【2026年最新】5種類の破砕機と特徴、比較方法とおすすめのメーカー

破砕機とは、原料や製品を細かく砕くために使用される産業機械で、製造業やリサイクル、食品加工など幅広い分野で活用されています。粉砕機と混同されることもありますが、破砕機は大きな材料を一定のサイズまで砕く工程で使われる装置です。用途や処理する素材によって種類や仕組みが異なるため、目的に合った機種選びが重要になります。
この記事では、代表的な5種類の破砕機の特徴やメリット、用途の違いをわかりやすく解説します。さらに、破砕機の基本的な仕組みや導入時に確認すべきポイントについても紹介するので、初めて破砕機を検討している方はぜひ参考にしてください。
最近の更新内容
2026/3/6更新 コンテンツの一部修正と追加
2026/2/26更新 コンテンツの一部修正と追加
2026年最新情報:破砕機業界の3大トレンド
破砕機業界は、環境規制の強化とデジタル化の波を受けて大きく進化中です。現場で「効率よく・安全に・静かに」回すために、次の3つが実務のカギになっています。
- 電動化・ハイブリッド化の加速
都市部や屋内現場で求められる低騒音・低排出に応える電動自走式が拡大。燃料コストとメンテ負荷の低減にもつながります。 - IoT/AIによるスマート運用
センサーで処理量・負荷・温度などを可視化。遠隔監視と予知保全でダウンタイムを最小化し、摩耗部品の交換タイミングも最適化できます。 - 自動化・省人化+安全性の強化
詰まり自動検知・逆転機能、異物自動排出、給材自動制御などで、オペレーター負担とリスクを低減。粉じん・騒音低減パッケージ(密閉フード+ミスト+集じん)も標準化が進んでいます。
用途別の刃形・ライナや選別機(磁選・渦電流など)の専用化も進展。素材に合わせた「一体最適」で歩留まりと品質が両立しやすくなっています。
代表的な破砕機(6種)

破砕機とは、対象物の大きさを、大きい状態から小さい状態にするための機械のことです。破砕する方法としては、圧縮、衝撃、せん断、摩砕などがあります。破砕により対象物を小さくすることで、貯留性や次工程の加工性を向上可能です。
破砕機の用途は多岐にわたり、化学薬品、医薬品、樹脂ペレット、食品などの分野で活用されています。破砕機によって、材料の減容、粒度の調整、品質の向上などの効果が得られます。
- ジョークラッシャー
- ハンマークラッシャー
- インパクトクラッシャー
- 一軸破砕機
- 二軸破砕機
- コーンクラッシャー(追補)
※クリックで各詳細に飛びます。
ジョークラッシャー
ジョークラッシャーは、垂直に固定された固定ジョーと、一端を固定しながら前後に揺動するスウィングジョーの間で破砕物を圧縮粉砕する機械です。
このタイプの破砕機の強みは、以下の通りです。
ジョークラッシャーは、大きくて硬い対象物に対して有効な一次破砕機です。一方で、高粘着・高含水の対象や極めて細かい粒度・厳密な均一性を求める工程には不向きです。
ハンマークラッシャー
ハンマークラッシャーとは、高速回転するロータのハンマーによって脆性材を衝撃的に破砕する機械です。木材、コンクリート、ガラス、瓦、石灰岩などに適していますが、柔らかく粘着する素材や高含水、強い研磨材には不向きです。スクリーン(グレート)を取り付けることで、破砕後の粒度を調整できます。
このタイプの破砕機の強みは、以下の通りです。
留意点として、高速回転ゆえ騒音・振動・摩耗が大きくなりがちです。湿潤・粘着材は目詰まりや付着が起きやすいため、前処理や別方式の検討が有効です。
インパクトクラッシャー
インパクトクラッシャーは、高速回転ロータから飛出すハンマー(ブローバー)が材料に衝突する衝撃力で破砕します。破砕比が大きく、二次〜三次破砕や粒形の整形に適します。反発板の調整により、破砕後の粒度も制御可能です。
このタイプの破砕機の強みは、以下の通りです。
高粘着・高含水や超高研磨材は付着・急摩耗を招きやすく、低速せん断や乾燥・ふるい循環などの補助が必要です。
一軸破砕機
一軸破砕機とは、一本の回転軸に刃物を取り付けたロータを備えた破砕機です。ロータと固定刃の間に破砕物を送り込み、切断・削り・圧縮などの力で破砕します。破砕物はスクリーンの穴を通って排出されます。
このタイプの破砕機の強みは、以下の通りです。
一軸破砕機は、定粒度化(スクリーン制御)が必要な用途に向きます。厚肉金属塊の単独処理は刃損傷の恐れがあるため、前処理や別機の併用が無難です。
二軸破砕機
二軸破砕機とは、二つの回転する刃を持つ破砕機のことです。二軸破砕機は固定刃を持たず、二つの刃が互いに逆方向に回転し、破砕物を中央に引き寄せて、せん断・引裂きで粗破砕します。
このタイプの破砕機の強みは、以下の通りです。
二軸破砕機は粗破砕に強みがあり、単体では厳密な細粒・均一粒度の管理は苦手です。必要に応じて一軸やふるい循環と組み合わせて仕上げます。
コーンクラッシャー(圧縮・二次〜三次)
コーンクラッシャーは、円錐状の動く破砕面(マントル)と固定破砕面(コンケーブ)の間で圧縮+せん断により破砕する機械です。ジョークラッシャーで一次破砕した硬い岩石などをさらに細かくする二次・三次工程で広く用いられ、比較的均一な粒度と良好な粒形を得やすいのが特長です。高研磨材にも適合しやすく、骨材や鉱山用途で中核的な役割を担います。
破砕機を活用するメリット・デメリット

破砕機は作業の効率化という意味では非常に役立ちますが、デメリットも存在します。このセクションでは、破砕機のメリットとデメリットの両方をご紹介します。
メリット
破砕機のメリットとして、主に以下の3つのポイントが挙げられます。
粗大な物体や硬い物体を破砕可能
破砕機は、粗大な物体や硬い物体を効率的に破砕する機械であり、工業用から家庭用までさまざまな用途で使用されています。この機械の主な機能は、大きな物体や硬い物体を小さくし、処理や再利用を容易にすることです。
このメリットが特に生かされる場面は以下の通りです。
破砕物の粒度をスクリーンで調整可能
破砕機には破砕された物体の粒度(粒の大きさ)をスクリーンやメッシュを用いて調整できる機能があり、特定の用途や要求に応じたサイズの破砕物を得ることができます。
このメリットが特に生かされる場面は以下の通りです。
異物への耐性と安定運転
破砕機は、金属や石などの異物が混入した材料でも、適切な保護機構と選別の前後処理を組み合わせれば安定運用が可能です。例えば、油圧リリーフ、過負荷クラッチ、自動逆転制御、オーバーバンド磁選・金属検出機などの装備が有効です。
このメリットが特に生かされる場面は以下の通りです。
デメリット
一方で、破砕機には以下のようなデメリットもあるので、注意が必要です。
破砕物の粒度が均一でないことがある
破砕機を使用する際のデメリットの一つとして、破砕物の粒度が均一でないことがあります。これは、特に再利用や次の工程での処理において問題となることがあります。粒度が均一でないと、製品の品質が低下したり、処理工程が非効率になったりする可能性があります。
このデメリットを軽減するには、以下のようなことを行うことがおすすめです。
破砕物の温度が上昇する
破砕機を使用する際のデメリットの一つとして、破砕物の温度が上昇することがあります。破砕プロセス中に発生する摩擦や圧力が、破砕物の温度を上昇させる原因となります。温度が上がると、特定の素材の性質が変化し、加工や再利用に悪影響を与えることがあります。
このデメリットを解消するためにできる2つのことは以下の通りです。
破砕物の粉塵が発生する
破砕プロセス中に物質が粉砕されると、微細な粉塵が空中に飛散し、作業環境の悪化や健康被害を引き起こす可能性があります。また、粉塵が機械内部に入り込むことで、機械の故障やメンテナンス頻度の増加を招くこともあります。
このデメリットを解消するためにできることは以下の通りです。
4つの選定基準 | 破砕機の選び方

破砕機を選定する際は、以下の4つのポイントを抑える必要があります。
破砕する対象物の硬さ
破砕する対象物の硬さが変わると、適する破砕原理(圧縮・衝撃・せん断)や耐摩耗性の要件が大きく変わります。
一般的な使い分けは次の通りです。
- 一次(硬く・大塊):ジョークラッシャー/ジャイレトリなどの圧縮型が基本
- 二次〜三次(中硬度〜脆性):コーン(高研磨材に強い)/インパクト(粒形改善・破砕比大)
- せん断系:一軸・二軸(低速高トルク)は樹脂・複合材・粗大物に好適
破砕する対象物の大きさ
破砕する対象物の大きさに合わせて、開口寸法・噛み込み性・処理量を満たす機種を選びます。
- 大塊・岩塊・解体ガラ:ジョー/ジャイレトリ、または広開口の二軸で受ける
- 整粒フィード・小径材:一軸(スクリーン制御)やインパクト/コーンで仕上げ
大物は機械負荷・摩耗が大きくなるため、一次で適切にサイズダウンし、段階処理で全体の電力・刃寿命を最適化するのが定石です。
破砕する対象物の粘着性
粘着性とは、物質が他の物質に付着する性質のことで、破砕機の選択や性能に影響を与えます。破砕機の種類や設計によって、粘着性の高い物質に対する対応力が異なります。
一般に、粘着性の高い物質は破砕機の刃やスクリーンに付着しやすく、破砕効率を低下させたり、機械の故障や摩耗を引き起こしたりします。そのため、粘着性の高い物質を破砕する場合は、刃やスクリーンの清掃や交換の頻度を高めたり、特殊な構造や機能を備えた破砕機を選択したりする必要があります。
粘着性の数値が高いということは、物質が他の物質に強く付着するということです。この場合のメリットは、以下の通りです。
- 破砕された物質が固まりやすく、運搬や保管が容易
- リサイクルや再利用に適した形に加工可能
例えば、発泡スチロールは粘着性が高く、破砕後に溶融機で溶かすとコンパクトなブロックになります。
逆に、粘着性の数値が低いということは、物質が他の物質に弱く付着するということです。この場合のメリットは、以下の通りです。
- 破砕機の性能や寿命に良影響
- 破砕機の清掃や交換の手間やコストを減らす
- 機械の故障や摩耗を防ぐ
例えば、金属やプラスチックは粘着性が低く、破砕機の刃やスクリーンに付着しにくく、破砕効率を高めます。このように、粘着性の低い物質は、破砕機の清掃や交換の手間やコストを減らしたり、機械の故障や摩耗を防いだりします。
破砕後の製品の品質
破砕機を選定する際は、品質と性能、コストのバランスが重要です。回転速度や破砕時間を調整することで、粒子の大きさや形状を変化させ、製品の品質を調整できます。
高品質な破砕物は均一で細かく、高密度で純度が高いため、次工程で高効率を発揮します。
例えば、プラスチックは均質な樹脂ペレットに再生され、食品や化学薬品も品質を維持できます。一方、低品質の破砕物は低コストで、環境負荷も少ない運用が可能です。
ワンポイントアドバイス:破砕機選びで失敗しないためのチェックリスト
導入後の「想定と違った…」を防ぐには、現場目線の確認が近道です。最低でも次の3点は押さえておきましょう。
- 必ず「破砕テスト」を依頼する
実サンプルを持ち込み、処理能力・粒度分布・処理時間・詰まり傾向を事前に確認。 - 消耗品のコストと寿命を把握
刃(カッター・ハンマー)やスクリーンの価格・交換頻度・交換作業性を確認して総保有コストを見積。 - アフターサービス体制を比較
部品在庫、出張修理の範囲とリードタイム、遠隔監視の有無など、稼働率を左右するサポートを評価。
破砕機を製造するメーカー

用途(砕石・鉱山・解体・リサイクル)や処理対象(岩石・コンクリート・アスファルト・金属混入材)で最適な破砕方式は変わります。処理量や粒度制御、設置形態(定置/移動・自走)に加えて、保守性や遠隔監視まで含めて比較検討してください。最新モデルや機能は年次で更新されるため、各社の最新カタログ・ニュースも確認しましょう。
※JET-Roboticsの問い合わせフォームに遷移します。
一部の会社とは正式な提携がない場合がありますが、皆さまに最適なご案内ができるよう努めています。
- アーステクニカ / EARTHTECHNICA
- コマツ / Komatsu
- 日立建機 / Hitachi Construction Machinery
- 中山鉄工所 / Nakayama Iron Works
- 栗本鐵工所 / KURIMOTO
※クリックで各メーカーの詳細に移動します。
アーステクニカ / EARTHTECHNICA
| 会社名 | アーステクニカ / EARTHTECHNICA |
| 設立年 | 2003年 |
| 本社 | 東京都千代田区神田神保町二丁目4番地 東京建物神保町ビル |
| 概要 | 破砕・粉砕・リサイクル設備の専業メーカー |
アーステクニカは、川崎重工・神戸製鋼から継承した破砕技術と、定置から自走式まで網羅する広い製品群に強みがあります。
主要製品はREXE JAW、ZI-CONE、自走式のSEASER、ならびにVSシュレッダやTSZシュレッダなど多岐にわたります。省エネ設計と異物自動排出による連続運転性を両立しつつ、骨材・鉱山領域まで一貫したラインアップで対応できる点が特徴でしょう。
導入事例として、移動式破砕設備REXEモバイル「RXM136F」初号機の納入(2021年3月)や自走式SEASERの現場導入が報告されています。
コマツ / Komatsu
| 会社名 | コマツ / Komatsu |
| 設立年 | 1921年 |
| 本社 | 東京都港区海岸一丁目2-20(汐留ビルディング) |
| 概要 | 建設機械メーカー |
コマツは、IoTのKOMTRAXや広範なサービス網を活用した自走式破砕機の運用最適化技術に強みがあります。
自走式ジョークラッシャのBR380JG-3やBR580JG-1を中心に、現場での機動性と管理性を両立するプロダクトを展開します。油圧式クラッシャ保護機構や排出出口セットの全自動調整により、ダウンタイムの低減と省燃費運用を進めやすい点が魅力でしょう。
日立建機 / Hitachi Construction Machinery
| 会社名 | 日立建機 / Hitachi Construction Machinery |
| 設立年 | 1970年 |
| 本社 | 東京都台東区東上野二丁目16番1号 |
| 概要 | 建設機械・環境機械の大手メーカー |
日立建機は、自走式クラッシャZRシリーズにセルフリカバリーやオートパワーブーストなど自動化・省力化の機能を搭載する点に強みがあります。
代表機としてZR950JCやZR420JCを展開し、現場での詰まり対応や走行性を考慮した運用が可能です。異物排出の自動化と走行性の両立により、現場停止時間の最小化と安定運用を目指しやすい点が特徴です。
中山鉄工所 / Nakayama Iron Works
| 会社名 | 中山鉄工所 / Nakayama Iron Works |
| 設立年 | 1908年 |
| 本社 | 佐賀県武雄市朝日町甘久2246-1 |
| 概要 | 砕石・リサイクル向け破砕機/選別機/プラントの専業メーカー |
中山鉄工所は、電動自走式「Dendoman」をはじめ省エネ・低騒音機の実績と、複数破砕方式を組み合わせた最適提案力に強みがあります。
主要製品は電動自走式のNE100J・NE200IS、定置系のPRCパワーロールクラッシャ、NSCネオコーンクラッシャ、VSI系のジャイロパクタSRなど幅広いです。電動駆動を核にエネルギーコストを抑えつつ、ロール・コーン・VSIの多方式を組み合わせて用途に最適化しやすい点が魅力でしょう。
導入例として、住吉工業 前田工場でのジャイロパクタSR100C採用(2018年)や、各地でのNEシリーズ自走式の納入が知られています。
栗本鐵工所 / KURIMOTO
| 会社名 | 栗本鐵工所 / KURIMOTO |
| 設立年 | 1934年 |
| 本社 | 大阪府大阪市西区北堀江一丁目12番19号 |
| 概要 | ライフライン機器から産業機械まで手がける重工系メーカー |
栗本鐵工所は、ジョー・コーン・ハンマ・ロール等の破砕機群に加え、高耐摩耗材料や制御技術を組み合わせた一体提案に強みがあります。
代表的な製品としてジョークラッシャ(NC/ST)、LHコーンクラッシャ、HSハンマクラッシャ、ダブルロールクラッシャをラインアップします。多様な破砕方式とサイズバリエーションを自社で揃え、原料特性に応じた設定最適化を進めやすい適用範囲の広さが持ち味です。
よくある質問(FAQ)
- Q. どのくらいの処理量を見て選べばよい?
- A. 目標処理量の1.2〜1.5倍を基準に、投入の偏り(ピーク)も考慮して余裕を持たせるのが安全です。
- Q. 金属混入が心配。機械側で守れる?
- A. 磁選・渦電流・金属検出機+油圧リリーフ/自動逆転の組み合わせが有効です。
- Q. 粉じん対策の優先順位は?
- A. 発生源の密閉→飛散抑制(ミスト)→捕集(集じん)の順で多層化しましょう。
- Q. 電動とエンジン、どちらが有利?
- A. 定置・電源確保可なら電動が総コスト・保守・静粛性で有利。機動力重視はハイブリッド/自走式も選択肢です。
導入などでお困りでしたら以下からお気軽にご相談ください。
※JET-Roboticsの問い合わせフォームに遷移します。
一部の会社とは正式な提携がない場合がありますが、皆さまに最適なご案内ができるよう努めています。
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