案内ロボット

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高齢化が加速する国内では、企業の人手不足が深刻な問題になっています。厚生労働省の報告では、特にサービス業・飲食店・旅館・医療福祉などが顕著で、受付業務を従業員だけで対応するのが困難な状態です。今後、事業の収益アップを狙うには、在籍する人だけで業務を効率化する必要があります。

そこで、サービスの品質向上と業務の効率化を支える重要なツールとして注目されているのが案内ロボットです。本記事では「案内ロボット」について選定のポイントやおすすめのメーカーを紹介します。

目次

案内ロボットとは? 特徴や活用例などを解説

受付ロボットの概要

案内ロボットとは、人間の代わりにお客様との対話や接客を担当するロボットのことです。訪問者が求める情報を迅速に提供し、人的な負担を軽減することを目的としています。受付ロボットと呼ばれることもあります。

特徴は、自動化された案内機能です。音声や画面を通じて利用者に情報を提供し、多言語対応や音声認識機能を搭載しているロボットもあります。さらに、案内ロボットは24時間稼働することが可能です。スタッフが手を空けられない営業時間帯でも案内業務を行い、利用者にとって利便性を提供します。

人手不足の解消を目的とした導入が目立っていますが、案内ロボットは高い精度で情報を提供できる点も特徴です。事前に設定されたデータベースやシステムに基づいて正確な情報を提供するため、人的ミスを防げます。

例えば大型ショッピングモールや百貨店では、店内の店舗案内やイベント情報、トイレの位置などを案内しています。また、空港では、案内ロボットが乗客に対してフライト情報やゲート案内、施設案内を行っています。特に多言語対応の案内ロボットは外国人旅行者にも対応可能で、便利です。

ここまで、案内ロボットの特徴と活用例を紹介しました。次の章では、案内ロボットの種類について説明します。

2種類の案内ロボット

2種類の受付ロボットとその特徴

案内ロボットは多様な機能を搭載しているため、ひとくちに分類するのは難しいですが、大きく分けて「自律走行型」「設置型」の2種類に分けられます。それぞれ特徴があるため、目的にあわせて選定する必要があります。ここでは、案内ロボットの「自律走行型」「設置型」それぞれの特徴、活躍しているシーンを紹介します。

自律走行型

自律走行型の案内ロボットは、ロボットが自ら考えて施設内を移動しながら受付業務を行います。AI技術、音声認識、タッチパネルなどを搭載し、ジェスチャーなど、さまざまな形で利用者とのコミュニケーションがとれるのが特徴です。

メーカーによっては、多言語対応が可能なモデルを発売しています。2025年6月現在では、海外訪日客の数が爆発的に増えているため、国際的な施設での利用が期待できるでしょう。

自律走行型の特徴

人の監視や制御がなくても周囲の環境を認識しながら安全に移動できます。自律走行を可能にしているのは、ロボットに搭載されているAI技術や、高性能カメラ・LiDAR(レーザーを照射して、反射光から対象物までの距離・形などを計測する技術)などの技術です。ロボット自らが学習し、案内に最適な経路を探し出します。

多くの人が入り混じるロビーでも、ロボットが自動で受付業務を実施し、利用者の知りたい情報を提供します。ロボットに受付業務を任せれば、従業員の大幅な業務改善ができるかもしれません。

活躍するシーン

自律走行を活かして巨大なショッピングモール、空港、医療福祉施設などで受付・案内業務を行います。ロボットによっては施設のエレベーターと連携してフロア間の案内もできたり、映像を駆使して施設の情報を利用者に伝えながら案内をすることもできるため、利用者の印象に残るサービスが提供可能です。

また、受付業務だけではなく、警備や清掃作業などにも対応している場合もあります。サービス終了後の無人のオフィスや、商業施設で警備をさせることも可能です。導入コストは上がりますが複数の業務を同時におこなえるため、さらなる業務効率化・人件費削減が見込めます。

設置型

設置型の案内ロボットは、受付カウンターなどに設置し、モニターや音声で受付業務を行うロボットです。人が近くに来るとカメラやセンサーで反応し、音声ガイドやタッチパネルを通じて必要な情報を提供します。走行はできませんが、利用者の目的に沿った案内が可能です。予算や設置場所の都合に合わせて選ぶとよいでしょう。

設置型の特徴

一箇所にとどまって人の案内を行います。そのため、自律移動に必要な高性能なセンサー・カメラ、駆動部品が必要ありません。ロボット設計の自由度が増し、大型スクリーンを搭載したり、ロボットサイズを小さくできたりします。店舗事情や業務内容などを考慮した運用が可能です。

また、機種によっては、自律走行型ロボットと比較しても導入コストが低くなることもあります。予算に不安がある場合には、設置型案内ロボットを検討してみてください。

活躍するシーン

受付・展示会・飲食店・旅館などの、スペースがあまり取れない情報カウンターやテーブルなどで活用されることが多いです。設置型案内ロボットは移動こそできませんが、AI技術による対話や多言語機能などの受付業務に必要な機能を備えています。

財務総合政策研究所が調査した結果によれば、グローバル化が進んでいるとはいえ、日本の英語力は決して高くないといわれています。小規模の会社・事業所では、外国語が話せる人材が在籍しているケースは珍しいのではないでしょうか。国際的な取引をするために、設置型ロボットを導入する企業も少なくありません。
(出典:財務総合政策研究所「英語力がもたらす経済効果」

ここまで、案内ロボットの種類について、自律走行型と設置型の2種類に分けて紹介しました。次の章では、案内ロボットを導入するメリットについて説明します。

案内ロボットを導入するメリット

受付ロボット導入のメリット

案内ロボットのメリットは人件費削減だけではありません。顧客満足度の向上だけではなく、今後の集客アップまで期待できます。ここでは、案内ロボットを導入するメリットについて解説します。

案内ロボット導入のメリット

  • 労働力不足や人件費を削減できる
  • サービスの均質化・標準化と顧客体験の向上
  • 多言語対応できる

労働力不足や人件費を削減できる

今まで従業員が対応していた業務を案内ロボットが代行してくれるため、労働力不足や人件費の削減が見込めます。人が連続して働ける時間は法律でも定められていますが、案内ロボットは充電さえできれば24時間対応可能です。従業員の休憩時間や、人手が足りなくなる時期でも安心して施設の運営ができます。

加えて、多言語対応しているロボットであれば、国際的なやり取りも可能です。外国語を話せるスタッフの雇用コストが気になる場合には、多言語対応のロボットの導入検討を視野に入れられます。

サービスの均質化・標準化と顧客体験の向上

案内ロボットを導入することで、サービスの均質化と標準化が実現でき、顧客体験の向上が期待できます。ロボットは、どの時間帯でも同じ品質でサービスを提供するため、スタッフのシフトや個人差によるサービスレベルのばらつきを低減します。顧客は常に一定の水準で接客を受けることができ、安心感が生まれます。

さらに、ロボットは購買体験や施設内での滞在を快適にします。例えば、ホテルのチェックイン時や飲食店の受付業務では、スムーズかつ迅速な対応が可能となり、顧客の待機時間を短縮できます。また、ロボットが行うショーやアトラクションは、来場者に新しい体験を提供し、顧客の満足度向上に寄与します。

多言語対応できる

上記のとおり、案内ロボットは多言語対応しているものが多いため、外国時の観光客や来訪客にも対応可能です。

2024年6月19日に国土交通省観光庁が報告した「訪日外客数」によれば、一ヶ月の外国人訪日数は約300万人(2024年5月結果)。2023年と比較すると、60%以上も増加しています。コロナ禍による規制が緩和された影響もあり、今後も訪日外国人の数が増えていくことが予想されます。

また、訪日外国人の内訳は、韓国・中国などアジア圏内が特に多いとのことです。英語だけではなく、中国語・韓国語などに対応しているロボットであれば、スムーズな対応が見込めます。外国人に対して満足度が高いサービスをおこなえば、企業や施設の評価を高められます。

案内ロボット導入の課題

受付ロボットの弱み

現在ロボット産業が急速に発展し、多様なロボットが開発・販売されています。事業に取り入れれば、顧客満足度だけではなく、従業員満足度の向上も見込めます。

しかし、案内ロボットにはメリットだけではなく、デメリットや課題も存在しています。メリット・デメリットの両方を比較したうえで導入を検討すれば、人員配置や運営に悩む場面も少なくなるかもしれません。ここでは、案内ロボットの現状と課題について触れていきます。

案内ロボット導入における課題

  • イレギュラーの発生に弱い
  • リテラシー不足への対応が発生する
  • 技術者などの不足によりサポートが遅延する

イレギュラーの発生に弱い

案内ロボットは人材不足を解消できるツールですが、人間のように繊細で臨機応変な対応が難しい一面もあります。トラブル回避のためには、従業員とロボットの役割分担を明確にすることが重要です。

ロボットの得意とする業務はロボットに専任させ、従業員は複雑な判断やイレギュラーな業務を担当するといいでしょう。特に、導入初期段階では予期せぬトラブルが予想されます。従業員がすぐに対応できる人員配置・シフトを組むことがおすすめです。加えて、導入前にはロボットの弱点を把握し、予め対策を立てておけば十分に対応できます。

リテラシー不足への対応が発生する

案内ロボットを導入する際、従業員へのロボット操作の教育が必要です。案内ロボットを運用していると、突然のトラブルなどでロボットが停止してしまうことがあります。すぐに復旧するには、機械操作を人力でおこなわなくてはいけません。

トラブルに対して迅速な対応ができるように、操作マニュアルを従業員に周知徹底する必要があります。マニュアルの内容は、基本的な操作方法・トラブルシューティング・メンテナンス・緊急停止の仕方などを明記しておきましょう。

教育には手間がかかるかもしれませんが、ロボット操作の苦手意識をなくす必要があります。そのために、ロボットの扱いを理解しておくことは重要です。ロボット操作の敷居を低くすれば素早くトラブルに対応でき、スムーズな運用を期待できます。

技術者などの不足によりサポートが遅延する

メンテナンスは導入企業によって行えるものも少なくありませんが、どうしてもそれでは対応できない場合もあります。その際、ロボット産業の技術者・サポート人員の不足がサポートの遅延に繋がってしまう可能性があります。

はじめてロボットを導入する場合には、販売業者・メーカーのサポートを受ける必要があるため、サポート体制が充実しているかどうかは確認ポイントのひとつです。こうしたことにもある程度対応できるよう、例えばロボットを大量に導入する場合は技術者や担当者を雇用するか、既存のスタッフに役割を割り当てましょう。

そうでなくとも社内教育プログラムの強化などによってスタッフのリテラシー向上を図るなどの対策は必要です。リスク予防のためにも、プログラムの設定や更新を定期的に確認するなど、適切な管理が求められます。

ここまで、案内ロボットを導入する際の課題を紹介しました。次の章では、実際にどんな場所で運用されているのか、事例をいくつか紹介します。事例を知ると導入のイメージがつきやすくなるので、ぜひご一読ください。

案内ロボットの導入事例|用途や活用の方法について

受付ロボットの導入事例

国内企業でも多くの案内ロボットが導入されています。案内ロボットはどのようなシーンで活躍しているのでしょうか。以下では具体的な活用事例を紹介します。

カインズホーム

多くの方が利用するホームセンターでは「店員が見つからない」「店員に話しかけるのが苦手」というケースも少なくありません。利用者のニーズに応え、カインズホームでは案内ロボットが導入されました。

カインズホームは、2019年からデジタル戦略を進め、AIロボット技術を多く取り入れています。自律走行型案内ロボット「Temi(テミ):通称カインズくん」を2020年11月から試験的に導入しました。2023年には都心の店舗にも再投入され、案内ロボットにグミを宣伝してもらっていたりと、売り場の雰囲気を和らげる役割も担っています。
(出典:カインズ、初の都心型店に「ロボット」再投入 グミ背負い、店内をウロウロ

イオンモール

イオンモール成田(千葉県)・土岐(岐阜県)は、2022年に自律走行型案内ロボットを導入しました。導入したのは、LGエレクトロニクス・ジャパンの「LG CLOi GuideBot」です。

自動運転で利用者が求める施設情報を表示し、目的地まで案内してくれます。また、デジタルサイネージとしての活用もでき、グルメ情報やキャンペーン情報も両画面にあるモニターを通して宣伝します。

ほかにも、イオンモールは過去にも2016年9月に案内ロボットを導入した実績があります。ソフトバンクロボティクスの「Pepper(ペッパーくん)」を31店舗に対し、計100台導入しました。独自の接客アプリケーションを搭載して、店舗情報やショッピングセンターから発車するバスの時刻表などを日本語と英語で案内していました。
(出典:【LG×イオンモール成田・イオンモール土岐】LGの案内ロボット走行中!

アリオ

アリオ橋本店(神奈川県)では、2024年2月にインフォメーションセンターのサポートを目的として、実験的に2台の案内ロボットを導入しました。導入されたロボットは、Senxeed Robotics社の「Cruzr(クルーザー)」「CADEBOT(ケイドボット)」です。

Cruzrはフロア案内・イベント紹介などの情報提供機能を持ちながら、ダンスで利用者を楽しませることができます。また、CADEBOTは21.5インチ大画面スクリーンを搭載し、動画や画像を流しながら案内業務が可能で、ロボット後方のトレイも活用して店舗や商品の広告活動ができます。

なお、アリオ橋本店の実験導入背景は、神奈川県のロボット実装促進センターが募集した導入実証サポートにて、アリオ橋本での実証が採用されたためです。神奈川県では、病院や商業施設等を対象に、ロボットによる業務効率化や生産性の向上を図るなど課題解決を支援しています。
(出典:アリオ橋本で案内ロボット「Cruzr」と広告走行ロボット「CADEBOT」の実証実施

山梨県富士川町役場

一般社団法人公民連携推進機構の会員自治体である山梨県富士川町役場では、DFA Roboticsの自走型AI案内ロボット「TImo」を活用して、来庁者を案内する実証実験を行いました。実験では、窓口案内業務を代替し、職員の業務効率化に繋がりました

富士川町役場では総合窓口を設けておらず、入口に近い会計課が日々の窓口業務に追われていたものの、窓口に来られる方は1日あたり30~50名程と、職員に窓口案内業務を任せるだけの仕事量ではありませんでした。結果、業務量は多くないが平行対応で効率が落ちていたそうです。

案内ロボットのTimoを導入して、来庁者調査を実施、実際の来庁者の問い合わせに対応できるよう、会話機能をカスタマイズしました。これに業務を代替してもらうことで、職員の業務量軽減に寄与できたという事例があります。
(出典:自走型AI案内ロボットが町役場を案内!自治体の人手不足を解決 山梨県内初の試み

ここまで、案内ロボットを実際に導入した事例を紹介しました。次の章では、案内ロボットを選ぶ際に持っておくと良い視点について説明します。どうやって案内ロボットを選べばよいのか困っている方は、ぜひ参考にしてください。

導入する際に押さえておきたい視点|案内ロボットの選び方

受付ロボットの選び方

各メーカーが多種多様な案内ロボットを販売しているため、どれを導入したらいいか悩んでしまいがちだと思います。ここでは、案内ロボットの選定時に確認しておきたいポイントを紹介します。

自律走行は必要か

まず、「案内ロボットに自律走行が必要か」という点が選定のポイントのひとつです。案内ロボットには、自律走行型と設置型の2種類がありますが、それぞれのロボットには特徴があります。ニーズや環境に合うものを選べば、コストを最小限におさえられるかもしれません。

例えば、多くの人が集まる大型の商業施設や空港・駅などでは、自律走行型案内ロボットが適しています。利用者が目的の店舗やサービスを探して迷う可能性が高いので、情報を表示するだけではなく、自律的に案内する機能が必要になります。一方、設置型案内ロボットは、ビルやホテルの受付に配置すると受付業務の効率化に繋がります。

ロボットは訪問者に基本的な案内や、チェックイン作業などを効率的におこなえます。海外からの来客対応には、多言語対応機能を備えたロボットがあると心強いでしょう。

目的に合った機能を搭載しているか

案内ロボットを選定する際には、自社に必要な機能を備えていることを確認してください。不必要な機能ばかりあっても、導入・管理コストが高くなるばかりで有効な活用ができなくなるからです。

例えば、受付のスペースが狭いにもかかわらず自律走行型ロボットを導入しても、効果的に運用しているとは言い難いでしょう。設置場所が十分に取れないのであれば、小型の設置型案内ロボットのほうが適しています。

また、各案内ロボットにはさまざまな接客モードが存在します。画面の操作を難しく感じるご年配の方には音声認識可能な案内ロボットのほうがよいでしょうし、家族連れが来る施設であれば、エンタメ機能がある案内ロボットがよいという考え方になるでしょう。このように、解決したい課題に沿った機能を搭載していることが重要です。

インタラクティブ性など操作性の快適さはどうか

操作のしやすい、扱いやすい案内ロボットは、利用者へ迅速に情報を提供でき、満足度を向上させられます。例えばスクリーンサイズは、情報を提供するうえで重要な要素です。スクリーンのサイズによって、ロボットの用途や効果が異なります。

画面が大きい案内ロボットは、視認性が高く、多くの情報を一度に表示できます。展示会・博物館、空港・駅などの大型の施設では、案内図やスケジュールなどを一度に表示できるため、利便性が高まります。一方、画面が小さい案内ロボットは、コンパクトで設置場所を選びません。

特に、多くの人が利用する公共の場や観光地では、誰でも扱えるように直感的な操作が求められます。コストは高くなるかもしれませんが、大型スクリーンや高性能なタッチパネルが搭載されたロボットがおすすめです。

ただし、ハイスペックなロボットの機能が使いきれず、導入コストが無駄になるケースも少なからずあります。誰にとっても操作がしやすいかなど、管理をすることになるスタッフのことも踏まえつつ、用途や施設のニーズに応じて導入する案内ロボットを見極めましょう。

ここまで、案内ロボットの選び方について説明してきました。現場で求められていることを見極めて、最適な案内ロボットをぜひ選んでください。ふさわしい案内ロボットを選べれば、導入のデメリットは最小限に、メリットを最大限享受できるでしょう。

案内ロボットのおすすめメーカーと代理店

受付ロボットを製造する会社

各メーカーがさまざまな能力を持った案内ロボットを開発・販売しています。ロボットの特性を知らなければ、どのメーカーが自社に適しているのかわからないでしょう。ここでは、案内ロボットを開発・販売しているおすすめのメーカーと代理店を紹介します。

以下の会社が開発・生産・販売する医療ロボットには、補助金が活用可能なものもあります。気になるメーカーや製品があり、話を聞いてみたいという方は、以下のボタンよりお問い合わせください。

※JET-Globalの問い合わせフォームに遷移します。
※一部メーカーとは提携がない場合がありますが、ユーザー様に最適なご案内ができるよう努めています。

案内ロボットのメーカー

ドーナッツ ロボティクス / donut robotics

メーカー名 ドーナッツ ロボティクス / donut robotics
設立年 2016年
本社 東京都港区
概要 ロボット及びAIの開発、販売

ドーナッツロボティクスは、2016年に福岡県北九州市のガレージで創業し、現在は東京都港区を拠点に活動をしているAI・ロボティクスベンチャーです。羽田空港ロボットプロジェクト採択、ニューヨーク・タイムズ紙に取り上げられ、その他Forbes、entrepreneur、Startup City Magazineなどにも掲載され、日本のロボット企業として注目されています。

ドーナッツロボティクスの扱っている接客AIロボットには、「cinnamon Guide」があります。特徴は、「自ら考え、動くことができる」ということをコンセプトにしている点です。将来的には、自らが収益を稼ぐロボットとなり得ます。また、初期導入費用が比較的安価で、導入の障壁も低く、人の代わりとなって働くことができるようになります。

独自開発のソフトウェアを搭載したcinnamon Guideは、すでに自動車ディーラーやアパレルメーカーへの導入実績があり、量販店、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、オフィス、空港、ショールームなどへの導入が見込まれています。

OrionStar Robotics / オリオンスターロボティクス

メーカー名 OrionStar Robotics / オリオンスターロボティクス
設立年 2016年
本社 中国・北京
概要 AIサービスロボットメーカー

オリオンスターロボティクスは、2016年9月に設立された中国のリーディングカンパニーです。先進的なAI技術とロボティクス技術を融合し、多様なニーズに応える高性能な案内ロボットを製造・販売しています。

ラインアップは、大きく分けて受付ロボット・配送ロボット・プロモーションロボットの3種類です。30か国の言語・音声認識・1,300万画素カメラなどを搭載し、さらに、大型タッチパネルと自動充電機能を持ち、利用者に多くの情報を提供できます

受付ロボットは「GreetingBot Mini」や「GreetingBot Nova」を開発・製造しており、公共施設・商業施設・医療機関など幅広い分野での活用が推奨されています。信頼性の高いサービスが期待できるでしょう。

ソフトバンクロボティクス / SoftBank Robotics

メーカー名 ソフトバンクロボティクス / SoftBank Robotics
設立年 2014年
本社 東京都港区
概要 ヒューマノイドロボットメーカー

ソフトバンクグループのひとつであるソフトバンクロボティクスは、革新的なロボットを販売するメーカーです。「世界の技術で、物流を最適に」をコンセプトとして掲げ、ロボットとDX(デジタルトランスフォーメーション)を融合した物流ソリューションも提供しています。

ソフトバンクロボティクスは、国内で知名度が高い人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の開発・販売元でもあります。

Pepperは、2014年6月に販売された人型ロボットです。音声認識・顔認識・感情認識を搭載し、顧客サービスや教育・介護の分野で広く利用されています。外観も可愛らしく、どんなシーンでも溶け込めるでしょう。

NECネッツアイ / NEC Networks & System Integration

メーカー名 NECネッツアイ / NEC Networks & System Integration
設立年 1953年
本社 東京都港区芝浦三丁目9番14号
概要 ICTシステム構築企業

NECネッツエスアイは、1953年に⽇本電気株式会社(旧NEC)の電気通信⼯事部⾨が独立し、日本電気工事株式会社として誕生しました。

国内外の通信インフラ設備需要に応え、現在ではIT技術領域へ参⼊。長年の施工力とIT技術を活かし、SIer(システムインテグレーター:情報技術を活用したシステムの開発、導入、保守などの業務を行う企業)として独自のポジションを確立しています。

NECネッツアイが提供するのは、自律走行型案内ロボット「YUNJI SAIL(ユンジ セイル)」です。縦長な32型の大型タッチスクリーンを搭載し、指定場所への誘導や大画面でのコンテンツ再生が可能です。

アイウィズロボティクス / IWITH ROBOTICS

メーカー名 アイウィズロボティクス / IWITH ROBOTICS
設立年 2023年
本社 東京都品川区
概要 業務用清掃ロボットメーカー

アイウィズロボティクスが販売する「CORON(コロン)」はAI搭載人型接客サポートロボットで、雛人形くらいの大きさの小型ロボットです。利用者を思う気持ちである「おもてなし」がCORONのコンセプトとなっています。

サイズ感を活かし、テーブルでのオーダーが基本の飲食店や料亭で活躍しています。日本語・英語・中国語の3か国語に対応しているため、日常的に海外の人を相手にする業種であっても活躍が期待できるでしょう。

協栄産業 / Kyoei Sangyo

メーカー名 協栄産業 / Kyoei Sangyo
設立年 1947年
本社 東京都品川区
概要 電子部品・産業機器商社

東京都品川区に本社を構える協栄産業は、リアルを追求した受付・案内ロボットシステムを開発している会社です。ラインアップは「RecepROID」「ConcieROID」の2種類で、総合受付としての役割を担います。

特に、RecepROIDは受付業務や電話取次などがおこなえ、フロアの見取り図などを併用して各サービスの案内もできます。日本語だけではなく、多言語化(英語・中国語・韓国語)にも対応しているため、外国人が利用する店舗や企業でも安心です。

iPresence / アイプレゼンス

メーカー名 iPresence / アイプレゼンス
設立年 2014年
本社 兵庫県神戸市
概要 テレプレゼンスロボットメーカー

アイプレゼンスは、よいコミュニケーション文化を普及させ、日本のものづくりに貢献することを経営理念にしている会社です。先端技術機器やロボット機器などを専門に扱っています。

多目的に活用できる自律走行型ロボット「Temi(テミ)」は、AIや最先端の技術を搭載し、人のアシスタントになることを目的としています。

移動を伴う自動説明ツアー・動画再生・多言語機能など受付業務に必要な機能が充実。さらに、従業員とテレビ電話ができるため、利用者が困ったときにも的確な案内や指示が可能です。

案内ロボットの代理店

Senxeed Robotics / センシードロボティクス

メーカー名 Senxeed Robotics / センシードロボティクス
設立年 2020年
本社 東京都港区
概要 サービスロボットソリューション企業

センシードロボティクスは、インダストリーに合わせた複数のロボットを組み合わせたソリューションやサービスを企画・開発して提供している企業で、2020年に設立されました。

ロボット・インダストリーソリューションの企画・開発・展開、ロボット導入コンサルティング支援、ロボット活用サービスの企画・開発・展開、ロボット向けアプリケーションの設計・開発
AI/IoT機器の企画・開発・販売などを行っているのが事業の特徴です。

センシードロボティクスは、AI案内ロボット「Cruzr」やエレベーターに乗れる配送ロボット「GAEMI」、広告周遊ロボット「CADEBOT」などを販売しています。こうしたロボットは、観光案内所、物産センター、道の駅、ショールーム、ミュージアム、ホテル、小売店など、多岐にわたる場面ですでに活用されています。

案内ロボットを導入して効率的な人員配置を目指す

常に一定のサービス品質を保つ案内ロボットと繊細な業務が得意な人間が協働すれば、受付業務の効率化が可能です。お互いの長所を活かした運営をすれば、コストを削減できるだけではなく、高品質のサービスを生み出せるかもしれません。

また、国内には多くの外国人が訪日しています。多言語対応の案内ロボットを導入すれば、日本人だけでなく外国人の集客も狙えるでしょう。状況に応じて最適な案内ロボットを導入し、事業の収益アップや顧客満足度の向上にぜひ努めましょう。

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