建設ロボット
慢性的な人手不足が続く建設業界。その解決策として注目されているのが「建設ロボット」です。
建設ロボットとは何か、その構造や効果、導入のメリット・デメリットを理解することは、将来の建設現場のスマート化を考えるうえで重要です。
本記事では、建設ロボットの基本情報から、おすすめメーカー、導入時のポイント、さらには今後の建設業界への影響まで、包括的に解説します。
本記事を読むことで、自社の建設現場に応じたロボット選ぶために必要な知識を得ることができるでしょう。
目次
【建設ロボット導入のまえに】建設業における人手不足の現状
近年、建設現場では「人手不足」が深刻な問題となっており、その影響は日々の施工にまで及んでいます。
本章では、なぜ建設業界がここまで人材難に陥っているのか、その背景や課題をひも解いていきましょう。
建設業界では長年にわたり人手不足が深刻化しています。背景には、少子高齢化による労働人口の減少や、若年層の建設業離れがあります。
特に地方においては、高齢化が進行しており、若者が都市部へ流出しているため、建設業に従事する新たな人材の確保が困難です。
また、技能を持つ熟練工の退職が相次ぎ、技術の継承が大きな課題となっています。
さらに、建設業は季節や天候に左右される不安定な労働環境であることや、労働時間が長く、肉体的負担が大きいという理由から敬遠されがちです。
これにより慢性的な人手不足が生じ、現場の作業効率や安全性にも影響を及ぼしています。
国土交通省の調査によれば、建設業従事者の約35%が55歳以上であり、今後10年以内に大量の退職が見込まれる中、業界全体での対応が急務でしょう。こうした状況を打開するために注目されているのが「建設ロボット」の導入です。ロボットによる作業の自動化は、人手不足の解消だけでなく、施工の品質や安全性の向上にもつながるとして、大きな期待が寄せられています。
このような構造的な人手不足を解消するため、次に注目されているのが「建設ロボット」の活用です。
次章では、建設ロボットとはどのようなものか、その特徴や具体的な活用例について詳しく見ていきましょう。
建設ロボットとは? 特徴や活用例などを解説
建設ロボットとは、建設現場における作業を自動化または支援することを目的に開発されたロボットの総称です。
建設ロボットについて、国土交通省の資料では、以下のように定義されています。
建設ロボット技術
建設ロボット技術とは、「建設施工・調査の現場で用いられる機械・機器に、何らかの新しい
メカニズムや制御・情報処理の機能を付加することにより、作業の支援や、自動化・遠隔制御化を実現し、効率、精度、安全などの性能向上・課題解決を可能にする技術
これではまだなんのことかわからない方も多いと思いますので、弊社では、AI(人工知能)、センサー技術、画像認識、GPS制御などの先端技術が活用されており、人間が担ってきた作業を精密かつ効率的にこなすことができるものを建設ロボットと定義しています。
人手不足の解消という役割だけでなく、作業員の安全確保や施工品質の安定化、生産性の向上など、さまざまな面で建設業界にもたらす効果が期待されているのが建設ロボットです。
具体的な活用例としては、以下のようなものがあります。
- 鉄筋の結束作業
- 壁面や天井の塗装
- コンクリートの自動打設
- 重機の遠隔操作・自動制御
- 資材や建材の搬送・運搬
これらの作業は、従来であれば多くの人手と時間を必要としていましたが、ロボットを活用することで、少人数かつ短時間での施工が可能になります。また、デジタルデータを基にした施工履歴の管理や、精度の高い作業記録が残せるという点も利点もあります。
今後の建設業界では、ロボット技術とICT(情報通信技術)を組み合わせた「スマートコンストラクション」が一層加速すると予測されており、建設ロボットの活躍の場はさらに広がるでしょう。
このように、建設ロボットは業務効率化だけでなく、多角的な効果をもたらしています。
次の章では、建設ロボットの種類を解説します。
種類ごとに建設ロボットを解説
建設現場で活用されるロボットは、少子高齢化や熟練工不足といった課題への対応手段として注目されています。
以下では、建設ロボットの代表的な種類を分類し、それぞれの特性と導入時のメリット・デメリットについて解説します。
鉄筋結束ロボット
鉄筋結束ロボットは、鉄筋工事における結束作業を自動化するロボットです。従来は人力で行っていた単純反復作業を代替することで、省力化と品質の均一化を実現します。
主筋自動曲装置
主筋自動曲装置は、建設ロボットの一種で、建築用の鉄筋(主筋)を自動で所定の角度・形状に曲げ加工する機械です。
これまで熟練作業員が手作業で曲げ加工を行っていましたが、主筋自動曲装置の導入により作業の自動化が実現し、作業時間の短縮と品質の均一化が図られます。
コンクリート打設ロボット
コンクリートを所定の位置に自動で打設するロボットで、大面積の床面や壁面で特に有効です。人力での施工と比較して均質な仕上がりを実現できます。
コンクリート床仕上げロボット
コンクリート床面の仕上げ作業を自動で行うロボットで、主に物流施設や商業施設など大面積の建物床において活用されます。人手による仕上げ作業と比較して、品質の均一化と作業効率の向上が期待できます。
内装仕上げロボット(塗装・ボード貼り)
壁の塗装やボード貼りといった仕上げ作業を自動で行うロボットで、主に内装工程の標準化・省人化に寄与します。
墨出しロボット
建設現場での墨出し作業を自動で行うロボットで、広範囲かつ高精度なライン引きを必要とする場面で使用されます。自律走行による自動化により、作業者の負担を軽減しつつ効率的な作業が可能です。
現場溶接ロボット
建設現場での鉄骨溶接を自動で行うロボットで、特に高所や狭所での連続的な溶接作業において、人手に代わって安定した品質の溶接を実現します。熟練技術者の代替や支援として注目されています。
解体ロボット
コンクリート構造物などの解体作業を遠隔操作または自動で行うロボットです。危険な作業環境での安全性向上に貢献します。
天井仕上げロボット
天井のボード施工や塗装を担うロボットで、作業員の頭上作業による負担や危険性を軽減するために開発されました。
建設3Dプリンティングロボット
大型3Dプリンタによって建築構造物を自動生成するロボットで、型枠不要な施工や自由度の高い設計に対応します。
外壁タイル張りロボット
ビルの外壁や高所でのタイル張り作業を自動化するロボット。垂直面での連続作業に適しており、都市部のビル建設などで導入が進んでいます。
本章では、建設ロボットについて解説しました。
続く章では、導入によって得られる具体的なメリットについてさらに掘り下げていきます。
建設ロボット導入のメリット
建設ロボットの導入には、単なる省力化を超えた多くのメリットがあります。ここでは、生産性や安全性、品質面などでどのようなプラス効果があるのか、具体的に見ていきましょう。
建設ロボットを導入することで得られるメリットは多岐にわたります。
第一に、生産性の向上です。従来の人力作業と比べてロボットは一定の速度と精度で作業を行うため、無駄が少なく、全体の工程が短縮されます。特に鉄筋結束や塗装など繰り返しの多い作業では、ロボットの性能が大きな力を発揮します。
第二に、安全性の向上です。高所や危険区域での作業をロボットが代替することで、作業員の事故やケガのリスクが大幅に軽減されます。災害時や夜間作業など、リスクの高い状況下でも安全に作業を継続できる点は、非常に大きな利点です。
第三に、施工品質の均一化が挙げられます。人によってばらつきのあった作業品質も、ロボットを使うことで均質化され、クレームややり直しの削減にもつながるでしょう。
また、長期的には労働コストの削減や、ロボットの稼働データを活用した現場管理の効率化も期待されており、デジタル化と自動化の両立によって、建設現場はより高度でスマートな環境へと進化していくことが見込まれています。
建設ロボットの効果は非常に大きいものの、すべてが順風満帆というわけではありません。
次の章では、導入に伴って直面する課題やデメリットについて詳しく考察します。
建設ロボットの課題
便利な建設ロボットにも、もちろん課題や制約は存在します。ここでは、コスト・技術・人材面でのハードルと、それにどう対応すべきかを考えていきましょう。
建設ロボットは多くのメリットを持つ一方で、いくつかの課題も存在しています。
まず、挙げられるのは、初期導入コストの高さです。ロボット本体の購入費用だけでなく、現場への適用に伴うカスタマイズ費用やトレーニング、保守管理体制の構築にもコストがかかります。特に中小建設業者にとっては大きな負担となる可能性があります。
次に、技術的な制約です。建設現場は天候や地形、建物形状などにより常に状況が変化するため、ロボットがすべての現場に適応するのは困難です。また、狭小空間や複雑な作業には人の柔軟な判断力がまだ必要とされています。
さらに、人材育成の面でも課題があります。ロボットを操作・保守できる技術者の育成が進んでいない企業では、せっかくロボットを導入しても十分に活用できないケースもあるでしょう。
業界全体としては、建設ロボットを効果的に導入・運用するための標準化やマニュアル整備、教育体制の構築が今後の重要なテーマとなります。
こうした課題を乗り越えることで、建設ロボットはさらに実用化が進むでしょう。次章では、ロボットによって建設業界が今後どう変化していくのか、その未来像に迫ります。
今後の建設業は建設ロボットによってどう変わるか
技術革新によって建設業界の未来は大きく変わろうとしています。
ここでは、建設ロボットが業界全体にもたらすインパクトと、働き方や管理体制の進化について解説します。
建設ロボットの普及が、建設業の働き方やビジネスモデルに大きな変革をもたらす可能性は十分にあるでしょう。
一つは、施工の自動化による作業効率の飛躍的な向上です。ロボットを活用した「無人化施工」や「24時間施工」が可能となれば、従来の時間や人手の制約を超えた工期の短縮が現実のものとなります。
また、働き方改革の観点からも重要です。重労働から解放されることで、労働環境が改善し、若年層や女性の参入促進にもつながる可能性があります。
さらに、データの利活用による「施工の見える化」が進めば、品質・工程・安全の管理がより高度化し、業界全体の競争力向上にも貢献するでしょう。
今後は、建設ロボットとBIM(Building Information Modeling)やクラウド管理システムとの連携が進み、現場の統合的な管理が当たり前となる時代が到来します。建設業は、テクノロジーと人が共存する新たなステージへと移行しているところかもしれません。
このように、建設ロボットは業界の在り方を根本から変える可能性を秘めています。
では、実際に導入を進める際、どのようにして最適なロボットを選べば良いのでしょうか?次章で選び方のポイントを紹介します。
失敗しない建設ロボットの選び方とは?目的・性能・設置環境から最適な機種を見極める
建設ロボットの導入において最も重要なのは、現場に応じた最適な機種を正しく選ぶことです。
一見するとどれも高性能に見えるロボットでも、作業内容やラインのスピード、工場のスペースといった要素が噛み合っていなければ、せっかくの投資も無駄になってしまいます。
本記事では、建設ロボットを選定する際に必ず確認すべき「作業性能」「動作範囲と速度」「設置環境」という3つの観点から、それぞれの選び方とその重要性をわかりやすく解説します。
導入前に正しい判断ができれば、生産性とコストパフォーマンスを最大化し、長期的に安定した運用が可能です。
これから具体的に、どのような視点で選定すべきかを順を追って見ていきましょう。
作業範囲・性能で選ぶ
建設ロボットの選定ポイントとしてまず重要なのが、作業範囲や負荷容量、動作速度、精度、そして導入先の環境にマッチした性能かどうかです。
この選定は、使用する工場のレイアウトや作業に求められる精度や負荷、温度や湿度などの環境条件によって左右されます。
もしこの性能面の選定を誤れば、作業効率が大きく低下し、頻繁な不具合やメンテナンスが必要になるなど、運用面では深刻なリスクになるでしょう。特に、精密さや大量処理が求められる現場では、この選定が成果に直結します。
そのため、作業に最適な性能を持つ建設ロボットを導入することができれば、生産性が飛躍的に向上し、安定した稼働によってコスト面でも大きなメリットを享受できるようになります。
速度と動作範囲で選ぶ
建設ロボットを選ぶ際には、導入目的に応じた動作範囲と速度の最適化が不可欠です。
この判断には、現場の作業工程の複雑さや、要求されるラインスピードといった生産条件が大きく影響します。
適切でない動作範囲や速度の設定でロボットを導入すると、作業の進行が滞りやすく、ラインの停止や納期の遅れといった事態に発展する可能性があります。特に、高速かつ正確な作業が求められる生産現場では、この選定を誤ると致命的です。
逆に、必要な動作範囲とスピードをしっかりと見極めたうえでロボットを選定できれば、無駄のない工程設計が可能となり、効率的なライン運用と納期厳守を実現することができます。
設置スペースと重量で選ぶ
建設ロボットの選定においては、設置スペースとロボット自体の重量を十分に考慮しなければいけません。
この要素は、工場内のスペース制約や既存のレイアウト設計、搬入経路といった設置環境そのものが判断基準となります。
もしスペースに合わないロボットを導入してしまえば、作業動線が制限されるだけでなく、工場のレイアウトそのものを変更せざるを得ず、大きなコストと時間が発生します。特に、限られたスペースでの導入を検討している場合は、この選定を慎重に行うべきです。
適切なスペースと重量を見極めて機種選定ができれば、既存の作業空間を効率的に活かすことができ、工場全体のパフォーマンスを向上させることにつながります。
このように、作業性能や動作範囲、設置環境をしっかり見極めることで、建設ロボットの効果を最大限に引き出すことができます。
では、どのようなメーカーがこうした条件に対応した製品を提供しているのでしょうか?
次章で「おすすめの建設ロボットメーカー」を紹介していきます。
建設ロボットのおすすめメーカー
最後に、当編集部がおすすめする、建設ロボットのメーカーを紹介します。以下に紹介するメーカーの製品は補助金が活用可能なものもあります。
気になるメーカーがあったり、建設ロボットについて話を聞きたい場合は、以下のボタンよりお問い合わせください。
※JET-Globalの問い合わせフォームに遷移します。
※一部メーカーとは提携がない場合がありますが、ユーザー様に最適なご案内ができるよう努めています。
川崎重工業 / Kawasaki Heavy Industries
メーカー名 | 川崎重工業 / Kawasaki Heavy Industries |
設立年 | 1896年 |
本拠地 | 東京都港区 |
概要 | 総合エンジニアリングメーカー(船舶、鉄道車両、航空機、モーターサイクル、ガスタービン、産業プラント、油圧機器、ロボット等を手がける) |
川崎重工業は総合エンジニアリングメーカーであり、幅広い分野に対応する総合力と、100年以上にわたる先端技術の蓄積を強みとしています。
RAシリーズ(研磨・バリ取り、アーク溶接など建設分野で導入実績あり)、BX/BTシリーズ(組立、スポット溶接など建設分野で導入実績あり)などの建設ロボットを製造しています。
他社製品と比較して多用途対応力が優れており、建設現場の溶接、組立、研磨など多様な工程に柔軟に対応できる点が特長です。
建設業界ではKHファシリテック(大型鋼材の溶接・切削)やセキスイハイム(家づくりの組立・スポット溶接)などで導入実績があり、その他自動車、医薬、電機・電子、食品・飲料、物流、機械・金属加工など幅広い業界で採用されています。
ファナック / FANUC
メーカー名 | ファナック / FANUC |
設立年 | 1972年 |
本拠地 | 山梨県南都留郡 |
概要 | 工場自動化(FA)・産業用ロボット・CNC装置の世界的メーカー |
ファナックは工場自動化(FA)・産業用ロボット・CNC装置の世界的メーカーであり、世界トップクラスのCNC装置・産業用ロボットの開発・製造力や高精度・高剛性・高信頼性のロボット技術、自社工場の自動化による生産性・品質の高さを強みとしています。
建設現場では重量物搬送や建材搬送に対応したFANUC Robot M-2000iAシリーズなどの大型多関節ロボットが活用されています。
他社製品と比較して最大可搬質量2300kg、リーチ4.7mなど世界トップクラスの重可搬能力と広い動作範囲を持ち、大型建材や重量物の搬送に対応できる点が特長です。
建設業界では主に大型建材や重量物の搬送自動化に活用され、そのほか自動車、電子部品、金属加工、物流など幅広い業界で導入実績があります。
東陽建設工機 / TOYO Kensetsu Koki
メーカー名 | 東陽建設工機 / TOYO Kensetsu Koki |
設立年 | 1959年 |
本拠地 | 大阪府大阪市 |
概要 | 鉄筋加工機の専業メーカー |
東陽建設工機は、1959年に創業され、大阪府大阪市に本社を構える鉄筋加工機の専業メーカーです。
業界トップクラスの実績を誇り、国内シェア約80%という圧倒的な市場占有率を誇る同社は、長年にわたるノウハウと顧客密着型のサポート体制、さらには製品開発力とアフターサービスを含めた高い技術力を強みにしています。
同社が提供する鉄筋加工機(鉄筋切断機、鉄筋曲機、メッシュ加工機、鉄筋加工ラインシステムなど)は、現場ニーズに応じた柔軟なカスタマイズやIT化対応も可能な製品群で、100種類以上の豊富なラインナップを誇ります。
その結果、他メーカーと比べても圧倒的な信頼性と対応力を誇り、多様な建設現場に適応した製品選びが可能です。
実際に、山叶鉄筋工業や中村鉄筋工業、塚本鐵筋といった鉄筋工事・住宅基礎関連の企業において、自動化・高精度化・生産性向上のために東陽建設工機の製品が導入されており、建築・土木の鉄筋工事業やコンクリート製品業界など、幅広い分野で活用されています。
不二越 / NACHI-FUJIKOSHI
メーカー名 | 不二越 / NACHI-FUJIKOSHI |
設立年 | 1928年 |
本拠地 | 東京都港区 |
概要 | 切削工具・ベアリング・産業用ロボットなどを製造する総合機械メーカー |
不二越は、切削工具・ベアリング・産業用ロボットなどを製造する総合機械メーカーです。
特殊鋼から工具、ベアリング、ロボットまで一貫生産体制を持ち、材料開発から製品まで高品質を実現する点、自動車生産ラインで培った自動化ノウハウと幅広い製品ラインナップ、グローバル展開力とアフターサポート体制を強みとしています。
協働ロボットCZ10や多関節ロボットMZシリーズ、MCシリーズなどが建設現場の自動化用途に用いられています。
他社製品と比較して材料から製品まで自社一貫生産による高い信頼性と耐久性、さらに世界最速クラスの動作速度や高精度、多様なロボットラインナップを持つ点が特長です。
自動車、電子部品、食品、物流、建設資材など多様な業界で導入され、建設分野では重量物搬送やパレタイジング、塗装・研磨など現場の自動化に活用されています。
建設RXコンソーシアム / Construction RX Consortium
メーカー名 | 建設RXコンソーシアム / Construction RX Consortium |
設立年 | 2021年 |
本拠地 | 東京都江東区 |
概要 | 建設業界横断のロボット・IoT技術開発推進コンソーシアム(民間団体) |
建設RXコンソーシアムは、建設業界横断のロボット・IoT技術開発推進コンソーシアムであり、スーパーゼネコン5社を中心とした200社以上の企業連携による技術力と開発リソースの結集、分科会による効率的なテーマ別開発体制、異業種・中小企業も巻き込んだオープンイノベーションを強みとしています。
防音カバー付き電動ハンドトロウェル(コンクリート床仕上げロボット)、タワークレーン遠隔操作システム「TawaRemo(タワリモ)」、照度測定ロボット、風量測定ロボット、資材自動搬送ロボット「ひもーん」「かもーん」など多様な建設ロボットを開発・実装しています。
他社製品と比較して業界最大規模の共同開発体制で現場ニーズに即した多様なロボットを迅速に開発・実装できる点や、共通仕様や標準化を推進し複数企業で相互利用・水平展開できるため現場ごとの最適化や導入コスト削減が可能な点が特長です。
建設業界全般(大手ゼネコンから中小専門工事業者まで)で導入が進み、コンクリート床仕上げ、タワークレーン遠隔操作、資材自動搬送、現場検査・測定、清掃など多様な現場で実証・導入が進行中です。
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