補正カメラで、より鮮明な画質を実現:4K/12Mピクセルカメラ、1/2.3 SONY CMOS、EIS手ぶれ補正機能を内蔵。4000ルーメンのLEDライトを搭載したCHASING M2 PROのカメラは、水中でも細部まで鮮明に撮影することができる |
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カタログあり 特徴:水中ドローンを再定義する、次世代モデル:新型スラスターによる水中での繊細な操作性、360度動ける自由度。4K、水中視野146°、最短撮影距離10cmの高性能カメラと10000ルーメンのLEDライトで、鮮明で美しい映像を撮影可能。デュアルバッテリー交換システムを搭載した高機動力産業用水中ドローン 水中ドローンのコアをガッシリ守る高耐久 一体成型 アルミニウム合金タンク:FIFISH E-GOのブレーンである精密機械を擁するコアタンクは、60μmの硬質アルマイト処理を施した耐圧性、耐腐食性、耐結晶性に優れた一体成型のアルミニウム合金素材でできており、高い耐久性で水中ドローンを守る 簡単分解で掃除やメンテのしやすいモジュール設計:モーター、カメラ、LEDライト、バッテリーの各モジュールは付け外ししやすいモジュール設計となっており、使用後の掃除やメンテナンスが今まで以上に容易になって、扱いやすい 流体力学を応用したボディで操作性アップ:水中での卓越した運動性能を誇るハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)をインスピレーションに設計したボディは、流体力学を取り入れた流線型。推進や細かな操作など、水中ドローンの性能をより高く発揮 |
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メーカー / 代理店:CHASING / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:アクセサリーの着脱を素早く、簡単に行える『スライドイン』システム:CHASING M2 PRO MAXは、法人や行政向けに設計された産業グレードの水中ドローン。アクセサリーの取り付け部にスライドインシステムを採用。アクセサリーがスライドさせるだけで取り付けられるようになり、取り付けや取り外しが簡単に 24時間365日の稼働をサポートする『ショアベース電源システム』:CHASING ショアベース電源システム(C-SPSS)を使えば、地上からの電源供給が可能に。出力電源は1500Wになり、水中ドローンを止めることなく、フルパワーで継続動作できるようになる ※ショアベース電源システムはオプション 新世代デザインのLEDライト:4000ルーメン×2のLEDライトは、150°の広いビーム角度で水中を照らすことが可能。また、ライトアームを折りたたむことで、プランクトンなどによる反射問題を軽減することができる。光の明るさは0~100%の中で無段階調整が可能となっており、繊細な調整で細部を照らすことが可能 強力なパワーと信頼性を備えた第2世代アンチスタックモーター:第2世代のアンチスタックモーター(C-MOTOR 2.0)は出力が30%アップ。さらに固着防止性能が強化され、モーターの掃除もより簡単に行えるように より自然な色彩で撮影が可能な4K+EISカメラ搭載:CHASINF M2 PRO MAX搭載のカメラは、最大4Kビデオ/12メガピクセル写真撮影に対応。1/2.3 SONY COMSおよびEIS機能を搭載しており、水中の細部を鮮明に捉え、自然な色合いでの撮影を可能に |
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カタログあり 特徴:すべての美しい海のために:QYSEAの新しい水中ドローン「FIFISH V-EVO」は、4K&秒間60フレーム(60fps)撮影に対応し、水中の激しい動きのあるシーンでもコマ落ちのない自然な滑らかさと色彩を、高精細・高画質に記録 4K 60fpsワンランク上の撮影体験:FIFISH V-EVOは、4Kの高解像度と秒間60フレームの高フレームレートを両立。超高画質の撮影をお手軽に実現可能 166°広視野角カメラ:166°という非常に広い視野角によるインパクトのある映像表現が可能 水中の映像色をクリアに補正するAIアルゴリズム:QYSEA独自のAI技術を駆使し、水中映像独特の青みがかった色合いを補正することができる。また、映像の彩度や明度を調整することで、より鮮やかで美しい色合いを表現することが可能 ノイズ除去AI:AI学習アルゴリズムを利用し、浮遊物やプランクトン・濁りなどをAIで認識させ、映像から取り除くことができる。映像からノイズを除去することで、被写体をより際立たせることが可能 |
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メーカー / 代理店:QYSEA / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:プロフェッショナル向け水中ドローン:FIFISH V6 EXPERTはプロフェッショナル向け水中ドローン。多機能で拡張性の高い水中作業ツールとして、安全かつ効率的な水中作業を実現。さまざまな拡張インターフェースを用いることで、あらゆるシーンに対応。専門性の高いオプションパーツを自由に組み合わせることで水中作業を効率的に行うことが可能 VRヘッドトラッキング:付属のVRゴーグルを使用することで、頭の動きだけで機体の動きをコントロールできるようになる。VRゴーグルは製品に付属しているため、すぐに使用可能(VRゴーグルはスマートフォンを入れて使うタイプ) 166°超広角4Kレンズ&AIによる画像調整:166°超広角4Kレンズを搭載し、撮影の難しい水中環境でも4K UHD映像や写真を1200万画素の画質でキャプチャが可能。またAIによる画像鮮明化プログラミングにより、水中本来の色彩を再現 6000ルーメンのLEDライトを搭載:強力な6000ルーメンのLEDライトにより、さまざまな状況下での水中撮影を強力にサポート。さらにAIによる画像鮮明化プログラムにより、水中でも本来の色を再現。H.265/HEVCおよびDNG(RAW)データにも対応 micro SDカードが取り外し可能:記録メディアは取り外し可能なmicro SDカードのため、空き容量が少なくなった際もすぐに交換が可能。128GBを標準搭載しており、512GBまで対応 |
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メーカー / 代理店:CHASING / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:誰もが手軽に始められる水中ドローン:GLADIUS MINIは5基のスラスターを搭載した水中ドローン。水中の様子は映像を記録するだけでなく、デバイスにリアルタイム配信もできる 優れた携行性:バックパックで一式を持ち運ぶことができる。どのような環境でも持ち運びがカンタン、反射ステッチで夜間でも安心、重量は約2.5kg 仰俯角 ±45° チルトロックモード:最大仰俯角±45°の幅で傾き(チルト)を任意に設定し、潜航と浮上が可能 大画面で共有:リアルタイムの映像を、ワイヤレス受信機からTVに出力することができる 水深ロックモード:リモコンをワンタッチで水深ロックモードに移行が可能。水深ロックモードでは、GLADIUS MINIを同じ水深でホバリングさせることが可能 |
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メーカー / 代理店:QYSEA / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:距離ロックソナー:FIFISH V6 PLUSは距離ロックソナーを搭載しており、水中ドローンと目標物との距離を固定することができる。自動的に距離を保ちながら撮影が可能になり、ターゲットとの距離も算出可能 高性能レーザースケーラー:FIFISH V6 PLUSは、レーザースケーラーを標準搭載。QYSEA独自の人工知能ビジョンアルゴリズムによって、ターゲットのサイズを自動的に算出 産業用途仕様のモーターシステム:オリジナルのQ-MOTORシステムによって、バッテリー消耗は従来品と比べて40%も低減。特殊加工したアルミニウム合金素材により、過酷な現場でも安心して使える 6000ルーメンのLED:強力な6000ルーメンのLEDライトにより、さまざまな状況下での水中撮影をサポート。さらにAIによる画像鮮明化プログラムにより、水中でも本来の色を再現。H.265/HEVCおよびDNG(RAW)データにも対応 micro SDカード:記録メディアは取り外し可能なmicro SDカード。データがいっぱいになってもすぐに交換が可能。最大容量512GB micro SDカードまで対応 |
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メーカー / 代理店:QYSEA / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:Dual 4K Camera 視野を広く さらに広く:W6のDual 4K Cameraシステムは、上下広い視野を提供することができ、前方カメラ作業すると同時に下のカメラを通して移動する場所を特定したりすることでターゲットの全貌把握がしやすく、作業効率化につながる 高精度の測量ツール:ARスケーラー(オプション)はQYSEA独自の人工ビジョンアルゴリズムによって、ターゲットのサイズを自動的に算出。レーザースケーラーはレーザービームを搭載し、レーザービームの間の距離は10cmで、10cm参照点として測量可能。測量アーム(オプション)はアームに分度器と定規を記載し、潜水士の測量と同じように、傷や割れ目などを測量できるようになる 350M潜行可能産業水中ドローン:最大潜行深度350M、今までない稼働力と可動範囲を駆使し、あらゆる海域とシチュエーションで活躍可能 交換可能バッテリー:高速充電可能なインテリジェントバッテリーを使用し、標準搭載388whバッテリーを1時間充電で70%充電可能 |
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メーカー / 代理店:CHASING / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:水中の探索をお手軽に:DORYのWi-Fiブイは、最大15メートル離れたモバイルデバイスにワイヤレスで接続が可能。さらにドローンとブイの間に15メートルの有線テザーがあるため、幅広い範囲を自由に探索できる 超コンパクトボディ:手のひらに乗るコンパクトボディで、海中探索が可能。DORYはGLADIUS MINIに比べて重さは1/2、サイズは65%もコンパクトに。あなたのバッグに入れて、使いたい場所に手軽に持ち運ぶことができる 45度のチルトロックが可能:45度のチルトロックにより、海底を眺めたり、上部のクリスタルウォーターを覗き込むことが可能 デプスロック機能:デプスロック機能を使用することで、深度の固定が可能 GPS WiFiブイによる高精度位置調整:DORYに接続するGPS WiFiブイによって位置を正確に測定できる。Anti-lost Warningを使用すると、WiFi接続が切断される前に調整することが可能 |
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メーカー / 代理店:QYSEA / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:最新型水中ドローン:FIFISH E-MASTERは、複雑な水中環境での高精度な測定、検査、調査を可能にする最新型水中ドローン。特に下水管や水路の点検において、その性能を最大限に発揮 Q-DVL ステーションロック:FIFISH E-MASTERは、Q-DVLホバリングシステムを標準搭載しており、水中でドローンの位置をロックし、水中作業環境からの干渉に対して正確にホバリングが可能。非常に安定しており、滑らかで精密な検査を実行し、提供 U-INS水中自動ナビゲーション:QYSEA水中測位システムU-QPS2は、ソフトウェアおよびハードウェアのエコシステムであり、FIFISH ROVのリアルタイム位置の自動航行、POIレコーディング、自動帰航、ルート計画を提供。また追加オプション搭載で、高精度RTK測量など、さまざまな水中測位ソリューションを提案 QY-MT|AI測定ツール リアルタイム簡単測量&専用測量ソフト:FIFISH E-MASTERは、AR測量機能を標準搭載しており、拡張現実技術(AR)とレーザースケーリング技術を活用して、水中の物体のサイズを高精度かつ簡単に測定。リアルタイムで測量物体を測量し、保存することで、効率よくさまざまな産業レベルの検査タスクに対応 QY-BT|FIFISHインテリジェント推進測定ツール 2D&3D海底マッピング:FIFISH E-MASTERにはQY-BT(水深測定ツール)が搭載。FIFISHが開発したインテリジェント水深測定アルゴリズムとQ-DVL、GPSを基に、自動航行が可能となり、高精度の水中測位と3Dマッピングが実現 |
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メーカー / 代理店:CHASING / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:柔軟かつ安定した姿勢制御が可能なC-Senseコントロールシステム:CHASING M2Sは、インテリジェント航行制御システムと画像アルゴリズムを備えた産業用グレードの水中ドローン。優れた姿勢制御と撮影機能で水中を自由に動き、さまざまなシーンの撮影が可能 NeptuneX インテリジェント航行制御システム:独自のナビゲーションアルゴリズムにより、海流により干渉を受ける場合もスラスターの方向を自動制御し、安定した航行が可能。また、水中ドローンに対し、てんめんや底面に向かう海流に対しても姿勢制御を行い、目標から目を離さない 8つのスラスターによる機体制御とプロペラを保護するバタフライウィング:CHASING M2Sは、8つのスラスターにより高い姿勢制御と優れた安定性を発揮。また、流線型のエレガントなデザインのバタフライウィングによりプロペラを保護 Apex アンチスタック Cモーター3.0:CHASING M2Sに採用されている、第3世代のApexアンチスタックCモーター3.0は、独自のソリューションと保護技術により、モーターの摩擦による腐食や錆を軽減し、安心して使用可能 優れた気密性:メインキャビンの防水構造や照明を全面的に刷新し、水中での作業安定性をさらに向上 |
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メーカー / 代理店:QYSEA / シー・エフ・デー販売株式会社特徴:水中非破壊検査の新時代へ:FIFISH W6 MAXは、4.5ノットの走行性能で、強潮流下でも安定して作業でき、強い推進力で、15kgの高ペイロードが可能。各種非破壊検査(NDT)ツールに対応し、航法・測位・計測・マッピングのスマート機能を搭載 強力推進・柔軟に現場対応:リデザインした産業用スラスターにより、最大4.5ノットの前進速度を実現。パワフルかつ効率的な水中オペレーションを可能にし、強流下でも安定した操作性を提供 独自のソナーシステム:自社開発の前方・下方DVLとAIアルゴリズムの連携により、全方位での定点保持と前方・下方の衝突回避を実現。構造物が密集する複雑な環境でも安定した稼働が可能 15kgペイロード:FIFISH W6 MAXは、最大15kgの有効ペイロードと4個外部Qポートにより、多彩なオプションを搭載可能 オプションは5分で素早く交換:最新モーターシステムと制御アルゴリズムを連動させることで、高負荷のオプションを装備しても安定した姿勢制御を実演。複雑な検査作業においても高効率で柔軟に対応 |
水中ロボットのカタログ(18件)
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水中ロボットの基礎知識や導入のポイントについては、以下の解説をご覧ください。

水中ロボットは、海中での探査や作業を支援するために開発された技術であり、特にAUVやROVが多くの分野で利用されはじめています。
しかし、「水中ロボットとは何なのか」をまだご存知でない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、水中ロボットの種類や選び方・比較のポイント、そして各メーカーや企業が提供する製品について詳しく解説しています。
各水中ロボットは、海洋調査、環境モニタリング、そして石油・ガス業界などで活躍し、それぞれ異なる特徴を持っています。
水中ロボットとは何なのか、その基本的な知識を押さえながら、比較ポイントも網羅しているので、水中ロボットの導入を検討し始めた方はぜひお読みください。
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水中ロボットとは? HOV・ROV・AUVの特徴について

水中ロボットはHOV、ROV、AUVの呼称で、海中での探査や作業に用いられるロボットを指します。それぞれ異なる特徴と役割を持ち、目的や使用環境に応じて活用されています。
HOVの特徴|水中ロボットその1
HOV(Human Occupied Vehicle)は、深海探査や科学調査、観光目的で使用される有人潜水艇です。HOVは搭乗者が潜水艇に乗り込み、直接海中での操作や観察を行うことが可能です。
費用面では、HOVの製造・運用には非常に高額なコストがかかり、商用モデルでも数億円に達します。例えば、タイタニックの探索に使用された「タイタン」では、約3億円の費用がかかったと言われています。HOVは、主に富裕層向けの観光ツアーや政府・研究機関の科学調査で利用され、その高額な費用が特徴です。
ROVの特徴|水中ロボットその2
ROV(Remotely Operated Vehicle)は、遠隔操作による無人水中ロボットの一種です。深海探査や海底設備の点検、科学調査、軍事作戦など多岐にわたる水中作業に活用されています。小型で目視点検を行うタイプから、掘削や溶接など高度な作業をこなす大型タイプまで多様な仕様があります。
低価格な小型ROV(水中ドローン)は20~30万円ほどで購入可能ですが、海洋調査や石油・ガス関連のプロフェッショナル用のモデルは国内で使われているものだと800~8,000万円ほどに達します。ROVは人がアクセスできない深海や危険な環境で効率的かつ安全に作業を行う重要なツールです。
ROVについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事もご一読ください。ROVに特化して詳細を解説しています。
AUVの特徴|水中ロボットその3
AUV(Autonomous Underwater Vehicle)は、自律的に水中を航行する無人水中ロボットで、海底の地形や環境、構造物の調査に使用されます。ROVと異なり、ケーブルで母船に接続する必要がなく、設定されたルートに従って自動的に作業を進めます。
AUVは、海洋調査、環境保護、軍事作戦などで活躍しますが、その価格は安くても1億円以上となることが多く、ようやく近年になり1,000万円程度の廉価モデルが登場した段階です。広範囲の自動探査が可能である一方、リアルタイムでの操作や観測が難しいため、特定の作業には限界もあります。
| HOV | ROV | AUV | |
|---|---|---|---|
| 特徴 |
搭乗者が潜水艇に乗り込んで操作 |
遠隔操作による無人作業 |
自律的に航行し、ケーブル接続が不要 |
| 価格帯 |
数億円 |
20~30万から8,000万円 |
1,000万から1億円以上 |
※スマートフォンは横にスクロールできます。
AUVについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事もご一読ください。AUVに特化して詳細を解説しています。
HOV・ROV・AUVの活用用途|水中ロボットの使い分け

HOV、ROV、AUVなどの水中ロボットは使い分けることが重要です。ここでは、それぞれの活用用途について紹介します。
AUVは広範囲の海底調査や自律的な環境モニタリング、ROVは深海や危険な水中環境での精密な点検や作業、HOVは人間が搭乗して行う深海の科学調査や試料採取への利用が想定されています。
HOVの活用用途
- 深海探査
- 沈没船や海底遺跡の調査
HOVは、有人で深海に潜り込み、直接観察やサンプル採取を行うために使用されます。遠隔操作が難しい深海で、研究者や専門家がリアルタイムで状況を確認できる点が大きな強みです。例えば、「しんかい6500」は、深海生物の生態観察や地質調査に活用されています。
HOVは、人が搭乗しながら沈没船や海底遺跡を探索し、詳細な調査を行うためにも使用されます。タイタニックの調査などが有名な事例であり、遠隔操作では得られない微細な観察や直感的な判断が可能なため、歴史的価値のある発見に寄与しています。
ROVの活用用途
- 海底設備の点検および修理
- 災害時の水中捜索・救助
ROVは、石油やガスの海底設備の点検や修理に広く使用されます。特に、深海の過酷な環境でも人間の代わりに安全に作業を行えるため、遠隔操作で効率的にインフラの維持や修理が可能です。潜水士を危険な環境から守り、作業効率を向上させます。
ROVは、災害時に水中での捜索や救助活動にも使用されます。沈没船や水中で行方不明者を探すためのカメラやソナーを駆使し、潜水士が進入するには危険な場所でも安全に捜索活動を行えます。ROVはカメラ以外にも様々なセンサを搭載できるため、操縦者が必要とするデータをリアルタイムに提供することができます。
AUVの活用用途
- 広範囲の海洋調査
- 災害時の捜索活動
AUVは、事前に設定されたルートを自律的に移動し、広範囲にわたる海底の地形や水質のデータを収集します。ケーブルを必要とせずに行動できるため、長時間にわたる海洋調査や探査が効率的に行える点が大きな特徴です。主に海洋開発や地質調査、環境モニタリングに利用されています。
自律的に潜航し、海底や沈没物体の状況を詳細に確認できるAUVは、災害時の迅速な対応にも貢献しています。津波や地震などの自然災害によって損壊した海底インフラや沈没船の捜索活動において、遠隔地からの操作が難しい場合でも、AUVは自動で捜索を行うため、安全かつ効率的に情報収集が可能です。
水中ロボット(ROVとAUV)の導入事例をそれぞれ紹介

ここでは、実際にどのような場面で水中ロボットが使われているのか、それぞれの導入事例を、特にROVとAUVに注目して紹介します。
ROVの導入事例2つ
事例1:ダムなど濁った水の中での点検
ROVは視界が悪く潜水士の作業が危険な環境で活躍します。
例えば、ソナーや高感度カメラを搭載したROVを使用することで、堆積物の確認や取水ゲートの閉塞状態を遠隔で安全に点検することが可能です。また、ROVは狭い空間でも高い機動性を発揮し、堤体の損傷確認なども細部まで確実に行えるため、長期的な保守点検にも活用できます。
事例2:漁礁の点検などの海洋調査
ROVは漁礁の点検を含む海洋調査で広く活用されています。
漁礁は人工的に作られた海底の構造物で、魚の生息環境を改善する目的で設置されたものです。ROVは水中カメラやセンサーを搭載できるため、操縦者が漁礁の状態をリアルタイムで確認できます。また、ROVに搭載された高性能なカメラやソナーは、漁礁の損傷や蝟集効果の観測に優れており、漁業者にとって効果的な保守管理を支援します。
AUVの導入事例2つ
事例1:水質調査の概査
観測装置を搭載したAUVは水温、塩分濃度、溶存酸素量などの水質データを取得し、環境の変動や異常を迅速に検出します。
調査範囲が広く、人手による作業が不要なため、長期間にわたるモニタリングにも対応でき、湖や海洋、河川などでの環境保護や資源管理に活用されています。
事例2:地形調査の概査
AUVは広範囲の海底地形を効率的に把握できる点が強みです。
AUVに搭載されたマルチビーム音響測深機やサイドスキャンソナーを使用することで、海底の詳細な地形情報を短時間で取得することが可能です。調査範囲全体のデータを収集し、そのデータをもとに精査を行うための具体的なエリアや対象物を特定できます。
ROVのメリット・デメリット|水中ロボットを選ぶ前に①

ここまでの内容を踏まえて、ROVのメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。
メリット
ROVの導入は、以下のメリットがあります。
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潜水業務に比べ作業者の安全を確保できる
ROVの最大のメリットのひとつは、作業者の安全性を確保できる点です。
特に、深海や危険な環境での作業において、潜水士が直接現場に赴く必要がなく、遠隔操作で作業が可能です。これにより、潜水士が直面する危険を大幅に軽減できます。
また、長時間の水中作業や高圧環境下での作業においても、人命のリスクを避け、安全に作業を進めることができます。精密な作業を安全に行える点もROVの大きな強みです。
コスト削減と作業効率の向上が見込める
ROVは、コスト削減と作業効率の向上に大きく寄与します。
まず、潜水士を必要としないことで、人件費や潜水士の訓練にかかるコストを削減できます。また、ROVは長時間の作業が可能なため、継続的に効率よく作業を進めることができ、プロジェクト全体の時間短縮に貢献します。
ROVの導入は、計測についての作業効率の向上ということはもちろんのこと、他にも発注者側とその場で観測データの確認・協議ができるため、総合的に生産性が向上します。
デメリット
一方で、ROVの導入を検討する際に以下の点には注意が必要です。
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ケーブルの長さによって活動の範囲が制限される
ROVのデメリットとして、活動範囲がテザーケーブルの長さに制限される点が挙げられます。
ROVは通常、船上のコントロールユニットとケーブルで接続されており、電力の供給やデータの伝送を行いますが、このケーブルの長さが物理的にROVの移動範囲を決めてしまいます。
特に、深海での作業では長いケーブルが必要となり、その分機材などのコストが増加します。また、ケーブルが海流に流されたり、障害物に引っかかったりするリスクもあるため、慎重な操作が求められます。
潮流など操作が難しい場合がある
ROVは操作技術が求められますが、その難易度が特に増すのは潮流など外部環境の影響を受ける場合です。
潮流が強い環境では、ROVの安定した操作が困難になり、機体が流されてしまうことがあります。また、水中の視界が悪い場合も操縦者の判断が難しくなる要因です。加えて、ROVの操作は3次元空間での複雑な動きが求められるため、操縦者には高度な訓練や経験が必要です。
AUVのメリット・デメリット|水中ロボットを選ぶ前に②

ここまでの内容を踏まえて、AUVのメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。
メリット
AUVの導入は、以下のメリットがあります。
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広範囲の安定した観測ができる
AUVの最大のメリットは、広範囲にわたる安定した観測が可能である点です。AUVは自律的に航行し、事前に設定されたルートに従って、広大な海域や深海のデータを正確に収集することができます。
ケーブルに依存しないため、ROVに比べて観測範囲の制約は少なく、環境モニタリングが効率的に行えます。また、潮流や波浪などの環境条件にも左右されにくい点も、AUVの大きな利点の一つです。
予め設定したタスクに沿って自律的に水中航行ができる
AUVは、事前に設定したタスクに基づいて自律的に水中を航行できる点がメリットです。事前にプログラムされたルートに従いながら、効率的にデータを収集し、時間やコストの削減に貢献します。
ROVのように母船の動きに制約されることがなく、より広範なエリアを効率的に探査できます。同時に、母船が拘束されることはないので、AUVによる調査などと並行して他の作業をすることもできるのもメリットです。
デメリット
一方で、AUVの導入を検討する際に以下の点には注意が必要です。
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リアルタイムでの操作やデータ確認が難しい
AUVのデメリットのひとつは、リアルタイムでの操作やデータ確認が難しいことです。
AUVはケーブルに接続されておらず、母船と常時通信ができないため、航行中にデータをリアルタイムで確認することや操作を変更することが困難です。また、トラブルが発生した場合、即座に対応することができないため、リスクも高くなります。
特に、広範囲の調査では、浮上時や揚収後にデータを確認する必要があるため、迅速な対応が求められる場面では不向きです。
導入コストが高価
AUVの導入コストは非常に高額です。最新の技術や高度なセンサーを搭載しているため、初期投資として数千万円から一億円以上かかる場合があります。
加えて、AUVは内部バッテリーのみで潜航するため、稼働時間や航続距離に制限があります。バッテリーの容量が限られているため、これに合わせたミッションを計画する必要があり、ミッションの途中でバッテリーが切れるリスクも存在します。費用対効果が期待に見合うのかは検討が必要になります。
水中ロボットの選定ポイント4点|ROVとAUVのどちらを選べばよいか

水中ロボットは、海洋調査や設備点検など、さまざまな水中作業で重要な役割を果たしています。特に、遠隔操作型のROVと自律型のAUVは、異なる用途に応じて選ばれることが多く、それぞれにメリットと課題があります。ここでは、ROVとAUVのどちらを選べばよいのか、その比較ポイントを4点解説します。
※クリックすると該当箇所まで飛びます
作業内容
水中ロボットの作業内容は、それぞれのロボットの特性や運用方法が異なるため、適用可能な作業範囲が大きく変わります。
ROVは、テザーケーブルを介してリアルタイムで映像やデータを確認しながら、精密な作業が可能です。例えば、沈没船の調査や海底設備の点検、修理作業などに利用されます。操縦者が常に操作しているため、複雑な作業にも対応できますが、ケーブルの長さにより行動範囲が制限される点が課題です。
AUVは、事前に設定されたルートやタスクを元に自動で海底地形の調査や水質測定などを行います。テザーケーブルが不要で広範囲の観測が可能ですが、リアルタイムでの制御やデータ確認ができないため、緊急時の対応が難しい点があります。主に深海探査や広域調査に向いています。
リアルタイムのデータ確認
水中ロボットにおけるリアルタイムデータの確認は、作業の進捗や環境の変化に迅速に対応するための重要な要素です。
特にROVはケーブル接続によって操縦者がリアルタイムで映像やデータを確認できるため、精密な作業や即時の対応が求められる場面で非常に有用です。これにより、操縦者はデータを見ながらその場で適切な判断を行えます。
一方、AUVは事前にプログラムされたルートを航行し、データを蓄積し、浮上時や揚収後に確認することが一般的です。そのため、AUVは広範囲の観測や長時間のデータ収集に優れているものの、リアルタイムでの確認や操作はできず、調査後のデータ解析に焦点が置かれています。
運用時間
水中ロボットの運用時間は、AUVとROVを選ぶ際のひとつのポイントです。AUVとROVは運用可能な時間が異なります。
ROVは、ケーブルを通じて給電されるため、長時間の作業にも対応できる利点があります。船上からの電力供給により、バッテリーの持ち時間を気にせず、精密な作業やリアルタイムでのデータ確認が可能です。しかし、ROVはケーブルの長さにより活動範囲が制限され、遠隔地や深海での作業には不向きな場合があります。
一方で、下図にある通り、AUVの航続距離はバッテリー駆動のため大きさに依存します。また、特にグライダー型のAUV(AUGともいう)はバッテリー駆動で、あらかじめ設定された航路を自律的に移動しながら、広範囲のデータを収集することが可能です。ケーブルによる電力供給がないため、活動範囲に基本制限がなく、効率的な運用が可能です。
一般的に質量が重いほど航続距離が長いです。質量と航続距離のバランスを考慮することで、十分なペイロードを搭載しつつ、効率的なサンプリングや調査を行うことができます。ただし、1年近くの長期運用を考慮して開発されているものが多いため、流失や回収のタイミングなど運用上の懸念点があります。

参照:https://www.frontiersin.org/journals/robotics-and-ai/articles/10.3389/frobt.2020.579256/full , 最終閲覧2024/11/6
コスト
水中ロボットにおけるコストは、導入規模や技術的要件に応じて大きく異なる重要な要素です。
一方、ROVは局所的な作業やメンテナンスに適しており、特に狭い範囲での精密作業に向いています。ROVはテザーケーブルで母船と接続されており、操縦者がリアルタイムで操作します。そのため、AUVほど広範囲には対応できませんが、特定の場所での精密な作業や観測が可能です。コストもAUVに比べて低く、一般的なROVは数百万円から数千万円で導入可能です。
AUVは深海や広範囲の調査に効率的で、特に海洋地形や生態系の観測に役立ちます。テザーケーブルを持たず、事前に設定されたルートを自律的に航行できるため、広大なエリアをカバーすることができますが、その分、導入コストが高くなります。特に高性能なセンサーやバッテリーが必要なため、AUVのコストは3億円以上するものも多いですが、2019年頃から1千万円程度の廉価モデルが見られるようになっています。












