【2026年最新】インサーターとは? 機能や導入事例や選び方、おすすめメーカーなどを紹介

デジタル化が進む現在においても、郵送による情報提供は重要なコミュニケーション手段として活用されており、DM(ダイレクトメール)は顧客接点を強化する施策の一つとして多くの企業で利用されています。一方で、封入・封かんといった作業を手作業で行う場合、時間や人手の負担が大きく、業務効率の低下につながるケースも少なくありません。
こうした課題を解決する手段として注目されているのがインサーターです。封入作業を自動化することで、作業時間の短縮やミスの削減、コスト最適化が期待できます。
この記事では、インサーターの基本的な仕組みや種類、導入によるメリット、選定時に押さえておきたいポイントについてわかりやすく解説します。封入業務の効率化を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
最近の更新内容
2026/3/19更新 コンテンツの一部修正
2026/3/4更新 コンテンツの一部修正と追加
2026年最新トレンドと進化ポイント
- AI・OCRによる高度照合(マッチング):宛名と内容物の自動照合、ページ枚数の可変封入チェック、二重取り検知で重大ミスを未然に防止。
- クラウド/基幹システム連携:CRMや基幹から印刷・封入・封緘・発送追跡までを一気通貫管理。手戻りが減り、現場がぐっと楽になります。
- 多様な同封物への対応:紙だけでなく、プラカードや薄手サンプルなどの同梱に対応する高機能モデルが増加。マーケ施策の幅が広がります。
- 小型高機能化:卓上機でも2,000〜3,500通/時クラスや複数給紙+検査ユニット搭載が一般的に。
- 環境配慮:無溶剤のり、再生紙封筒、消費電力低減などサステナブル仕様が選べるように。
現場目線では「ミスを確実に減らせるか」「繁忙期でも回し切れるか」が要点になります。最新機能はこの2点をしっかり後押ししてくれます。
インサーター(封入封緘機:ふうにゅうふうかんき)とは?

インサーターとは、請求書や明細書などの「書類を封筒の中に入れて、のり付けする作業」を自動化する装置です。封入作業の効率を改善できるだけではなく、省人化が狙えます。
装置によっては一時間に数万通以上の封入作業がおこなえるものや、一度に二枚以上の書類を封入できるものがあります。現在は中小企業向けのインサーターの需要が高まっているため、卓上型のコンパクトサイズが流通している傾向です。
封入作業がある場合には、企業規模問わず導入をしておくのがおすすめです。
作業工程に分けてインサーターの原理・仕組みを紹介

インサーターの原理は比較的単純です。「書類を折る」「封筒に入れる」「のり付けする」の3工程でおこなわれます。
装置本体
装置本体は、封入封緘(ふうにゅうふうかん)作業をおこなうインサーターのメインの部分です。「フィーダー」「トレイ」「封入材料供給部」「封緘(ふうかん)機構」などで構成されています。
操作部
操作部は、インサーターを操作する部分です。コピー機同様に、作業者は操作部で機械に指示を出して作業をおこないます。
最近では液晶タッチパネルなどが採用されていますが、小型で安価なモデルではボタン式も多く流通しています。アナログな仕様を好む方でも安心して利用できるでしょう。
制御部
制御部は、動作を管理する電子制御システムです。操作部からの指示に基づいて装置本体の動作を調整し、自動化を可能にしています。開発・製造メーカー側のブラックボックスになるため、作業者が直接制御部に触れることはありません。
インサータの各機能を分かりやすく解説

インサーターでの処理量は、能力が低いものでも一時間に数千枚以上。有効活用できれば、作業効率の改善に繋がるでしょう。本章では、インサーターの機能を詳しく解説します。
書類を折りたたむ
インサーターでは封筒のサイズに合わせて、任意に書類を折りたためます。各販売メーカーにより名称は異なりますが、一般的な折り方は「ふたつ折り・みっつ折り・よつ折り」などがあります。
対応する折り方は、設備サイズ(用紙サイズと封筒サイズ)によって決められていることが多いため、導入の際にはインサーターメーカーに問い合わせてください。
手作業での折りたたみは、用紙の角と角があっていなかったり、シワになってしまったりする恐れがあります。無意味なマイナス印象を与えないためにも、インサーターを利用したほうが無難でしょう。
書類を封筒の中に入れる
インサーターを用いれば、折りたたんだ書類を封筒の中に入れる工程も自動化できます。技能が必要な封入作業を、ミスなく高速で処理可能です。
また、高性能なインサーターになれば、宛先ごとに異なる枚数の文書を封入できる機能も備えています。
封をする(のり付け)
書類が封入された封筒に「のり付け」をする作業もインサーターが担当します。のり付け工程は、過不足なく封筒にのりを付けなくてはいけません。
手作業では、作業者によってばらつきが出てしまいますが、インサーターに任せれば、作業者がおこなうよりも綺麗に仕上がります。
ミス防止・監査(トレーサビリティ)機能
OMR/1D・2Dバーコード読取、カメラマッチング、重量・封緘検査、監査ログといった品質保証機能が普及しています。可変枚数の封入や個人情報を扱う現場では、これらの有無が安心感と管理レベルを大きく左右します。
インサーターの導入業界や使用用途を紹介

実際にインサーターはどの様に使われているのでしょうか。本章では、インサーターの導入業界やその活用方法について紹介します。
印刷・出版業界
印刷・出版業界では、書籍・雑誌へ付録や請求書などを挿入する際にインサーターが用いられます。アナログ媒体である書籍・雑誌の人気は根強く、好んで購入する方も一定数います。人の手ですべて対応するのは従業員数が充実しているメーカーに限られるでしょう。
また、メーリング業者では他業界の郵便物の作成・封入作業を委託され、インサーターが活躍しています。大量の封入作業をおこなうことから、正確で迅速な作業をおこなえるインサーターが求められているといえるでしょう。
医療業界
医療業界でもデジタル化は進んでいますが、「健康診断の結果」「ストレスチェックの結果」などの書類は紙媒体で送られます。健康診断は毎年多くの方が受診するため、結果の通知には封入作業がかかります。
また、健康診断などの書類には、多くの個人情報が記載されているため、入れ間違い、汚れなどのミスは許されません。大規模な病院や医療機関になるほど、封入作業にも高い品質が求められるので、インサーターを活用し、迅速かつ正確な作業をおこなっています。
インサーターを導入するメリットを解説

インサーターを導入すれば生産性向上だけではなく、さまざまなメリットがあります。本章では、インサーターを導入するメリットについて触れていきます。
封入作業の生産性向上
インサーター導入時の最大のメリットは、封入作業の効率アップでしょう。今まで人数をかけて手作業でおこなっていた場合でも、インサーターを使用すれば数分で終わってしまうことも少なくありません。
また、封入作業の作業時間短縮により、省人化も狙えるでしょう。省人化した人員を別の作業に回せば、職場内や事業所内全体の作業効率に繋がります。
封入作業自体は利益を生みにくい作業なので、可能な限りインサーターの導入をおすすめします。
セキュリティ対策向上
封入作業では、個人情報や機密情報などが含まれる重要書類を誤って入れてしまう可能性もあります。個人情報流出などの致命的なミスを犯せば、会社は社会的信用を失ってしまうかもしれません。
一度失った信頼を取り戻すには相応の時間がかかるので、会社としては絶対に避けなければいけないトラブルですよね。
しかし、インサーターを導入すればより正確な作業が可能です。人間が行う封入作業と比較して、ムラなく素早く正確に行えるため、会社のセキュリティ向上にも寄寄与する可能性が高いでしょう。
あわせて、バーコード/OMRやカメラによるマッチング機能の有無は必ず確認しましょう。宛名と内容物の一致をシステムで担保できるため、この機能があるかないかで現場のヒヤリハットは減るでしょう。
導入した目的を達成するためのインサーターの選び方を解説

目的を明確にしてからインサーターを導入しなければ、能力不足でインサーターが無駄になってしまうかもしれません。
インサーターを選ぶ際は、下記の選定要素を参考にしてください。
対応用紙のサイズを確認
あらかじめ用紙サイズを明確にしておくことが、インサーター導入時には重要です。インサーターは、機種によって使用できる用紙・封筒が決められています。導入後に「目的の用紙が使えない」となってしまうのは避けるべきでしょう。
一般的に大型のインサーターであれば、さまざまな種類に対応し、折り方の種類も豊富です。用紙サイズに迷う場合には、さまざまな種類が扱えるインサーターを選ぶことをおすすめします。
自社のニーズに合った動作速度
動作速度=一時間あたりの処理通数を示しますが、評価は「公称値」だけでなく実運用条件での実効スループットを基準にしましょう。
- 卓上型の目安:約1,500〜3,500通/時
- 中堅クラス:約3,000〜8,000通/時
- 大型・ハイエンド:約10,000〜20,000通/時超
必要性能はピーク時の通数から逆算するのが実務的です。例:月末2日で2万通捌くなら、実効3,000通/時×7時間/日×2日=約4.2万通で余裕設計、というように見積もります。
品質・稼働指標(実効スループット/エラー率/稼働率)
封入封緘の「歩留まり」よりも、現場では下記の指標で評価するのが通例です。
- 実効スループット:段取り・停止・検査を含めた実運転の処理通数
- エラー率:二重取り、読取不良、封緘不良などの発生率
- 稼働率:稼働時間/停止時間(紙詰まり復旧や補充時間も考慮)
安定品質の鍵は定期メンテナンスと保守SLA(応答/復旧時間、部品保有年限)。導入前にランニングコストと合わせて必ず確認しましょう。
ピーク時の処理量想定
月間平均だけでなく、請求書の月末集中などピークの山で必要な処理量を必ず試算しましょう。ここが不足すると手作業が残り、導入効果が半減します。
セキュリティ機能(マッチング)の有無
個人情報や契約書を扱うなら、BCR/OMRやカメラ照合などのマッチング機能は実質必須。情報漏えいリスクを機械側で最小化できます。
前後工程も含めた最適化
印刷、封入後の重量計測・料金計器、発送管理までの全体最適を意識すると、ボトルネックが消えて効果が一気に高まります。
インサーター導入とアウトソーシングの比較
| 比較項目 | 内製(インサーター導入) | 外注(発送代行) |
|---|---|---|
| コスト | 初期投資・保守が必要(リースで平準化可) | 従量課金が中心。少量・変動が大きい場合に有利 |
| セキュリティ | 自社管理でポリシーに合わせやすい | 委託先の体制に依存。監査・契約で担保が必要 |
| 柔軟性 | 急なジョブにも即応しやすい | リードタイムや最低ロットの制約が出やすい |
| 業務負荷 | 運用・段取り・保守の内製が必要 | 発送業務から解放。コア業務へ集中可能 |
インサーターを3種類に分けて各種類の特徴や価格を紹介

卓上タイプや大量封入に向いたタイプなど、さまざまなインサーターが販売されています。本章では、インサーターの種類ごとに特徴や価格を紹介します。
エントリーモデル(卓上型の目安)
小型・省スペースで導入しやすい基本機能モデル。複数給紙や簡易検査を備える機種も増えています。
- 処理量目安:約1,500〜3,500通/時
- 価格帯目安:30万〜150万円(構成・オプションにより変動)
価格はオプション(検査・給紙段数)や保守契約で大きく変わります。リースや中古導入も有効な選択肢です。
中堅モデル
月間数千〜数万通を安定処理。可変封入や検査機能のバランスが良く、現場の主力になりやすいレンジです。
- 処理量目安:約3,000〜8,000通/時
- 価格帯目安:150万〜500万円
高機能モデル
大量処理・多品種・厚物対応まで見据えた上位機。検査・監査、複雑ジョブ運用に強みがあります。
- 処理量目安:約10,000〜20,000通/時超
- 価格帯目安:500万円〜数千万円
構成依存度が高いため、要件定義の段階からメーカー/販売店に見積・デモを依頼しましょう。
インサーターを製造・販売するメーカー

国内にはさまざまなインサーターを販売するメーカーがあります。ここでは、おすすめするメーカーを紹介します。
ピツニーボウズジャパン
郵便料金計器やインサーターなど、メールルーム機器に強みを持つ大手メーカーです。世界的な導入実績があり、国内でも自治体・ヘルスケア・金融・官公庁など幅広い分野で採用されています。
近年は中小企業向けの卓上型から大規模処理向けモデルまでラインアップが充実。料金計器や周辺機器と組み合わせた発送業務全体のソリューション提案にも対応しています。
ビー・ピー・エス
用途や規模に合わせて選べるインサーターの取り扱いがあり、卓上中心のラインアップが充実しています。
請求書や各種帳票、チラシ・返信封筒などの同封に適したモデルが揃い、同封点数や封筒規格に応じた提案が可能です。取り扱いブランド/シリーズ(例:DS系など)や販売形態(直販/代理店)は時期により異なるため、最新カタログでの確認をおすすめします。
DMT Solutions Japan(屋号:BlueCrest)
メーリング業務の大規模処理に強い高速インサーターを展開しています。
一時間あたり1〜2万通級の処理や、可変封入・高度な検査機能に対応する構成が特徴です。DMやパンフレットを年間で大量封入する企業や受託メーラーに適しています。
要件整理に迷ったら、お手元のサンプル(用紙・封筒・同封物)を基にテスト前提でご相談ください。机上より、現物ベースの検証が一番早くて確実です。
導入などでお困りでしたら以下からお気軽にご相談ください。
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