協働ロボット

協働ロボットメーカー比較

どのメーカーの協働ロボットを選べばよいのかや、各社の強みは何かを理解することは簡単ではありません。特に、自社のニーズを的確に満たす製品を選ぶためには、多くの選択肢から適切なものを見極める必要があります。

本記事では、協働ロボットの基本的な理解を深めるとともに、日本や世界で高いシェアを持つ主要メーカーをランキングや比較を交えて紹介します。さらに、最近市場で注目を集めている中国メーカーも詳しく解説します。

協働ロボットのメーカー選定に悩んでいる方に向け、分かりやすくまとめた内容をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

協働ロボットとは?

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協働ロボット(コボット)は、ISOによると「人間と共に作業を行う能力を持ち、安全に直接協働できるロボット」です。従来の産業用ロボットと異なり、安全柵なしで人間と同じ作業空間に設置できます。

協働ロボットの主な特徴として、安全性の高さ、柔軟性、そして比較的低い導入コストが挙げられます。

高度なセンサー技術と力制御機能により、ロボットが人間と接触しないように動作を即座に停止可能です。また、そのコンパクトな設計と簡単なプログラミング機能により、導入が簡単で、特別な技術を持たないスタッフでも操作できます。

そして、協働ロボットの導入には、労働力不足の解消、コスト削減、生産性向上などのメリットがあります。

しかし、動作速度の遅さや可搬重量の制限、完全無人化の難しさなどのデメリットもあるため、協働ロボットを導入する際には、自社のニーズに合わせて適切な選択をすることが重要です。

総じて、協働ロボットは製造業において大きな変革をもたらす技術であり、安全かつ効率的な作業環境を実現するために、今後ますます導入が進んでいくでしょう。

協働ロボットとは何かについて、より詳しくご覧になりたい方は以下の記事をご覧ください。

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次章からは、協働ロボットのメーカーを順に紹介します。各メーカーの概要や協働ロボット製品、他メーカーと比較した際の強みなどを解説するので、ぜひご覧ください。

まずは、日本の協働ロボットメーカー7選を紹介します。

日本の協働ロボットメーカーおすすめ7社を比較

日本の協働ロボットメーカーおすすめ7社を比較

本章では、日本の代表的な協働ロボットメーカーの中から、当編集部おすすめの7社をピックアップして紹介します。

紹介する協働ロボットメーカーは以下です。

ファナック

ファナック

メーカー名 ファナック
設立年 1956年
所在地 山梨県南都留郡忍野村忍草3580
主要な協働ロボット製品 CRXシリーズ
製品価格 約300万円~

出典:ファナック公式サイト

ファナックは1956年に設立され、世界トップシェアを誇る工作機械用数値制御装置や産業用ロボットの分野で高い技術力を誇るメーカーです。

FA機器を総合的に提供できる点が強みで、顧客の工場のダウンタイムを最小限に抑えるためのソリューションを提供しています。また、生涯保守体制や充実した研修施設など、他メーカーと比較して、ユーザーサポートも手厚く提供しています。

ファナックの協働ロボット「CRXシリーズ」

ファナックの協働ロボット「CRXシリーズ」

製品名 CRXシリーズ
可搬重量 ~30kg
本体重量 25kg~135kg
最大リーチ長 994mm~1,889mm
繰り返し精度 ±0.03mm~±0.05mm

出典:ファナック公式サイト

CRXシリーズの強み

  • 直感的な操作が可能なタブレットとダイレクトティーチング機能
  • ISOの安全認証を取得した高い安全性
  • 豊富なラインアップと高い汎用性
  • FA機器との高い親和性

ファナックの協働ロボット「CRXシリーズ」は、操作が簡単で安全性が高く、他製品と比較して幅広いラインアップにより様々な作業に対応可能です。また、FA機器との連携がスムーズで、工場の自動化を支援します。

安川電機

安川電機

メーカー名 安川電機
設立年 1915年
所在地 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号
主要な協働ロボット製品 MOTOMAN-HCシリーズ
製品価格 オープン価格

出典:安川電機公式サイト

安川電機は1915年に設立され、モーションコントロールとロボット分野で世界をリードするメーカーです。自社開発したサーボモーター、コントローラー、インバーターなどの主要部品を利用する垂直統合型の事業体制により、高品質でコスト競争力のあるロボットを安定供給しています。

安川電機の協働ロボット「MOTOMAN-HCシリーズ」

安川電機の協働ロボット「MOTOMAN-HCシリーズ」

製品名 MOTOMAN-HCシリーズ
可搬重量 ~30kg
本体重量 48kg~238kg
最大リーチ長 1,082mm~1,900mm
繰り返し精度 ±0.05mm

出典:安川電機公式サイト

MOTOMAN-HCシリーズの強み

  • 高い安全性を誇る設計、接触検知で停止する安全機能
  • 直感的な操作を実現するダイレクトティーチング機能
  • 防塵・防滴仕様や食品仕様で様々な環境に対応可能

安川電機の「MOTOMAN-HCシリーズ」は、高い安全性と簡単な操作性が特徴の協働ロボットです。特に防塵・防滴仕様や食品仕様に対応したモデルもあり、他メーカーの製品と比較して様々な作業環境に適応可能です。

川崎重工

川崎重工

メーカー名 川崎重工
設立年 1896年
所在地 東京都港区海岸1丁目14番5号
主要な協働ロボット製品 duAroシリーズ
製品価格 300~500万円程度、レンタルも可能

出典:川崎重工公式サイト

川崎重工は1878年に創業し、造船から航空機、鉄道車両、ロボットまで多岐にわたる事業を展開している総合エンジニアリングメーカーです。その総合的な技術力を活かし、先端技術を基盤に社会に貢献することを目指しています。

また、社内カンパニー制によって迅速な意思決定を行い、柔軟に市場のニーズに応えています。

川崎重工の協働ロボット「duAroシリーズ」

川崎重工の協働ロボット「duAroシリーズ」

製品名 duAroシリーズ
可搬重量 ~3kg(片腕)
本体重量 210kg~220kg
最大リーチ長 760mm~785mm
繰り返し精度 ±0.05mm

出典:川崎重工公式サイト

duAroシリーズの強み

  • 双腕による高い作業性、人と同じように両手を使った作業が可能
  • 省スペース設計で狭い作業スペースにも導入しやすい
  • 安全性が高く、人との協働作業でも安心

川崎重工の協働ロボット「duAroシリーズ」は、双腕を持つため、人と同じように両手で行う作業を自動化でき、作業効率の向上が期待できます。省スペース性にも優れ、狭い作業スペースにも設置可能です。また、安全性が高く、人との協働作業に適しています。

デンソーウェーブ

デンソーウェーブ

メーカー名 デンソーウェーブ
設立年 1976年
所在地 愛知県知多郡阿久比町大字草木字芳池1
主要な協働ロボット製品 COBOTTAシリーズ
製品価格 COBOTTA:約200万円、COBOTTA PROシリーズ:オープン価格

出典:デンソーウェーブ公式サイト

デンソーウェーブは1976年に設立され、産業用ロボット、自動認識機器、制御機器などの開発・製造を行うメーカーです。同社の強みは、世界初のQRコード開発をはじめとする高い技術力と開発力にあります。

自動認識、ロボット、制御の3分野で世界トップクラスのシェアを誇り、非自動車分野でも広く活躍中です。協働ロボット「COBOTTAシリーズ」は、その使いやすさに重点を置いて開発されています。

デンソーウェーブの協働ロボット「COBOTTAシリーズ」

デンソーウェーブの協働ロボット「COBOTTAシリーズ」

製品名 COBOTTAシリーズ
可搬重量 ~12kg
本体重量 4kg~41kg
最大リーチ長 342.5mm~1,303mm
繰り返し精度 ±0.03mm~±0.05mm

出典:デンソーウェーブ公式サイト

COBOTTAシリーズの強み

  • 軽量で持ち運びが容易な設計
  • 直感的なGUIとダイレクトティーチング機能で、簡単に操作可能
  • 充実した安全機能で、人との協働作業でも安心して使用できる

デンソーウェーブの協働ロボット「COBOTTAシリーズ」は、他メーカーの製品と比較して小型・軽量で持ち運びや設置が簡単です。

ダイレクトティーチング機能と直感的なGUIにより、専門知識がなくても誰でも簡単に操作でき、特に初心者に優しい設計が特徴です。また、高い安全性を誇り、指挟み防止やセンサーによる監視機能を備えています。

不二越

不二越

メーカー名 不二越
設立年 1928年
所在地 東京都港区東新橋1丁目9番2号 汐留住友ビル17階
主要な協働ロボット製品 CZ10
製品価格 オープン価格

出典:不二越公式サイト

不二越は1928年に設立された総合機械メーカーで、切削工具、工作機械、ロボットなど、広範な分野で事業を展開しています。特にロボット事業に注力しており、グローバルに展開しながらも、高精度な加工技術と一貫生産体制で品質の高い製品を安定供給しています。

不二越の協働ロボット「CZ10」

不二越の協働ロボット「CZ10」

製品名 CZ10
可搬重量 ~10kg
本体重量 61kg
最大リーチ長 1,300mm
繰り返し精度 ±0.1mm

出典:不二越公式サイト

CZ10の強み

  • 本質安全の考え方に基づいた関節部分に指が挟まれない独自の機械構造を採用
  • ヒトとの接触で安全に停止
  • アームを手で動かし、直感的にティーチングが可能

不二越の協働ロボット「CZ10」は、本質安全設計に基づき、指が挟まれない独自の機構を採用し、安全性を確保しています。ヒトとの接触を検知すると自動停止し、ISO規格に準拠しています。

また、直感的なティーチング機能で、専門知識不要で簡単に操作でき、幅広い用途で活躍中です。

三菱電機

三菱電機

メーカー名 三菱電機
設立年 1921年
所在地 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル
主要な協働ロボット製品 MELFA ASSISTA
製品価格 オープン価格

出典:三菱電機公式サイト

三菱電機は1921年に設立され、家電から重電、人工衛星まで多岐にわたる製品を提供する総合電機メーカーです。特にFA技術やIT技術を駆使した「e-F@ctory」の展開により、製造業の効率化を支援しています。

MELFA ASSISTAは、高い操作性と安全性を兼ね備えた協働ロボットで、業務の効率化に貢献します。

三菱電機の協働ロボット「MELFA ASSISTA」

三菱電機

製品名 MELFA ASSISTA
可搬重量 ~5kg
本体重量 32kg
最大リーチ長 910mm
繰り返し精度 ±0.03mm

出典:三菱電機公式サイト

MELFA ASSISTAの強み

  • 直感的な操作を実現するプログラム作成ツール「RT VisualBox」
  • ロボットアーム上の専用操作ボタンで教示作業が簡単に
  • 多彩なアクセサリと簡単接続で、さまざまな作業に対応

三菱電機の協働ロボット「MELFA ASSISTA」は、直感的な操作性を提供するプログラム作成ツールと専用操作ボタンにより、初心者でも比較的すぐに使いこなせます。

さらに、簡単にアクセサリを接続して様々な作業をこなすことができるため、柔軟な活用が可能です。

オムロン

オムロン

メーカー名 オムロン
設立年 1948年
所在地 京都市下京区塩小路通堀川東入 オムロン京都センタービル
主要な協働ロボット製品 TMシリーズ
製品価格 オープン価格

出典:オムロン公式サイト

オムロンは1948年に設立された電気機器メーカーで、センシング&コントロール技術をコアに、AIやIoTを活用した高度なオートメーションを実現しています。

世界130カ国以上で事業を展開し、幅広い産業領域において高品質な製品とサービスを提供しています。協働ロボット「TMシリーズ」は、その先進的な技術とデザインで人と機械の協調作業を実現します。

オムロンの協働ロボット「TMシリーズ」

オムロンの協働ロボット「TMシリーズ」

製品名 TMシリーズ
可搬重量 4kg~14kg
本体重量 22.1kg~33.3kg
最大リーチ長 700mm~1,300mm
繰り返し精度 ±0.05mm~±0.1mm

出典:オムロン公式サイト

TMシリーズの強み

  • 安全な協業を実現する低速動作と接触力検知機能
  • 革新的な丸みを帯びたデザインで、安全性を確保
  • 標準搭載の高解像度カメラで多彩な機能に対応

オムロンの「TMシリーズ」は、他メーカーの製品と比較してデザイン性と高精度な動作が特徴で、安全に人と協働作業ができる協働ロボットです。標準搭載の高解像度カメラにより、バーコードやQRコードの読み取りなど多機能を備え、柔軟な運用が可能です。

さらに、接触力検知機能を搭載し、作業中に人や物に接触した際に安全に停止します。

以上が、当編集部がおすすめする日本の代表的な協働ロボットメーカー7選の比較です。次章では、協働ロボットの世界シェアランキング上位10選に入っている協働ロボットメーカーを紹介します。

協働ロボットメーカーの世界シェアランキング10位を紹介

協働ロボットメーカーの世界シェアランキング10位を紹介

協働ロボットの世界シェアランキング上位10選は以下です。
※ランキングは2025年3月時点で公開されている情報に基づくものです。
※様々な資料から複合的にランキングを作成しているかつ、変動が激しい市場のため、ランキングが正確でない場合があります。

ユニバーサルロボット

ユニバーサルロボット

メーカー名 ユニバーサルロボット
設立年 2005年
所在地 デンマーク、オーデンセ
主要な協働ロボット製品 URシリーズ
製品価格 $52,000~$62,000

出典:ユニバーサルロボット公式サイト

ユニバーサルロボットは、2005年に設立され、協働ロボットの世界的なパイオニアです。中小企業でも導入しやすい、軽量で小型、かつプログラミングが容易なロボットを提供しています。

特にURシリーズは他メーカーの製品と比較して、使いやすさと安全性に優れ、多様な作業に対応可能です。さらに、UR+エコシステムを通じて、認定されたアクセサリやアプリケーションキットを提供し、協働ロボットの能力を高めています。

ユニバーサルロボットの協働ロボット「URシリーズ」

ユニバーサルロボットの協働ロボット「URシリーズ」

製品名 URシリーズ
可搬重量 ~30kg
本体重量 11.2kg~64kg
最大リーチ長 500mm~1,750mm
繰り返し精度 ±0.03mm~±0.1mm

出典:ユニバーサルロボット公式サイト

URシリーズの強み

  • 高い可搬重量で重量物の搬送やパレタイジング作業に最適
  • 広いリーチで広範囲の作業範囲に対応可能
  • 高度なモーションコントロールにより、高速でもスムーズで正確な動きを実現

ユニバーサルロボットの協働ロボット「URシリーズ」は、高可搬重量と広いリーチにより、重量物の搬送や複雑な作業を自動化することができます。精密なモーションコントロールにより、高速でもスムーズな動作が可能で、効率的な作業を支援します。

AUBO Robotics

AUBO Robotics

メーカー名 AUBO Robotics
設立年 2015年
所在地 中国、北京
主要な協働ロボット製品 iシリーズ (i3, i5, i7, i10, i16, i12, i20)
製品価格 $12,600~$30,000

出典:AUBO Robotics公式サイト

AUBO Roboticsは2015年に設立され、中国北京に本社を置くハイテクメーカーです。

主に中小企業向けに協働ロボットの開発、製造、販売を行っており、オープンアーキテクチャ、高精度なキャリブレーション、シンプルな操作性を特徴としています。モジュール設計により、多様な用途に対応可能なロボットを提供しています。

AUBO Roboticsの協働ロボット「iシリーズ」

AUBO Roboticsの協働ロボット「iシリーズ」

製品名 iシリーズ
可搬重量 3kg~20kg
本体重量 16kg~63kg
最大リーチ長 625mm~1,650mm
繰り返し精度 ±0.03mm~±0.1mm

出典:AUBO Robotics公式サイト

iシリーズの強み

  • 完全オープンアーキテクチャにより、カスタマイズが可能
  • モジュール設計で、迅速な修理とパーツ交換が可能
  • 10段階の衝突検知機能により、高い安全性を確保

AUBO Roboticsの協働ロボット「iシリーズ」は、オープンアーキテクチャとモジュール設計により、高い柔軟性とカスタマイズ性を提供します。また、衝突検知機能を備えており、安全性も高いため、人とロボットが協働する環境でも安心して使用できます。

ファナック

ファナックの紹介はこちらをご覧ください

テックマンロボット

テックマンロボット

メーカー名 テックマンロボット
設立年 2016年
所在地 台湾桃園市
主要な協働ロボット製品 TM AI Cobot Sシリーズ (TM5S、TM7S、TM12S、TM14S、TM25S、TM30S)
製品価格 オープン価格

出典:テックマンロボット公式サイト

テックマンロボットは2016年に設立され、台湾桃園市に本社を構える協働ロボットメーカーです。ビルトイン型ビジョンシステムを搭載したTM Robotシリーズで知られ、高度な画像処理技術を活かして生産ラインの効率を向上させるソリューションを提供しています。

比較的簡単な操作で初心者でも扱えるグラフィカルなプログラミング環境と、安全機能を備えた協働作業が特徴です。

テックマンロボットの協働ロボット「TM AI Cobot Sシリーズ」

テックマンロボットの協働ロボット「TM AI Cobot Sシリーズ」

製品名 TM5-700
可搬重量 ~30kg
本体重量 22.9kg~80.6kg
最大リーチ長 700mm~1,902mm
繰り返し精度 ±0.03mm~±0.1mm

出典:テックマンロボット公式サイト

TM AI Cobot Sシリーズの強み

  • ビルトイン型AIビジョンシステムにより、複雑なタスクを最小限のセットアップで処理可能
  • 直感的なグラフィカルプログラミングで、初心者でも簡単に操作できる
  • 衝突検知機能を搭載し、安全な協働作業を実現

テックマンロボットの協働ロボット「TM AI Cobot Sシリーズ」は、簡単なプログラミングと高度なAIビジョンシステムを活用して、複雑な作業を効率的にこなします。また、衝突検知機能により、人とロボットが安全に協調作業を行え、初心者でも操作しやすいインターフェースが特徴です。

ABB

ABB

メーカー名 ABB
設立年 1988年
所在地 スウェーデン・スイス
主要な協働ロボット製品 GoFa™
製品価格 オープン価格

出典:ABB公式サイト

ABBは1988年に設立されたスウェーデン・スイスの多国籍メーカーで、電力、産業オートメーション、ロボティクスがコア事業です。

ユニバーサルロボットに次いで協働ロボット市場に参入し、YuMi®やGoFa™、SWIFTI™などの協働ロボットを提供しています。高度な技術とグローバル拠点を活用し、様々な産業のニーズに応えています。

ABBの協働ロボット「GoFa™」

ABBの協働ロボット「GoFa™」

製品名 GoFa™
可搬重量 ~12kg
本体重量 28kg~51kg
最大リーチ長 950mm~1,620mm
繰り返し精度 ±0.02mm

出典:ABB公式サイト

GoFa™の強み

  • 最大可搬重量~12kgで、重い物体を効率的に扱うことができます
  • 毎秒最大2.2メートルの速度で、サイクルタイムを短縮し生産性を向上させます
  • 簡単なプログラミング操作で、複雑なタスクも容易に設定可能です

ABBの「GoFa™」は、高可搬重量と高速動作を備えた協働ロボットで、最大2.2メートルの速度で動作し、作業効率を向上させます。シンプルなドラッグアンドドロップ操作により、初心者でも簡単にタスクを設定でき、さまざまな用途に対応可能です。

オムロン

オムロンの紹介はこちらをご覧ください。

Doosan Robotics

Doosan Robotics

メーカー名 Doosan Robotics
設立年 2015年
所在地 韓国水原市
主要な協働ロボット製品 M-SERIES
製品価格 $40,000程度

出典:Doosan Robotics公式サイト

Doosan Roboticsは2015年に設立され、韓国水原市に本社を構える協働ロボットメーカーです。親会社である斗山グループの成長エンジンとして、業界をリードする技術と優れたユーザーエクスペリエンス(UX)を提供しています。

特に、直感的なインターフェースと高精度な力制御技術を特色とし、多様な設置方法や用途に対応できるロボットを開発しています。

Doosan Roboticsの協働ロボット「M-SERIES」

Doosan Roboticsの協働ロボット「M-SERIES」

製品名 M-SERIES
可搬重量 6kg~15kg
本体重量 29.5kg~45.5
最大リーチ長 900mm~1,700mm
繰り返し精度 ±0.01mm~±0.1mm

出典:Doosan Robotics公式サイト

M-SERIESの強み

  • 最大15kgの可搬重量と最大1700mmのリーチにより、広範囲の作業に対応可能
  • 高度な力制御技術を備え、高精度な作業を実現
  • 衝突検知機能により、高い安全性を確保

Doosan Roboticsの協働ロボット「M-SERIES」は、最大6kgの可搬重量と1700mmのリーチを持ち、高精度な作業を実現するための最先端技術を搭載しています。衝突検知機能を備えた安全設計で、さまざまな作業環境に柔軟に適応でき、特に中小企業において効率的な自動化を支援します。

安川電機

安川電機の紹介はこちらをご覧ください。

川崎重工業

川崎重工業の紹介はこちらをご覧ください。

KUKA

KUKA

メーカー名 KUKA
設立年 1898年
所在地 ドイツ・アウクスブルク
主要な協働ロボット製品 LBR iisy
製品価格 オープン価格

出典:KUKA公式サイト

KUKAは1898年に設立され、ドイツのアウクスブルクに本社を構える世界有数の産業用ロボットメーカーです。溶接技術をはじめ、自動車や航空宇宙産業向けに高精度なロボット技術を提供し、協働ロボット分野でもリーダーとして知られています。

インダストリー4.0やスマートファクトリーの推進に貢献しており、グローバルに広がる技術力を誇ります。

KUKAの協働ロボット「LBR iisy」

KUKAの協働ロボット「LBR iisy」

製品名 LBR iisy
可搬重量 3kg~15kg
本体重量 22.8kg~46.3kg
最大リーチ長 760mm~1,300mm
繰り返し精度 ±0.03mm~±0.1mm

出典:KUKA公式サイト

LBR iisyの強み

  • 簡単なセットアップと操作で数分で使用可能
  • グラフィカルユーザーインターフェースによる直感的な操作
  • KUKAのエコシステムで柔軟な拡張が可能

KUKAの「LBR iisy」は、簡単なセットアップと直感的な操作を提供する協働ロボットです。柔軟な拡張性により多様な作業に対応できます。また、KUKAのRobotic Republicエコシステムを活用することで、さらに高度なカスタマイズが可能です。

以上が、協働ロボット世界シェアランキングで上位を占めるメーカーです。次章では、近年勢いを増し協働ロボット市場で存在感を示している、中国メーカーを取り上げます。

中国の協働ロボットメーカーおすすめ5社を比較

中国の協働ロボットメーカーおすすめ5社を比較

本章で紹介する、中国のおすすめ協働ロボットメーカーは以下の5つです。

協働ロボットのおすすめ中国メーカー

AUBO Robotics

AUBO Roboticsの紹介はこちらをご覧ください。

DOBOT

DOBOT

メーカー名 DOBOT
設立年 2015年6月
所在地 中国・深圳
主要な協働ロボット製品 CRシリーズ
製品価格 約300万円~

出典:DOBOT公式サイト

DOBOTは2015年に設立され、中国・深圳に本社を構えるメーカーで、教育、産業、商業用途向けのロボットアームと自動化ソリューションを提供しています。

産業用ロボット輸出業者として、80以上の国と地域に製品を提供しており、他メーカーと比較して、特に高い安全性とコストパフォーマンスを誇ります。ユーザーエクスペリエンスに重点を置き、直感的な操作と柔軟な自動化ソリューションを提供します。

DOBOTの協働ロボット「CRシリーズ」

DOBOTの協働ロボット「CRシリーズ」

製品名 CRシリーズ
可搬重量 3kg~16kg
本体重量 16.5kg~40kg
最大リーチ長 620mm~1,300mm
繰り返し精度 ±0.02mm~±0.03mm

出典:DOBOT公式サイト

CRシリーズの強み

  • 非接触検知による衝突回避機能 (SafeSkin)
  • 直感的な操作で簡単にプログラミング可能
  • 多様な周辺機器と互換性あり、柔軟な拡張性を提供

DOBOTの協働ロボット「CRシリーズ」は、最大16kgの可搬重量を持つ6軸ロボットアームで、様々な用途に対応します。衝突回避機能と直感的なプログラミングにより、誰でも簡単に操作でき、安全性の高い作業環境を提供します。

特に、小規模企業やスタートアップにとっては、高性能とコストパフォーマンスを両立させた理想的な協働ロボットでしょう。

JAKA

JAKA

メーカー名 JAKA
設立年 2014年
所在地 中国・上海
主要な協働ロボット製品 Zuシリーズ
製品価格 約150万円~400万円

出典:JAKA公式サイト

JAKAは2014年に設立され、中国・深圳を拠点とするメーカーで、次世代の協働ロボットとスマート工場のイノベーションに特化しています。世界中で10,000台以上のロボットを展開し、特に自動車、3C製品、半導体産業において、柔軟かつ効率的なサービスを提供しています。

ワイヤレス接続技術とオープンエコシステムが特徴で、より多様な作業ニーズに対応可能です。

JAKAの協働ロボット「Zuシリーズ」

JAKAの協働ロボット「Zuシリーズ」

製品名 Zuシリーズ
可搬重量 3kg~18kg
本体重量 12kg~35kg
最大リーチ長 626mm~1,327mm
繰り返し精度 ±0.02mm~±0.03mm

出典:JAKA公式サイト

Zuシリーズの強み

  • ワイヤレス接続により柔軟な運用が可能
  • 直感的な操作が可能で、プログラミング未経験者でも簡単に使用できる
  • 高精度で広い可搬重量範囲を持ち、多様な作業に対応

JAKAの「Zuシリーズ」は、軽量でコンパクトな設計と高い性能を持つ協働ロボットです。3kgから18kgの可搬重量に対応し、直感的な操作とワイヤレス接続が可能なため、特に中小企業において導入が進んでいます。

安全機能や高いコストパフォーマンスにより、製造業やサービス業での自動化の進展をサポートします。

ELITE Robots

ELITE Robots

メーカー名 ELITE Robots
設立年 2016年
所在地 中国・上海
主要な協働ロボット製品 CSシリーズ
製品価格 オープン価格

出典:ELITE Robots公式サイト

ELITE Robotsは2016年に、中国の北京航空航天大学ロボット工学研究所出身のメンバーによって設立されました。高精度で高速な協働ロボットを提供しており、世界35カ国以上に製品を提供し、信頼性と安全性に優れたロボットアームを展開しています。

特に、他メーカーと比較して、シンプルな操作性と安全性に特化し、クリーンルーム対応などさまざまな環境にも対応可能です。

ELITE Robotsの協働ロボット「CSシリーズ」

ELITE Robotsの協働ロボット「CSシリーズ」

製品名 CSシリーズ
可搬重量 3kg~25kg
本体重量 20kg~58kg
最大リーチ長 624mm~1,800mm
繰り返し精度 ±0.02mm~±0.1mm

出典:ELITE Robots公式サイト

CSシリーズの強み

  • モジュール化された設計でメンテナンス性が向上
  • 安全性が高く、ISO認証を取得した設計
  • 柔軟性が高く、幅広い環境に対応可能

ELITE Robotsの協働ロボット「CSシリーズ」は、モジュール化された設計により高い拡張性とメンテナンス性を誇ります。特に、製造業や精密機械工場での使用例が多いです。また、安全性にも配慮されており、ISO認証を取得した安全機能があります。

Siasun Robot & Automation

Siasun Robot & Automation

メーカー名 Siasun Robot & Automation
設立年 2000年
所在地 中国・瀋陽市
主要な協働ロボット製品 GCRシリーズ
製品価格 オープン価格

出典:ELITE Robots公式サイト

Siasun Robot & Automationは、中国最大のロボットメーカーで、中国科学院に所属しており、産業用ロボットや協働ロボットを幅広い業界に提供しています。

特に、協働ロボットにおいては、業界標準の安全性を兼ね備え、AIやスマート機能を搭載した製品で、企業の自動化を支援しています。また、充実したサポート体制で世界中にサービスを提供しています。

Siasun Robot & Automationの協働ロボット「GCRシリーズ」

Siasun Robot & Automationの協働ロボット「GCRシリーズ」

製品名 GCRシリーズ
可搬重量 3kg~25kg
本体重量 17.5kg~61.6kg
最大リーチ長 618mm~1,800mm
繰り返し精度 ±0.02mm~±0.05mm

出典:ELITE Robots公式サイト

GCRシリーズの強み

  • IEC61508認証を取得した業界初の協働ロボット
  • 広範なアプリケーションに対応するスマート機能
  • 高い柔軟性と安全性を提供する先進的な技術

Siasun Robot & Automationの「GCRシリーズ」は、安全性と簡単な操作性、高い柔軟性を持つ6軸協働ロボットで、3kgから25kgの可搬重量に対応し、最大18,00mmのリーチを持ちます。

これにより、溶接、パレタイジングなどの広範囲なアプリケーションに対応可能です。TUV SUD認証により、機能安全が確保されており、業界での信頼性と安全性が高い製品です。

以上が、中国の協働ロボットおすすめメーカーです。こちらで、本記事で紹介する協働ロボットメーカーは以上となります。次章では最後に、協働ロボットのSIerを紹介します。

協働ロボットのSIer(システムインテグレーター)

協働ロボットのSIerとして、ここでは2社ご紹介します。

 

レステックス(RESTEX)

レステックスは2011年に千葉に設立され、半導体製造装置向けの温度制御や筐体設計などの設計企業としてスタートしました。

現在ではロボットシステムインテグレーターとしても知られています。2022年には台湾のテックマン・ロボットの輸入販売代理店契約を結び、協働ロボット「TM Robot」シリーズの提供を開始しました。

レステックスは、導入サポートや操作支援を含むトータルな技術支援を行っています。例えば、TM Robotの「TM-REX5900」パッケージの導入支援事例があり、ロボットと人の作業を簡単に切り替えられる柔軟性のある運用が評価されています。

協働ロボットやサービスにご興味がある方は、レステックスの担当者におつなぎします。

ウィングロボティクス(Wing Robotics)

ウィングロボティクスは2018年に東京に設立されました。労働環境における省人化・省力化のために、AIやロボティクスなどの各ジャンルのプロフェッショナルでチームを構成し、実用性のある最先端ロボットを派遣するベンチャー企業です。

ジャカ・ロボティクスと代理店契約し、Zuシリーズの販売およびロボットシステムインテグレーターとして活躍しているほかに、月額制ロボット派遣サブスプリクションサービスも提供しているのが特徴です。

ウィングロボティクスは、多品種小ロットの工場生産工程に導入支援をした実績があります。そのひとつが、産業用のネジやナットを製造するために必要な「タップ」「ダイス」を製造する田野井製作所です。人材不足の解消のため、ウィングロボティクスの支援を受けながら協働ロボットを導入し、生産の効率化を図りました。以下の記事でこの事例を紹介しています。

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2024年9月13日

協働ロボット導入の現場から:
株式会社田野井製作所が見つけた新たな効率化の道

協働ロボットやサービスにご興味がある方は、ウィングロボティクスの担当者におつなぎします。

まとめ

本記事では、協働ロボットの基本情報から、主要な日本および世界のメーカー、さらには中国の注目メーカーまで幅広く比較しながら紹介しました。

日本のファナックや安川電機、川崎重工などは高い技術力を誇り、海外メーカーではユニバーサルロボットやABB、オムロンがシェアを拡大しています。また、中国のAUBO RoboticsやDOBOTなどはコストパフォーマンスに優れた製品を提供しています。

メーカーごとの特徴を理解し、自社のニーズに最適な協働ロボットを選ぶことで、業務効率化や生産性向上が期待できるでしょう。

掲載メーカー・SIerへの問い合わせ方法

step1
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JET-Global担当者よりご連絡をさせていただき、具体的なニーズやご興味を持たれたメーカー・SIer等をヒアリングし、貴社に最適な提案をさせていただきます。

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